朝のカーテン
自分と一致しない
すべてを遠ざけたい
合わせることに
疲れた
孤独に疲れた
考えだけが
前を向く
感じることは
置いたままに
しなければならない
それをどれだけ
脱いだら
風を感じるだろう
しかし
自我の鎧は
纏ったままで
風は僕を貫くだろうか
外れることにも
意志がいる
リスクを取っていく
覚悟もいる
それがないまま
逃げ出したら
追っ手は
あらゆる顔をして
後をついてくる
経験済みだ
踏み留まる朝の
カーテンを開けて
意識も
言葉も
フローにして
光を浴びた
深いところを
何かが指でなぞる
脳幹が冷たく
朝の光に
直列して
僕の意識は
だんだんクリアになった
たぶん
ひとりでは
生きてはいない
上手く言えないけど
そんな気がした