金色

気がつけば
もうこんな年か
そりゃ
君らが緊張するのも
無理ないわな
こっちは
君らと
変わらない時の
気持ちが
まだあるけど
君らにとれば
僕は遥か未来だ
いろんなところで
止まったままが
いろんな階層から
顔を出して
同じ目線で
あろうとする時
肝心な僕の中心は
まだ亜空間を彷徨い
地に足がつかないまま
言葉は浮遊
他人事
かつ
絵空事
みたいな実存の希薄
要約すると
ここはどこ
わたしはだれ？
だからと言って
もう
ブッチ出来ないし
与えられたところで
やり切るしかなくなっている
つまりは
もう逃げ場はない
理不尽な過去は
そのままにして
崩れない程度に
崩されない道を歩く
生きてきた長さ分の
不確かさと
確かさを孕んだ
鏡の境界線を
壊しながら
血まみれでもいい
痛みさえ
生きる糧になるなら
それを食らい尽くして
生命力を上げて
遺伝子の濃度も上げる
たぶん
脆弱性の克服が
主な使命だろうから
斑模様な
ランダムウォークでも
上から見れば
金色に光ってるよ