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#フォトエッセイ
#43 思い出のトリガー
ディスカバーネタはだいぶご無沙汰になりました。
私の生まれは富山県。
北陸新幹線ができる前は、上越新幹線で長岡まで行って、特急に乗り換えて富山入りしていた。
長岡を抜ければ、まずは大きな信濃川を渡る鉄橋があり、そこから峠を越えて海沿いの柏崎。
風光明媚な海の景色を見ながら上越エリアを駆け抜け、列車は北陸本線へ。
糸魚川では煉瓦造りの車庫にディーゼルカーが御昼寝していて、トンネルを抜けると富山
#26 SLが魅せるシネマ
12月の下旬。世間はクリスマス。
SLは雨が降りしきる中、会津若松から一路新津へと向かう。
力強い鼓動とレールのジョイント音をBGMに、ゆっくりと流れる車窓を眺める。
なんてゆっくりした旅なのだろう。
せわしなく停まったり動いたりすることもなく、新幹線のように急ぎすぎることもない。
トンネルが近づけば、ボックス席の窓側の人が煤だらけにならないように慌てて窓を閉める。
「危なかったですね。顔真っ黒
#25 湖のほとりで
芦ノ湖を臨む鳥居。
その下に立ち、記念写真を撮る人たちがそれぞれの時間を楽しむ。
撮る人が撮られ、撮られた人は笑顔になり、その次の人がまた撮りつ、撮られつが続いていく。
幸せな笑顔の連鎖がかわりばんこにつながる温かさの連鎖。
道具はカメラからスマホになったけど、昔からこの「お互い様」は変わらず素敵な姿だと思う。
旅の主人公は自分。
自分で描いた短編シナリオを思いのままに演じるのだ。
#23 ファインダー越しの会話
写真を本格的に始めたのは高校のころ。
それまではコンパクトカメラをぶら下げ、駅で列車を撮っていた。
やはり一眼レフを持っていることへの憧れと、もっと写真をちゃんと撮りたいという思いから、中学になって中古の一眼レフを手に入れたのだった。
ただ、写真の仕組みを学んだのは高校から。
「お前たちはまず撮ることから始めなさい。写真をやるからには撮らないと始まらない。」
写真家の先生からの話を受けて、