shimada tatsuki

心辺雑記

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「心辺雑記 -Shin"Pen"Zakki-」

「心辺雑記-Shin"Pen"Zakki-」とは、1年に4回(春・夏・秋・冬)の出版を目標とした寄稿型の創作プロジェクトです。 わたしたちの存在を、紙媒体として残していくことで、ただ消費されるのではなく、天文記録のように確かに在り続けるものに昇華させることが目的です。 「身辺雑記」という身の回りの出来事などを文章として記載する表現手法と、心の近辺を示す「心辺」を掛け合わせた造語が「心辺雑記」です。 テーマ いま過ごしている季節、もしくは次来る季節に何かしら関係していれば

    • 「方角」にまつわる話。

      最近は、 「『斜め』という概念が今の四方角でもよかったのにね。北西・北東・南東・南西をそれぞれ東・西・南・北という方角に置き換えなかったという方角の始まりを考えるととても興味深いと思わないかい。」 と知らないおじさんに話しかけられたら怖いなぁなんて思ったり、思わなかったりしています。 普段、僕たちはほとんどの場面において、東・西・南・北の方角しか意識していないんじゃなかろうか。北西・北東・南東・南西というワードをぎりぎり気象予報とかで流し聞きするくらいか。ましてや、「北

      • 「かっこいい大人」に関する対話。

        「子どもの頃は、かっこいい大人に憧れてたはずよな~という話がしたくて。」 「なるほど?」 「かと言って、大人って身長でかいよな!力持ちだよな!お金も持ってるよな!という当たり前の話がしたいわけでもない。」 「なんやそれ、まぁ聞こうか。」 「俺たちはいま、大人と呼ばれる年齢になったわけやんか、子供のころにあこがれてたような大人って周りにいないよな~と思うんだよね。」 「実際、君はどんな大人にあこがれてたわけ?」 「それが難しいんだけど、こんなエピソードを聞いてほしく

        • 雷雨の夜に

          天気は確か晴れ予報だったが、ここ最近は2日に1回はゲリラ豪雨が発生、まるで東南アジアにいるみたいな気分になる。気づいたら外が暗くなっていき、やがて大量の雨粒を降らし、悪いことしちゃったねと開き直ってすかさず虹をかけていく。それを見て人々はたちまち喜んでしまう、単純な生き物だ。かく言う自分もその一人で、写真のフォルダを見てみると気づかないうちに虹の写真や豪雨のあとの晴れ空の写真で埋まっている。 そんなこんなで8月半ばに差し掛かっているのだけれども、夏の暑さに惨敗している。おか

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          20首

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          がんばるチー牛、夏の5日間日記。

          2023年7月21日(金曜日)天気:晴れのち曇り 今日は1学期最後の日、明日から夏休みだ!家を出る前、お母さんから「ほら、これ、好きなやつ!」と渡されたチーズ牛丼を手に登校しました。到着してから、今日は終業式だけで、半日で下校できるラッキーな日でお弁当はいらなかったということに気づきました。なので、「ママが作ってくれたチー牛、どこで食べよっかな~」と、誰にも会わずに食べれる場所がないかを考えているとあっという間に終業式が終わりました。下校の時刻になると、廊下で「チー牛じゃん、

          がんばるチー牛、夏の5日間日記。

          【自虐アリ】茨城県に似合う5曲を考える。

          茨城県と聞くと、皆さん何を思い浮かべますか?ネモフィラ?ねば~る君(もしかして、いまやみんなの記憶の中にしか存在していないオワコン...なのか...)?鹿島アントラーズ?まぁいいでしょう。考えた時間と魅力のなさは比例していますので、あんまり考えてほしくありません。それもそのはず、「都道府県魅力度ランキング2023」では、見事に最下位返り咲いてしまいました。過去15年で12度目の最下位だそうです。推薦メンバーがそろった私立の強豪校の地区大会の成績の逆です。 悲しい結果:茨城県

          【自虐アリ】茨城県に似合う5曲を考える。

          【世界最速予想】2024年の紅白歌合戦で起きそうなこと

          明けましておめでとうございます。 2023年の年末は、年末特番「ゆく年くる年」の前座こと「紅白歌合戦」をみて過ごしました。なので(なので?)、前回の紅白歌合戦を踏まえて。次回(2024年)の紅白歌合戦で起きそうなことを予想したいと思います。 そもそも、2023年の紅白歌合戦ではどんなラインナップだったか。それをまず振り返ります。ざっとこんな感じ。 司会は、有吉弘行、橋本環奈、浜辺美波といった感じでした。審査員は、特に堺雅人が目立っていた印象です。結果に関しては、圧倒的な差

          【世界最速予想】2024年の紅白歌合戦で起きそうなこと

          「サードプレイス」としての京都論

          ここ最近、3泊4日ほどで京都の旅行(それも2回)へ訪れている。大変お金持ちになったもんだな、と思われるかもしれませんが、モノは捉えようであるとよく言います。私の場合は、逆に「ここ(日常)を抜け出さなくてはいけない」と思わされる回数が増えたということと同義であるし、旅行とは、そのためにあると思っている。 ペール・アンデション著「旅の効用: 人はなぜ移動するのか」では、このような一文もあった。 問題に対してアクションを起こさず、現実から離れてしまうのでは、諸問題は解決されるは

          「サードプレイス」としての京都論

          俺のバレンタイン必勝法

          彼とはとても仲良くやってた。理科の授業中にクラスメイトの誰が将来ハゲそうかについて、授業参観に来た父親の頭部を根拠に議論を繰り広げた仲だ。けれど、小学3年生の1月末あたり、俺たち、白玉と餡子の仲に一筋のマヨビーム(女優の広瀬すずさんが炎上したCMでお馴染みの)が注がれた。 彼とは、可愛いあの子を取り合う同担だということが判明した。おれは必死で同担拒否の姿勢を作った。保健の教科書だって読んだ。応急処置のノウハウが載ってる15ページのコラムにある、同担拒否の姿勢だ。 そこで、

          俺のバレンタイン必勝法

          YOASOBI「アイドル」感想。

          YOASOBIの「アイドル」が人気だったので聴いてみました。YOASOBIってこんな感じだったっけ?「夜に駆ける」をリリース当初(受験期真っ只中の2019年冬)から聴いていた古参ファンとしてはその変わり様に驚きを隠しきれません。その異様さは各地で叫ばれているので、言わずもがなですが。 この曲を受けて感じたことがあるのでいくつか記録していこうと思う。 まず、抑えておきたい点としては、この曲の立ち位置というかポジションというかリリースされた背景。まぁお分かりの通り、アニメ「推

          YOASOBI「アイドル」感想。

          【哲学】「飲みサー」と「遊び」の関係性について

          「飲みサー」は結局何をするサークルなのか、というよくある問いについての答えですが、答えは簡単です。「何もしていない」です。強いて言うのであれば、「遊び」をしているとでも言っておきましょう。 「飲みサー」を題材に取り上げること自体、若干リスキーなので、先に言っておきますが、自分は「飲みサー」に対して肯定も否定も何の感情もありません、その前提でこの話を聞いて貰えればと思います。 そもそも「飲みサー」についてですが、お酒をたくさん飲むサークルのことです。サークルとは、同好会の下

          【哲学】「飲みサー」と「遊び」の関係性について

          KID FRESINOの歌詞に登場するNBA選手を語る企画。

          バスケットボール好きとしてはとっても切り離せないカルチャー、「NBA」。私はなんだかんだでバスケットボールが好きなので、「NBA」やバスケットボール用語が使われた歌詞など、敏感に反応してしまう。 そこで今回、大好きなKID FRESINOさんにフォーカスを当てた企画を行いたいと思います。 そもそも、NBAとエアジョーダンをはじめとするストリートカルチャーは本当に切っても切り離せない関係性がありますよね。アメリカのラッパー、Jack Hallowは特にNBA選手が歌詞に登場

          KID FRESINOの歌詞に登場するNBA選手を語る企画。

          大学講義の非効率性にキレている。

          大学講義の非効率性にキレている。笑 実名でこんなこと書いていいのかな? 私は、経済学部に申し訳程度に所属しているため、日本の経済について学ぼう!的な授業を受けているのだけど、 授業の進め方や勉強のさせ方が非効率すぎて、あまりのイライラでとうとうnoteを書き始めてしまった。 最初のオリエンテーションの時からそんな予感はしていた。まず、300人以上も入る大きな教室なのにマイクを使わない。声が大きい方ではないため、正直声がほとんど聞こえない。 前に行けばいいじゃん、という

          大学講義の非効率性にキレている。

          【傲慢と善良】「ピンとこない」の正体

          辻村 深月さんの小説「傲慢と善良」を 先日読了したため、ここに読書感想文 として残したいと思います。 突然ですが、皆さんは、他人に対して 「ピンとこない」 という言葉をよく使う方ですか? 「傲慢と善良」を読んで、 一見すると、使い勝手の良い万能な 「ピンとこない」という言葉ですが、 これに一石を投じられたと感じました。 物語としては、 主人公の婚約相手が結婚を目前に 失踪してしまい、原因は何か、 今どこにいて何をしているかを 徐々に追求していく、といった内容。 主人公

          【傲慢と善良】「ピンとこない」の正体

          「POPEYE」の文体の話をしよう。

          雑誌「POPEYE」は、「シティボーイ」という カルチャー用語を生み出した雑誌で有名。 紙媒体が発信元となってカルチャーが 形成される時代はもう来ないのかな、、、 と、ふと思ってしまう。 写真や特集、コラムなど様々な企画が 編集という手法によって まとめ上げられている訳だけど、 僕(シティボーイの一人称は「僕」) は、あえて「文体」というもの注目してみる。 ここでの「文体」の意味としては、 ①文章の様式 ②筆者の個性的特色 の2つがあるらしいけど、 基本的には②の意味

          「POPEYE」の文体の話をしよう。