20240128 川内追廻 、青葉山 (仙台市) #風景誤読
追廻地区の立ち入り禁止区域にはタバコの匂いが強烈に染みついていた。
もしかすると、私のほかにも先着が居たのかもしれない。
かすかにヘビースモーカーの男性らしき残像がタバコの匂いと共に漂っていた。
ある日の観察日記⑮
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▷前回の内容
20230820-20240128 川内追廻(仙台市) #風景誤読 |滴々(たらたら) (note.com)
▷追廻地区を調べるまでのきっかけ
20240128 川内追廻 (仙台市) #風景誤読 |滴々(たらたら) (note.com)
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広瀬川に見惚れていたらもうお昼である。。。。(はやすぎる。)
ふと、たかしなさんから1通のメッセージが届く。
『いまどのへんですか?』
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あ、うっかり一人で夢中になってた。
待ち合わせ場所を聞いたまま
画面を開くのを忘れてた。
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「いま、広瀬川をみてました。
どこに行けばいいですか?」
みんなのいる場所に向かいたい気持ちは山々だが、広瀬川やウッドベンチも捨てがたい。
引き寄せられるように、くつろいでしまう。
ぼーっと清々しい青空を眺めていると、
どこからともなく幸せな気持ちになる。
ここでお昼寝をしたら気持ちいいんだろうな。
。。(~o~) 。 。 。
*
”はっ!”
またしても、時間を忘れて過ごすところだった。
「さっきから待たせてしまってごめんっ。」という気持ちと共に、急いでみんなが待っている緑彩館へむかう。
*
館内では、追廻地区の展示がされていた。
住宅街を再現したジオラマに夢中になりながら彼らを待つ。
”ところで、みんなはどこにいるんだろう?”
軽く入口周辺に視線を合わせながら展示をみる。
すると、たかしなさんから
『大丈夫ですか?』
とメッセージが。
”なにが。。(?)”と思いつつ
「どこにいますか?」と返信しようと
方向転換したすぐ先に、みんなが集まっていた。
今日は「たかしな」さん「みずさわ」さん
「ちだたく」さんと共に青葉山を散歩する日なのだ。
(以下、敬称略)
✳
私も合流し、先ほどまで見てきたものを互いに話しては再びたわいもないことで盛り上がる。
聞くところによると、みんなもひっそり
立ち入り禁止に入って私がくるのを待っていたみたい。
(全然気がつかなかった。。
寄り道ばかりしてたからか…)
そこでほかのメンバーもいろいろと面白いものを見つけては互いに高揚感に包まれていた。
*
お昼はとある中華屋さんに決まった。
どうやら、スタミナ系で量があって安くておいしいらしい。
お昼時なのかすこし混んでいた。外の行列に並びながら外観を眺めていた。
なんだか温かい空気に包まれていているような、ほんわかさを感じる。
なぜか祖父母の田園風景を思い出すポスト。
このレトロ感漂うフォントだからなのかな?
このお店はスタミナラーメンが名物で、スープがとにかく美味いらしい。
店内に入り、豊富な品揃えに迷いつつ
私は餃子定食を。ほかのメンバーはスタミナラーメンを注文した。
店内は阪神ファンが好きなのがとても伝わるくらいに、阪神タイガースのグッズに溢れていた。でも見る限り、いまいるスタッフさんは外国の(アジア系の黒人さん)かただけだ。もしかして、外人さんにも人気だったりして。
このおみせのメニューも面白いもので溢れていた。例えば、
カレーヌードル
カレーチャーハン
オムカレー
ソーセージカレー
そばロール
モダン焼き etc…
いろいろ分からないけど
今度食べてみたい。
個人的には「カレーヌードル」か
「そばロール」かな。。
( ̄▽ ̄)ウーン
メニューを見ながらどんな料理なのか盛り上がっていると、注文していた料理がテーブルに運ばれてきた。
スタミナラーメンのほうが早かったので、みんなの食べている様子を見ながら自分なりに味の想像をしてみた。だが想像するよりも先にどんなラーメンなのか、反応で分かった。
想像を絶する辛さに困惑
『なんでこんなに辛くする必要があるのか』
『辛すぎて思ってたのと違いすぎる!』などなど
ラーメンにツッコミをいれていた。
平和な美味しさの餃子定食を食べながら、
「大丈夫かな?」
という思いとともに、笑いが堪えきれない気持ちが複雑に混ざり合う。
なんだか、自分の食べているものまで
めちゃくちゃ辛いような錯覚をおこしてしまいそうだ。
それにしても、こんなに水をガブ飲みしている人 初めて見た…。。
(辛そうだけれど、なんだか笑ってしまう。)
「ジューシで本当においしい餃子定食」 VS
「食べる人に激辛挑戦状を差し出すスタミナラーメン」
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「同じお店の同じ食卓を囲んでいるのに、
こんなに緊迫感が違うお店は初めてだ。。」
そんなことを思いつつ、のんびり餃子定食を食べていた。
しんどそうに食べているメンバーが、メニュー表をみて目を丸くしていた。
ぼそっと、嘘だろ…というのが聞こえた。
『ちょっとまって…これ、辛さ抜き選べるの?? 早く言ってよ~!(>_<)』
つらそうなラーメン組の空気がとまる
しんどそうに食べている様子を見ていると
色々な意味で大丈夫か心配になる。
(この後、歩けるのかな。。)
*
完食してから
各々の代金をまとめてたかしなに手渡し、お会計が終わるのを外でのんびり待っていた。
だが、一向に帰ってこない。
『もしかして、体調崩したりしてるのかな。』
みんなでお店のドアを遠まわしに眺めていても全然くる気配がしない。
なにか手こずることってあったっけな。と妄想しながら待っていた。
『ついに、あいつもお金なさ過ぎて、あそこで働かされているんじゃね?』(みずさわ)
というメンバーの思いつきになぜか皆で納得。妄想話に花が咲く。
*
『あ!来たっぽいぞ』(みずさわ)
そこには両手いっぱいに何かを抱えている
たかしなの姿が。
理解が追い付かないまま
みんなの手に行き渡る。
『これってドラゴンボールの玉を
半分にしたやつか、、?』
(みずさわ)
『メロンアイスみたいですよ。
なんかいきなり人数分渡されたんです』
(たかしな)
「そんなことあるんだ(笑)」と笑いつつ手元のアイスを眺める。手に持っているだけで寒い。
この日は冬のピリつく風が時折吹いていた。食べ進める度に自分の周りが極寒地帯になっていく感覚に陥る。
”冬に外でアイスだなんて、
面白すぎる。。。”
風邪のひき始めの人なら悪化してしまいそうだ。食べ終わるころには体が震えていた。
『いや、、これ、中で食べさせて~~!!』(>_<)(>_<)
食べ終わった皆の心の声が漏れる。
ほんと、それでしかない。
外にはアイス専用のゴミ箱が置いてある。
.。o○
”ご飯で温まった食後に
真冬が待っている飲食店…”
いや、、面白すぎて笑いが止まらない。
(笑)
*
スタミナラーメンを食べた組は
「ラーメンのからさ」と「強烈なニンニクのパンチ」「食後のキンキンに冷えたメロンアイス」でトリプルパンチを食らったみたい。
『今日は我々を痛めつけてくるメニューだったな…』
by みずさわ
手書きの地図を辿る
石巻のZINE展で「ちびまる」さんが描いてくれた地図を辿ることが今日の目的だった。
でもせっかくここまで集まって来たから気ままに寄り道っと。一同、「亀岡八幡宮」へ向かう。
『ここの神社の階段が急すぎて面白いんだよ~』というみずさわの提案に、ウキウキ感とワクワクがとまらない。
『ここは階段が多いのにめちゃくちゃ急な神社なんだよ』(みずさわ)
本当にその通りすぎた。思わず笑ってしまう。
最初は緩やかな傾斜で登りやすいが、徐々に階段の歯並びが悪くなってきて登るだけで息が上がる。先へ昇っていくにつれて足場も悪くなっていくのに手すりはない。
『この角度からみたら、”この下は崖だ”って言われても納得するレベル(笑)。土曜ワイド劇場の中で犯人を追及するときに出てきてもおかしくないレベルだよな(笑)』(みずさわ)
『たしかに~(笑)』とワイワイしながら内心、息が上がってゼーハーしている一同。
『これでラーメンとアイス分、
チャラだな。』
(みずさわ)
『ほんと、それな~』
(たかしな)
どうやらかなりのパンチだったみたい(笑)
*
2~3日前に積雪があった影響で
路面の端には雪の塊がのこっていた。
雪が完全に溶けきるほどの温かさでもなく、
普通に寒さの残る気温だった。
ある時、“ちだたく”が路面の雪を手にもち急な階段目掛けて思いっきり投げていた。
雪遊びをしているのだ。
『おいっ!!おまえ、ふざけんなっ。
お前のせいで滑って転んだ人が出たら、どう責任とってくれるんだ』(みずさわ)
それから少し経ち今度は
雪をお手玉のようにして遊びながら、
よそ見して降りている“ちだたく”の姿が。
『おまえマジで大丈夫か??』
『ここは階段の上にも段差があるし
幅も均一じゃないのに…よくできるな(笑)』(みずさわ)
本当、おもしろすぎる。
✽
なんだか最初はきつく感じた階段も
帰るころにはスイスイ降りれる。
スリルのある階段を思う存分堪能した
からかもしれない。
この神社は、
”ここに手すり(必要)だよ”
ってところに手すりがない。
神社の御利益の一つに
近隣住民の足腰が鍛えられていそうだと感じた。
にしても、お年寄りにはやさしくなくて笑える。
住宅地でみつけたもの
神社の近くの住宅の出入口周辺にはミニシーサーをいた。まるで門番のように導線の両脇に2体そろっているのだ。
沖縄から買ってきたのかな?
もしくは、町内会からシーサーを2体ずつ支給されていたりして。
なんだか九州にいるような気分になる。
行ったことないけど。
アイスを食べた後は北国のような寒さで
今はジャンバーの中まで汗が流れるくらいの暑さだ。
(各人で急激な寒暖差を体感する)
急勾配の坂をのぼる
この辺の地理に詳しい“みずさわ”の案内のもと、ただひたすら歩く。
坂が急すぎて「斜め45°」とキレのある動きで言っていたとある芸人を思い出す。
(あの手の角度のおかげで角度を求めるときに助かっていたっけ(*´ω`).。o○)
ふと車道を走る車のほうに目を向ける。
すごいうなり声でゆっくりとのぼっている。
『なんだか階段よりはきつくないぞ。この坂は大丈夫かもしれない。』とか思いつつ歩く。いつの間にか最後尾にいた私が先頭にきていた。
何気なく後ろを振り向くと視線の端のほうですごく苦しそうにしているラーメン組がみえる。笑
だが、私の視線に気づいたのかいつの間にか
皆で同じペースを保ちながら歩いていた。
成田山の看板をみつける
『ここを右だな。』(みずさわ)
気が付くとずっと坂道を登っている。
だけれどなぜかしんどくない。
(私だけかな)
歩いていると思いもよらない絶景や楽しいものに出会えるなと改めて感じる。
みんなであるいている今日は尚更である。
不思議な建物
赤門短大の敷地内に不思議な建物をみつける。
『これは、、なんだ?』
インターネットで調べても建物はどういう施設なのか、どんな目的で使われているのかなどの詳細が書かれていないらしい。
なぜか車道のほうにポストがあった。
もしかして、短大の敷地内ではないのかな?
でも、ひとまずは目的を達成だ。
坂を下りながら、妄想話に花が咲く
『大迫力で少し物々しい雰囲気のある大きな仏像。その目と鼻の先にある地図に名前も表示されない謎の巨大建物。。。もしかして、この仏像と地下で繋がっているんじゃね?そんで銀河鉄道007みたいに仏像をロケットみたいに飛んでいかせる施設だったりして(笑)』(みずさわ)
一同、大爆笑しながら坂を下る。
『ところで、007ってなに?』
たかしなの問に誰一人として答えられない。
みんな知らないからだ。
真相も分からないまま
ただその場の空気感が面白くて笑っていた。
帰りは坂道を回避するルートで
もう坂道はうんざりみたいなので近道を行く。
今度は階段の道だ。今日歩いたところの中で一番平らですごくしっかりとした固さ感じるものだった。
『なんだか、文明の進化、、やべぇ。。。』
(みずさわ)
階段のおかげでめちゃくちゃ早くスイスイと下まで降りれた。
ここらで有名な洋館の豪邸の廃墟もみてきては
『この立地は、推理ものかなんかのドラマのロケ地に使えそうだね』
なんて話ながら初めて見る豪邸の数々に驚くばかり。
なんだか人生ゲームのゴールにある城よりも立派に感じる。人生ゲームは本当にリアルだなぁ。
気が付くと5時間くらいあるいていた。
待ち合わせした時間からあっという間に5時間以上経っていた。
次の仕事があるメンバーもいるのでここらで解散。それぞれ違う交通手段で帰る。私も帰路にむかってのんびり歩く。
すると、いきなり聞きなれた声が後ろから聞こえてきた。
『それでは、また~』
自転車にのって颯爽と走るたかしなの姿が。
強靭な体力を持つ彼を後ろから見送り、
“タフすぎる”という言葉しか出てこない。
✽
私はまた広瀬川を見たくて
再び緑彩館へと1人で向かった。
日が暮れつつある空が反射する水面。
なんだか心の中にあるモヤモヤまで
浄化されるようだ。
最近あの日の思い出に浸っては、思い出し笑いに胸が弾む。
なんだか心も体もポカポカするとても楽しい、在りし日の思い出だ。
♬〜
参照:https://youtu.be/Av3xaZkVpJs?si=ufr4FiyiGYTfbXQC
まるで、何らかの遊園地に行ったようだ。
[りな]
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