KID FRESINOの歌詞に登場するNBA選手を語る企画。
バスケットボール好きとしてはとっても切り離せないカルチャー、「NBA」。私はなんだかんだでバスケットボールが好きなので、「NBA」やバスケットボール用語が使われた歌詞など、敏感に反応してしまう。
そこで今回、大好きなKID FRESINOさんにフォーカスを当てた企画を行いたいと思います。
そもそも、NBAとエアジョーダンをはじめとするストリートカルチャーは本当に切っても切り離せない関係性がありますよね。アメリカのラッパー、Jack Hallowは特にNBA選手が歌詞に登場する。なんなら、タイトルになってる。
「Tyler Herro」という楽曲があるのだけど、タイトルにするくらいのNBA選手は、マイケルジョーダンやレブロンジェームスなど、そのくらいのレベルじゃないと話にならないと思っていたけれど、そんな勝手な憶測がこの曲によって吹っ飛んだ。この曲の歌詞には、イマン・シャンパートという数年前まですごく活躍していた、モヒカン?のNBA選手も登場します。
タイラー・ヒーローは、マイアミ・ヒートに所属する現役NBA選手で、八村くんとドラフトされた年が一緒の若手のNBA選手。でも、ドラフト指名順は八村くんよりも低く、知名度もそこそこ、という感じだと思う。でも実力は半端じゃなくて、2020年のリーグ準優勝時には何度もチームを救ってた。すでにチームのエース級の選手なんだよね。(試合中に利き手を骨折したのだけど、その数秒後にボールが回ってきて、3Pシュート決めてた。)
他にも、トロント・ラプターズのファンで知られるDrakeなんかも有名ですよね。
まぁ、ぼちぼち本題に入るとして、初めてKID FRESINOの楽曲にNBA選手が登場する、と気づいた時には流石に惚れてしまいました。「あのフレシノが、NBAを知っているだと!!!???」と言う具合に。
では、そんな、初めてネームドロップに気づいた楽曲に登場するNBA選手を発表します。(ちなみに合計3名です。)
1人目は、アルバム「Conq.u.er」の「Front!」という楽曲に登場する、ヴィンス・カーターだ。曲中では、「派手」という比喩表現に使われている。(はず、歌詞がないためわからない)それもそのはず、カーターは派手なダンカーとして、その名を馳せている。
すでに現役を引退しているが、40過ぎてもNBAでプレーし続けてた(2020年に引退)し、その功績はレジェンドといっても過言ではない。全盛期には、平均40分以上出場(NBAは1試合当たり48分の試合時間)し続け、平均25~30点(チーム得点の約3~4分の1)近くのスコアを達成していた。てか、ダンクだけじゃなくてシュート全般がうますぎる。キャリアの晩年は3Pシューターとして活躍していたイメージ。
彼は、小5(152cm)でダンクができたという嘘か本当かわからない逸話がある。さらに途中までバレーボールとバスケットボールをプレーしていて、バスケではフロリダ州の「ミスターバスケットボール」に選出され、バレーボールでは、アメリカ代表候補にまで上り詰めていたらしい、ほんとかよ!
彼が優勝した2000年のスラムダンクコンテストでのパフォーマンスは、かなりえげつない。360度のリバースダンクやリングの奥まで手を突っ込んだダンクなどなど、人間離れしたダンクを披露していた、もう笑っちゃうくらいすごい。
以上、1人目は、ヴィンス・カーターでした。
では、2人目。2人目は最新アルバム「20,Stop it.」に収録されている、「come get me」という曲に登場する、ラリー・バード(引退済み)。
ただ、これは耳で聞き取るには難しいんです、下記の歌詞を見て貰えばわかると思うんですが、「ラリー・バード」とフルネームでのネームドロップではなく、「バード」のみ。さらに「バード」というのは鳥という意味が先行してしまうため、見逃してしまいがちだと思います。だからこれは、俺でなきゃ見逃しちゃうね案件でした。
豆知識ですが、初期のTwitterの青い鳥は、「ラリー・バード」という名前で、由来も彼です。
「Now I feel like Bird triple double」の部分、今俺はトリプルダブルを記録したバードのようだ、ということだと解釈しておりますが、これ、「トリプルダブル」がなければ完全に、「鳥のようだ」という解釈になりますよね。(てか、韻マニアじゃないから指摘したくないけど、その前に「Workin'」「Rahki」「カーキ」「Martens」「換金」「nothin」で韻踏んでるのやべぇ。)
そもそも、「トリプルダブル」とは何を指すのか、ですが、バスケットボールでは、「得点・リバウンド・アシスト」この3つの記録が、1試合で二桁を記録すると、トリプルダブル達成となるのだが、全てにおいて一流であることを示す一つの指標なのだ。「10得点10リバウンド10アシスト」で「トリプルダブル」。あの八村くんもまだトリプルダブルは記録していない。
ラリーバードは、1人目のカーターとは違って、身体能力はそこまで高くない。では、何がすごいのか。なぜかめちゃくちゃシュートが入る。笑シュートフォームはそこまで綺麗じゃないのにめちゃくちゃシュートが入る。要は手先のテクニックと体の使い方が上手い選手。そのため、トリプルダブルも量産する。歴代のトリプルダブル記録はトップ10に入っている気がします。下の方に、彼が1試合で60点をとった試合のリンクを貼っておきますので、ご覧になってみてください。
(ポール・マッカートニーと瓜二つな気がしてなりませんがいかがでしょうか。)
続いて、3人目。こちらも「20,Stop it.」に収録されている楽曲。「No Sun」という楽曲に登場するクリス・ポール(現フェニックス・サンズ)。通称クリポ。こないだの試合で、普通に実況が「クリポ..ポールが今のよかったですよねぇ!」と言って気まずそうにしてた。
この歌詞やばいっしょ、友達の友達が言ってた(らしい)んだけど、フレシノの良さ、バンドによるサウンドの拡張性は言わずもがなだと思うんだけど、歌詞だよね。日本語と英語、最近の作品だとサンプリングで中国語(妻が中国人だからかな?)も混ざりつつあるのが特徴だと思うけど、それらを散りばめて、散文的にリリックが綴られているのが、意味を超えた芸術性を感じる。本当にカッコ良い
まぁ曲についてはこれくらいにしておいて、クリポについて語るとしよう。
クリスポールは、今年で38歳になるポイントガードだが、今でもリーグ最高峰の選手として君臨している。どんな時も冷静な判断、正確なミドルシュートが持ち味。競った試合でこの人が終盤ボールを持つと、「どうせ負ける…」と感じるほど。リーグで一番の司令塔だと思う。イナズマイレブンで例えると鬼道よりはるかにすごいよ。アメリカ代表で2度の金メダル、たくさんの回数のオールスター選出、アシスト王、スティール王数々のタイトルを持っている。
特に印象的だったのは、自分がバスケを始めたての頃の2013年のオールスターゲームでの活躍は、本当に憧れとなった。確かその年のオールスターMVPだった気がする。死ぬほど上手いけど、基礎がしっかりし過ぎている。
この曲中では、cut in(ドライブ)について表現しているけど、本当に正しい。彼のドライブは、河村くんのようにめちゃくちゃ早い、というより緩急とフェイクで相手を騙す、ようなドライブをする。その上、テクニシャンでセクシーなパスやシュートを繰り出す。
司令塔として、引き立て役としての立ち回りをすることが多い彼だが、なんだかんだで得点を量産するところやアンクルブレイク(ディフェンスの足が支配されているかのように、転ばせてしまうほどのドリブルムーブ)を量産していることを含め、結局主役になっていることが多い。そんな意味も含めて、フレシノは歌詞で、「Holoceneを支配しているマジな主砲なんだよ」と後に続かせている。
というわけで、彼の凄さは、下記のTop 35 Career Playsを見て貰えばわかると思います。本当に凄過ぎます。
というわけで、本日はKID FRESINOの楽曲に登場する偉大なNBA選手3名について語りました。この切り口でフレシノを語っている人は自分以外いないのでは?と思うので、本当に誇らしいです。さようなら。
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