#00-2 鉄道と私〜残りの人生のテーマを考える〜
「国鉄」。一昔前の鉄道は国のものであり、こう呼ばれていた。
昭和末期以降に生を受けた鉄道マニアからすれば、憧れの言葉、世界観である。
個人的には人間臭く、鉄道マンはサービスはさておき、プライドを持って輸送の使命を担っていた。
物心ついた年にもよるが、幸い私の頃はJRが背伸びをして、なんとか国鉄の世界観から脱却しようとしていた頃だ。
古い車両を塗り替えたり、内装を綺麗にしたり。
でもどこか古臭い感はしっかり残っていて、それが地方になれば顕著にあった。
その奇跡的に残っていた世界