外資スタートアップマンが語る投資・経営・金融ハック

モルガン・スタンレー、UBSといった外資系投資銀行出身。M&Aとキャピタルマーケッツ、プライマリーからセカンダリーまでを経験した後、ITベンチャーでCFOを務め、自らも自己資金で投資した上で、グローバル企業へのエグジットを実現。金融、決済、ライフハック等に注力

外資スタートアップマンが語る投資・経営・金融ハック

モルガン・スタンレー、UBSといった外資系投資銀行出身。M&Aとキャピタルマーケッツ、プライマリーからセカンダリーまでを経験した後、ITベンチャーでCFOを務め、自らも自己資金で投資した上で、グローバル企業へのエグジットを実現。金融、決済、ライフハック等に注力

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  • Startup life as a self-respect

    • 96本

    静かなる革命を志す維新の志士が、スタートアップ、サステナビリティ、セルフリスペクト、メンタルヘルス、Web3などについてつぶやきます!

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人類は何処へ行くか?北欧型社会をモデルに、なんて聞き飽きた?いや、凄いよ

北欧型社会の誤解を解く:スウェーデンから学ぶ日本の少子化対策と幸福度向上はじめに近年、日本では「少子高齢化」「経済成長の停滞」「地域経済の衰退」といった深刻な課題に直面している。その解決策として注目されるのが、北欧諸国、特にスウェーデンの成功事例だ。しかし、多くの人が北欧型の社会を「高福祉だが高税率で息苦しい社会」という印象を持っているだろう。実は、私もその一人だった。 「高い税金を払うことで得られる福祉がどれほどの価値を持つのか?」と疑問を抱いていたが、データと事例を深く

    • 人類は何処へ行くか?適度な競争と幸福度:平等主義の限界

      適度な競争がもたらす幸福度:平等主義の限界と成功の鍵適度な競争がもたらす幸福度:平等主義の限界と成功の鍵はじめに近年、資本主義の限界が議論されることが増えている。特に「資本主義とそれによる競争社会は、企業利益の最大化以外にインセンティブがないため、幸福度を損なう」という批判は根強く、資本主義そのものを見直すべきだという声もある。しかし、データに基づいた冷静な分析を行うと、競争が適切に管理され、再分配の仕組みが機能する社会では、むしろ幸福度が高まる傾向が見られる。 特に、北欧

      • 人類は何処へ行くか?情報過多、不安、そして現代の幸福:不安をエンジンに変えろ!

        はじめに:個人的な気づきから始まる探求「幸せになりたい」—— それは多くの人が抱く普遍的な願い。しかし、現代社会では、幸福の追求が驚くほど困難になっているのはなぜだろうか。私自身、ある親しい友人との会話から、大きな気づきを得ることになった。 この一言が、私の中で深い共鳴を呼んだ。これまで「知識の探求」と「新しいアイデアの創造」を幸福の源泉だと信じてきた。が、実は情報に追われてはダメだと言っていたがそのものが私じゃないかと。さらに最近では、「情報過多がメンタルヘルスに及ぼ

        • 人類はどこに向かうのか?アフリカの光と影から見える未来

          人類はどこに向かうのか?アフリカの光と影から見える未来先日、投資銀行時代の同僚で現在アフリカで働く友人と話をする機会があった。「人類はどこに向かうのか」は私のライフテーマで、様々な地域について話を聞くのが好きだ。完璧な国も、完全にダメな地域も存在しない。それぞれに固有の魅力がある。ただ、考えれば考えるほど、各地域の個別性はあるものの、人間の本質はどこでもさほど変わらないのではないかと思う。 アフリカは今、世界の未来を左右する重要な転換点に立っている。現在14億人を超えるア

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        • Startup life as a self-respect
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          人類はどこへ行くか?幸福のホメオスタシスと進化的不安:持続的幸福はどこに?

          はじめに民主主義の浸透、性別平等、栄養改善、医療の進展、人権の尊重、職業選択の自由確保など、過去の封建社会と比較すると、現代社会は目覚ましい進歩を遂げてきた。それにもかかわらず、人間の幸福感は長続きせず、しばしば基準値に戻る傾向がある。これは「幸福のホメオスタシス(恒常性)」と呼ばれる現象だ。要は、幸せは慣れてしまい、薄れがちだ。だが、実は、それには、人類の進化、つまり生物学的な素養が関係している。我々は、生物として、進化の過程として、幸福感が継続しづらくできている。違う言

          人類はどこへ行くか?幸福のホメオスタシスと進化的不安:持続的幸福はどこに?

          人類はどこから来てどこに向かう?:マルサスの警告、そしてその後の逆転劇

          人類の未来と幸福マルサスの警告、そしてその後の逆転劇:1. マルサスの主張と歴史的インパクト18世紀末、イギリスの経済学者トマス・マルサスは、「人口論」において重要な理論を提示しました。彼の主張は次のようなものでした: この理論は、人口増加がもたらす社会的な危機を警告し、特に19世紀の経済学に強い影響を与えました。彼の理論は、食料の生産が限界を迎え、「自然の調整」としての飢餓や疫病が必然的に発生すると予測していました。 その後、この考え方はローマクラブの1972年の報告書

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          またまた、アメリカから大谷選手を熱く語る④:ささやかな幸せとは?!

          大谷翔平選手の「ささやかな幸せ」:深い哲学の一端!!凄くないですか!?正直私は、泣きました。この言葉には、彼の生き方や価値観が見事に凝縮されています。多くの人にとって「ささやかな幸せ」と聞くと、日常のちょっとした喜びや小さな楽しみをイメージするかもしれません。しかし、大谷選手にとって「ささやかな幸せ」とは違った意味を持っています。彼にとっての幸せとは、「何の不安もなく、日々の平穏を感じられること」そのものがささやかではない、大きな幸せであるというのです。ささやか、の意味は分か

          またまた、アメリカから大谷選手を熱く語る④:ささやかな幸せとは?!

          アメリカから大谷選手を熱く語る③:結果より在り方、過程より在り方。だからブレない

          改めて、大谷エピソードを振り返りましょう。 エピソード①:「カッコいい」の再定義 日本ハムファイターズ時代、大谷選手がホームランを放った後、チームメイトから「お祝いに飲みに行こう」と誘われた際、彼の答えは驚くべきもので。 「酒を飲むより、明日もホームラン打った方がカッコよくないですか?で、帰って寝ます!」 この返答にチームメイトたちは一瞬言葉を失いました。大谷選手にとっての「カッコいい」とは、継続的な成長を意味。 エピソード②:水原一平の事件に対する冷静な対応 202

          アメリカから大谷選手を熱く語る③:結果より在り方、過程より在り方。だからブレない

          大谷翔平:目的と精神的強靭さの力

          大谷翔平選手の姿勢は、私たちに「目的の力」と「メンタルの強さ」について多くのことを教えてくれます。特に、彼がどのようにしてプレッシャーや外部の雑音に対しても冷静さを保ち続けられるのか、その秘密は明確でシンプルな目的にあるのです。 ルーティンからリチュアルへ、そしてState of Mind 今年の初め、大谷選手はフィールド外で予期せぬ困難に直面しました。彼の通訳である水原一平が違法なスポーツ賭博に関与した事件が報じられたのです。この出来事が彼のパフォーマンスに影響を与える

          大谷翔平選手に学ぶメンタルの極意:ルーティン (Routine) からリチュアル (Ritual) へ、そして State of Mind へ ——

          大谷翔平。凄い、大好き。なんで、ここまで凄いんだろ。大谷選手が、素晴らしい理由を私なりに深掘りしたい。その為に3つのエピソード。 エピソード1:「カッコいい」の再定義日本ハムファイターズ時代のこと。 ある日、大谷選手がホームランを放った夜のことだ。 チームメイトが声をかけた。 「おい、大谷!今日は祝杯だ。飲みに行こうぜ!」 若い選手なら、普通は喜んで同意するだろう。 しかし、大谷選手の返事は違った。 「酒を飲むより、明日もホームラン打った方がカッコよくないですか?で

          大谷翔平選手に学ぶメンタルの極意:ルーティン (Routine) からリチュアル (Ritual) へ、そして State of Mind へ ——

          大谷選手大活躍でドジャース地区優勝記念、ドジャースってNYにあった!?

          知ってた?ドジャースの意外な歴史と西海岸への大移動みなさん、こんにちは!今日はメジャーリーグの名門チーム、ロサンゼルス・ドジャースについて、意外と知られていない歴史をご紹介します。実は、このチーム、最近までニューヨークにあったんです!驚きですよね。 ブルックリンの英雄だった頃ドジャースの歴史は、なんと1883年にさかのぼります。創設当時は「ブルックリン・アトランティックス」という名前で、ニューヨーク市のブルックリン地区を拠点としていました。その後、「ブルックリン・ドジャース

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          米国で戦うスタートアップ経営者が米国でしか出来ないことを考えてみた!

          アメリカは驚きと可能性に満ちた国で。ここでは、日常では想像もつかないような体験ができることも。今回は、アメリカならではの6つの冒険を、勝手に想像してみました! 1. シリコンバレーでスタートアップ起業を実現アメリカでは、永住者としてビザの心配なくスタートアップを立ち上げられます。特にシリコンバレーでは、予想外の展開が待っているかもしれません。 例えば、こんな話も: 2. キャンピングカーで自由気ままなロードトリップアメリカ横断ロードトリップは、自由と冒険の象徴。自分好

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          米国で戦うスタートアップ経営者のためのTatsudono流・英語術(続編)

          皆さん、こんにちは。前回は英語習得の鍵となる「話した量」を増やすための心構えと学習ステップについてお話ししました。今回は、ChatGPTを活用した具体的な学習方法を、スマートフォンでの操作方法も含めて詳しく解説します。 ⑥ 自分の話したいことを日本語でメモしろ まずは、自分が英語で話したい内容を日本語で書き出します。特に以下のトピックに焦点を当てましょう: • 仕事:自分の職業、役割、会社のミッションなど• 趣味:好きなこと、休日の過ごし方、興味のある分野• 過去:これ

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          米国在住者が語る、スタートアップ創業者のための、自己流英語習得法

          スタートアップ創業者のための革新的英語習得法:子供の好奇心、大人の戦略こんにちは、世界を変える夢を持つスタートアップの皆さん。今日は、従来の英語学習の常識を覆す「Tatsudono流」英語習得法をご紹介します。私のモットーは 「話せ!真似しろ!量をこなせ!一生懸命話すな!楽しめ!」 です。これは、子供が言語を学ぶプロセスを大人の学習に応用したものです。 英語習得の鍵は「話した量」にあります。しかし、その量をこなすは簡単ではありません!そのためには「楽しむ」ことが不可欠です

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          米国で住宅ローン借りる際、ここ気をつけろ!:シーズニングとは?

          え、まじ!?住宅ローン申請前に銀行口座2ヶ月間触っちゃダメなの? 「米国で家買うなら、銀行口座を2ヶ月間は動かさない方がいいって聞いたんだけど、本当?」 そう思ったあなた、その気持ち、すごくよくわかります!私も初めて聞いたとき、正直「え、まじ!?」って思ったもん。でもね、これが意外と重要なんだって。 アメリカで住宅ローンを申請する際は、銀行はあなたの財務状況を徹底的にチェックするんです。その際に、過去2ヶ月間の銀行口座の明細をみて、「この人、お金の管理ちゃんとできてる

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          米国政治を見て思う、日本人の強み:攻撃よりも調和を重んじる精神

          昨日は、米国の大統領選の討論会について書きました。改めて、トランプ酷かったですね・・・笑。完全にハリスの蒔いた餌に食いついてしまいましたね・・・まともな政策の議論にならず残念。 昨今、アメリカや他の国々では、政治やビジネスにおいて攻撃的なリーダーシップや極端な意見が注目されがちです。しかし、日本人には独特の強みがあります。それは、攻撃よりも調和と中庸を重んじる精神です。この文化的特性は、日本の社会やリーダーシップの根幹に深く根付いており、長い歴史の中で培われてきました。 1

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