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ジョー・力一になりたい

人生を記録したフィルムがあるとしよう。 それにグサッと釘を刺すようなイメージ。 それくらい強い影響を受けた人物が、過去数人いる。 いい意味でも、悪い意味でもね。 その中の何人かは「憧れ」という意味での影響で、画家や小説家やミュージシャンがほとんど。 私は、憧れや好きの気持ちが強いほど「その人になりたい!」と思ってしまう。 その人の言葉を吸収し、好きなものを調べ、発想のルーツを追い、ファッションを真似、仕草や口調まで研究する。 今の私のほとんどは、過去に憧れた人たちから

    • 「ヘレディタリー」2回観たった

      ※ヘレディタリーとミッドサマーとボーはおそれているのネタバレあり ホラー耐性がつく前に観てたら泣いてたと思う。 私はかなりホラーとグロに慣れてる方なので「ギャー!」みたいな怖がり方はしなかったけど、ずっと「すぅーごい嫌だなあ」と思いながら観てた。 良い意味でね。 良い意味だけど、すぅーごい嫌だったわぁ。 アリ・アスターの作品は、最初に劇場で「ミッドサマー」を観て、次にこの夏にアマプラで「ボーはおそれている」を観て、そこで「アリ・アスター天才やんけ」と思ったので、これはさ

      • 不採用の回が増えてきたことに関して、ひとつ気づいたことがある

        私はここ3~4年くらいジョー・力一さんという方のラジオにお便りを書き続けていて、今現在でもう採用数が110を超えたくらいになってる。 結構長い期間、毎回必ず一通は採用されるという状態を続けてきたのだけど、最近お便りが採用されない回が増えてきた。 不採用になってる理由は自分の中ではハッキリしている。 まず、いざ書こうと思っても上手くスイッチが入らないことが増えてること。 そして、明らかに自分の引き出しの中が枯れてきてるという感じがすること。 この2点だ。 で、「引き出し

        • 文字読みと文字書きの集まりのはじまり

          少し前からノートに関する記事を三本ほど書いてたんだけど、どれも私の記事にしては妙に反応が多く、そのほとんどが知らない人から反応だった。 へぇ、ノートの記事って需要あるんだなぁ。YouTubeとかにもあるだろうに…と思ってたんだけど、よく考えたらそれはそうだ。 文字を書く人間は、文字を読みたがるからnoteを使うし、文字に慣れてる人間は、動画より文字の方が情報を得やすいから、noteに来るんだよね。 それはそう。 文字書きの文字読みが集まる場所でノートの記事書いたら、そりゃ

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          「ボーはおそれている」を予備知識ナシで観た

          ※ネタバレほぼ無し アマプラで公開になったということで、タイトルと「アリ・アスターとホアキン・フェニックスですぜ」ということくらいしか知らない状態で気軽に観始めてしまい、開始15分ぐらいでめちゃくちゃ後悔し始めたんだけど、最後まで観た結果「最高やんけ」となった。 あらすじを説明しにくい作品だけど、ザックリいうと「ボーが母親に会うために飛行機で旅立とうとするんだけど、ずっととんでもないトラブルに巻き込まれて全然帰れない」みたいな感じ。 で、その「とんでもないトラブル」てのが

          「ボーはおそれている」を予備知識ナシで観た

          スケジュールとタスク管理と思考整理を1冊のノートにまとめる【ノートと手帳の一元化っぽいやつ】

          以前、コモンプレイスノートについて記事を書いたことがあるのだけど、コモンプレイスの親分的な存在として”毎日ノート”というのも書いている。 毎日ノートという名前は今考えたけど、とにかく、毎日書くためのノートである。 何を書くかと言うと、スケジュール  タイムスケジュール タスク メモ 思いつきのアイディアなど何でも。 とにかく手元にノートを置いておいて、朝に今日のことを書いて、1日中ちょくちょく書いて、夜に明日使う用意をする。 毎日ノートの書き方必ず使うのは、ノートの見開

          スケジュールとタスク管理と思考整理を1冊のノートにまとめる【ノートと手帳の一元化っぽいやつ】

          映画「来る」は、とにかくキャスティングが素晴らしかったし、ラーメンが食べたくなった

          ※ネタバレ少し アマプラのウォッチリストの整理してたら「来る」が無料公開になってることに気付いて、なんか流れでそのまま観てしまったんだけど、なるほどめっちゃ面白かったわ。 散々評判は聞いていて、そのほとんどが柴田理恵さんについてだったけど、噂に違わぬカッコ良さだった。 お松(松たか子)も良かったし、黒木華ちゃんもよかった。 レビューを書くときは、いつも軽くあらすじを書くんだけど、この作品に関しては「あらすじもなにも、どこ拾ったらえんや」となるよね。 頑張って書いてみると

          映画「来る」は、とにかくキャスティングが素晴らしかったし、ラーメンが食べたくなった

          本という引き出しを探ってみると見つかることがある

          作り始めの頃は日に5本とか作ってた短歌。 最近どうも創作意欲が湧かないなぁと思ってたところだったので、ふと思い出して、さっき本を引っ張り出してきた。 「短歌の作り方 水野昌雄さん著 」 多分1980年代に出版された本だと思う。 短歌始めてすぐの時、これを古本で買って読んだ。 今年の春頃だったかな。 他にも最近出た短歌の作り方的な本も読んだけど、これが一番ガツっと来た。 買った時すでにボロボロになるほど読み込まれてた(古くなるまで置いてあったのではなく、読み込まれた形跡があ

          本という引き出しを探ってみると見つかることがある

          記憶する為に記録を引き継ぐ【コモンプレイスノートのすすめ】

          コモンプレイスノートというものをご存じだろうか。 コモンプレイスノートとは簡単に言うと、自分専用の手書き百科事典である。 もう少し説明すると「気になったこと、調べたこと、大事なこと、覚えておきたいことなどを全部書いたノートのこと。 心が動いたこととか、知らなかった言葉、忘れたくない場所や作者の名前や作品名ことわざ…なんでも書いていく。 すると「あれなんだっけ」となったらとりあえず開けばいい便利なノートができる。なんとなくペラペラ見てると忘れてたことを思い出せたりもする。

          記憶する為に記録を引き継ぐ【コモンプレイスノートのすすめ】

          ビデオテープ【すけべ怪談2021採用作品】

          関西のある地域に、古道具屋が建ち並ぶ場所があります。 そこでは、どこかの誰かが自宅で録画したVHSのテープなども売られており、友人はそれを纏めて買って帰って、昔のテレビ番組やCMなどの面白い部分をYouTubeにあげるということをしていました。 ある時、彼がビデオを再生すると、それはタイトルシールの番組名とは違う、所謂 裏ビデオのようなものでした。 画面に映るのは無修正の女性の下半身と、全裸の男。 その男の顔と体には、素人が彫ったような線彫りの刺青がビッシリ入っていたそう

          ビデオテープ【すけべ怪談2021採用作品】

          不本意【すけべ怪談2024 不 採用作品】

          数か月前のこと。夜の11時を回った頃だったと思います。 私は旅先での用事を済ませ、予約していたホテルの最寄り駅に着きました。 その駅は、改札を出ると直ぐに大きな公園があります。 私はその公園の中を横切るとホテルに早く着けることを知っていたので、駅からそのまま公園の中へ入っていきました。 公園の中はひんやりとしていて、駅前にしては人通りも少なく、風で木々がざわめく音と私の足音しか聞こえませんでした。私は少し気味が悪いなぁと思っていました。 しばらく歩くと、進行方向に大きな街

          不本意【すけべ怪談2024 不 採用作品】

          特別な注文【すけべ怪談アフター2024採用作品】

          学生時代に知り合った友人で、特殊メイクの業界に進んだ男の子がいます。 彼は、よくテレビで見るような”俳優さんの顔を変える特殊メイク”の他に、手術シーンやホラーなどで使う体の一部や、人間の代わりに落とされたり轢かれたりする人形を作るのも得意なようでした。 昔、彼の個展を見に行ったことがあるのですが、何体か展示されていた等身大人形は、呼吸をしているのではと思うほどリアルで、肌の生々しさと美しさに圧倒されたのを覚えています。 大人になってからも、私と彼は年に何度か仲間の集まりで

          特別な注文【すけべ怪談アフター2024採用作品】

          リュック・ベッソンの「ドッグマン」は最高に好きな映画だった

          ※ネタバレあり 結論から言うと、とっっっっても素晴らしかった。 個人的にはここ5年くらいで見た映画の中でベスト5に入るくらい好きだった。 リュック・ベッソン監督の作品は元々好きだったけど、WASABI以降の作品は観ていなかった。 今回久しぶりに観て、「えー!最高を更新してる!…じゃあちょっと遡って他のも観てみよ」ってなった。 あの独特の気持ちいいテンポ感とか、舞台の場面や夜の感じは確かにリュック・ベッソンだね。 いくら悲惨な話でも血が出ても、何故かベットリしないのが不思議

          リュック・ベッソンの「ドッグマン」は最高に好きな映画だった

          母さんが家に来る(※微怪談)

          2ヶ月ほど前のある夜、私はやたらとハッキリした短い夢を見た。 それは、ちょうど1年前に亡くなった母から電話がかかってくる夢だった。 夢の中の私は、それが”死んだ母”からの電話だとハッキリわかっていた。 「母」と表示された通知画面を見て「おいおいオカン、死んだのにまた電話かけてきてるわw」くらいのノリで電話に出た。 「もしもし?どないしたん」と言うと、電話口の母の声はとても明るく元気で、ペラペラと「もぉー、あっち行ったりこっち行ったり、忙しいわー。あの人があーで、この人は…

          母さんが家に来る(※微怪談)

          ノートを持て 旅に出よう【旅ノートのススメ】

          私は旅行に行くとき、なるべく新しいノートを一冊持って出るようにしている。 旅の全てを詰め込んだ「旅ノート」を作るためだ。 【旅ノートのススメ】まずは、旅ノートを作る利点から書いていこう。 なぜ作るのか。 楽しいからである。 楽しいのは、作ってる時よりも、作った後。 特に、何年か経ってから見返す時が楽しい。 「旅の思い出なんか、普段と違う出来事だから何年経っても覚えてるもんだろう」なんて思うかもしれないが、人間の記憶はそんなに信用できるもんではない。 三日前のメモだって

          ノートを持て 旅に出よう【旅ノートのススメ】

          「儚い羊たちの祝宴」を読んで「なんでこんなおもろいん?」てなった

          SNSで「面白かった」て言ってる人がいたから読んだ「儚い羊たちの祝宴」が、べらぼうに面白かった。 人が「面白かった」てストレートに言うものは大体本当に面白いよね。 それはそう。 米澤穂信さんの作品を初めて読んだんだけど、まず読み始めてすぐに「え、なんでこんな読みやすいの?」てなった。 ミステリーって大体、内容も文章も捏ねくり回されてて読みにくいことが多いって印象があるし、そういう思考回路の人がミステリーを書くんだろうから仕方ないんだと思ってた。 でも、米澤穂信さんの文章は

          「儚い羊たちの祝宴」を読んで「なんでこんなおもろいん?」てなった