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記憶する為に記録を引き継ぐ【コモンプレイスノートのすすめ】

コモンプレイスノートというものをご存じだろうか。

コモンプレイスノートとは

簡単に言うと、自分専用の手書き百科事典である。

もう少し説明すると「気になったこと、調べたこと、大事なこと、覚えておきたいことなどを全部書いたノートのこと。

心が動いたこととか、知らなかった言葉、忘れたくない場所や作者の名前や作品名ことわざ…なんでも書いていく。
すると「あれなんだっけ」となったらとりあえず開けばいい便利なノートができる。なんとなくペラペラ見てると忘れてたことを思い出せたりもする。

私は普段、スケジュールとメモと行動記録を一冊のノートに全部書いてるのだけど、そのノートはどちらかと言えば消費していく感じの使い方である。
だから、残しておきたいことだけ抜き出して纏めたノートも書くようになった。
あとからそれをコモンプレイスノートというのだと知ったので、今はそう呼ぶようになったけど、元々の名前は「だいじなことノート」。

インターネットにある情報だけが、欲しい情報ではないもんね。
検索で出てこないものこそ、すぐ出てきて欲しい大切な情報だったりするし。

わからない言葉は調べて書き残すようにしたいよね

私はこう書いている

コモンプレイスで検索すると、書き方のルールなど色々出てくる。
ちょっと前にちょっと流行ったからね。へー、てなるから調べて欲しい。

それはそれで賢くて便利な書き方だと思うけど、私の書き方は流行っている方法よりかなりシンプルだと思う。


1.必ず書くことは「日付け」と「タイトル」
日付は、メモした日のこと。
日付から推測できることや思い出せることは意外と多い。
タイトルは、見たもの(本、映画など)のタイトルか、何について書いてるかすぐ分かるように付けた名前のようなもの。
作品タイトル的なことね。



2.書くのは必ず一件につき1ページ

数ページにわたるのは良いけど、同じページに別の内容のメモを同居させないことが大切。

そもそもメモは、スペースを多くとった方が見やすい。スペースがあれば、後から情報を書き足すことも出来る。
細かくビッシリ書くと、目に入って来ないしね。



そして一番大切なのは

3.「何かを見て書いたメモ(他人の考え)か、自分が考えたことのメモか」を判断できるようにすること

私は、何かを見て書いたメモ(他人の考え)は赤系のペンでマークして、自分で考えたことは青系でマークしている。
ここの区別はまじで大切。

流行りのコモンプレイスは、この色分けがもっと多くて、丸シールで識別するらしいけど、めんどくささと複雑さは習慣化の敵だと思ってるので、私は二色しか使わない。シールじゃなくて、マーカーでタイトルにラインを引くだけ。


4.ノートの大きさは、文庫本サイズ

一番持ち運びやすくて、適度に書けて、大き過ぎなくて丁度いい。


以上。

構えず、選びすぎず、あんまり難しく考えないでとにかく”覚えておきたいこと”を1ページずつ書いていくだけ。
ジャンル分けしたり、付箋つけたり、インデックス作ったりしないで、前からどんどん無差別に書いてった方が後々使いやすいと思う。

私の場合は、普通メモは前から書いていって、漢字や単語やことわざ系だけ後ろ(最後のページ)から書いていく。
言葉だけ調べたいことも多いから、それだけは紛れさせない方が便利。

とはいえ、それも「今のところそうしてる」てだけで、そのうちまた変わるかもしれないけどね。

1冊終わったら、引き継ぎ作業

一冊書き切ったら、次のノートに引き継ぎする。
最初から読み返して「これはずっと残したい」と思った情報だけ次のノートに書き写してく作業。

読み返すと「あの時は大切だと思ったけど、今見るとそうでもないこと」「もう身に付いたこと」があるので、それはサヨナラする。
覚えてなかった大事なこと、覚えてるけどよく見返すものだけ引き継ぐ。

一冊終わるまでに書いたり読んだりしてると90%くらいは身に付いてるもんだから、そんなに沢山は書かなくていいはず。
書き終えたノートも当然置いておくから、いつでも見返せるしね。

引き継ぎは面倒だけど、かなり重要な作業だと思う

大事なことや覚えてなかったことをもう一度書くと、もう一度しっかり体に入ってくるし、書き写した時は前よりもっと纏まった文章になる。
引き継ぐ作業で過去の自分を反芻しつつ、また大事な情報を新鮮に自分とノートに入れていく時間。

実は、ここがこのノートの醍醐味な気がしている。

何冊も書くうちに、ちゃんと「自分の知識として使える情報」に変化していってる感じがする。
デジタルじゃなく紙のノートにしてるのは、その為でもある。
手で書くことで身にしてく。
そうしてきた軌跡がのこるのも面白い。

そうやって、どんどん「使える自分の百科事典」を作っていく作業は楽しいし、本当に役立つのでオススメ。
字を書くのが嫌いじゃなければ、試してみて欲しい。
無印の文庫ノートは200円もしないしね。

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