大谷翔平選手に学ぶメンタルの極意:ルーティン (Routine) からリチュアル (Ritual) へ、そして State of Mind へ ——
大谷翔平。凄い、大好き。なんで、ここまで凄いんだろ。大谷選手が、素晴らしい理由を私なりに深掘りしたい。その為に3つのエピソード。
エピソード1:「カッコいい」の再定義
日本ハムファイターズ時代のこと。
ある日、大谷選手がホームランを放った夜のことだ。
チームメイトが声をかけた。
「おい、大谷!今日は祝杯だ。飲みに行こうぜ!」
若い選手なら、普通は喜んで同意するだろう。
しかし、大谷選手の返事は違った。
「酒を飲むより、明日もホームラン打った方がカッコよくないですか?で、帰って寝ます!」
この言葉に、チームメイトたちは一瞬言葉を失った。
ここで大切なのは、大谷選手がストイック=我慢強いわけではないということだ。
彼の中で「カッコいい」の定義が違うのだ。
大谷にとっての「カッコいい」:
継続的な成長を選ぶこと
ファンの期待に応え続けること
自分の可能性を追求すること
我慢してストイックになって成功する=ホームラン→お祝いしよう!幸せだ!我慢していた酒飲もう、という脳回路ではない。今日ホームラン!やったカッコいい→明日もホームランだと更にカッコいい!との発想なのだ
エピソード2:燃え尽きない理由
2024年、大谷選手は50本塁打50盗塁を達成した。
史上初の快挙だ。
多くの人が疑問に思った。
「これ以上、何を目指すんだろう?」
「モチベーションは保てるのかな?」
しかし、大谷選手の目は、まだまだ先を見据えていた。
よく知る人がこう教えてくれた。
「大谷選手は『世界中の人から愛される選手になる』という目的を持っているんです」
なるほど、そういうことか。
彼は単なる記録のためではなく、もっと大きな何かのために野球をしている。
この目的が、大谷選手のルーティンに特別な意味を与えた。
単なる習慣から、目的を持った「リチュアル」へと変わったのだ。
だからこそ、彼は燃え尽きない。
50-50を達成しても、なお前を向いて進み続けられるのだ。
エピソード3:1打席の重み
50-50達成の瞬間。
元プロ野球選手の解説者が大谷選手にこう尋ねた。
「あと一本で50-50達成だと分かっていた時、ホームランを狙おうと思いましたか?」
大谷選手は穏やかな表情で答えた。
「いいえ、1打席1打席を大切にすること、それだけを考えていました」
この言葉に、多くの人が驚いた。
50-50という大記録を目前にしていたのに、次の一打席だけに集中していたのだ。
この瞬間、大谷選手が既に記録や目標を超えた境地にいることが分かった。
彼は「あり方」を選択している。「State of Mind」と呼ばれる状態だ。
大谷の軌跡から学ぶこと
大谷翔平の心の軌跡は、私たちの日常生活にも活かせるヒントを与えてくれる。
ルーティン (Routine)・ハビット(Habit)の見直し
全てを習慣化してみよう:「自分にとって本当に大切なことは何か?」
やってみよう:その答えに基づいて、日々の習慣を少しずつ調整する
リチュアル (Ritual)への昇華
目的は何か?Whyに立ち戻る:「自分の人生の目的は何か?」
やってみよう:日々の行動に、その目的を意識的に結びつける
State of Mindの追求
夢中と状態:「完全に集中できる瞬間は、どんなときか?」
意識的な夢中:そんな瞬間を、少しずつ増やしていく
大谷翔平選手の姿勢は、スポーツの世界を超えて、私たちに大切なことを教えてくれる。
今日から、自分の人生に大谷の軌跡を重ねてみよう。
小さな習慣から始めて、それを意味のあるリチュアルへ。
そして、いつか自分の存在そのものが目的となる境地を目指そう。
自分なりの「50-50」を追求!