いい体になりたい
大根の使い道を探すと、揚げている人がいたので早速。
切った大根に醤油とすりおろしニンニクと鶏ガラスープの素をかけて少し寝かせ、衣をつけて揚げる。
下味と片栗粉のパリッと感と、最後にふりかけた塩の味がたまらんかった。油さいこー!
こういうことをしていると太るのかな?
太りたい気持ち(太って筋肉をつけたい)がとてもあるのだけど夜は胃を休めさせたいので食べ切らずに我慢した。えらい。
それなのに、最後の最後に「まぁいいか」と、あさってバレンタインに仕事関係の人にお裾分けしようとしていたチョコクッキーを開けてしまった。あーあであるが、これが今日やった悪いことかと思うと自分かわいいなの気持ち。
思わず4枚(相当分厚い1枚×4)を収納したあとに「太るかもしれない」と、さっきまでの太りたい気持ちが焦りに変容していて面白い。
もどかしい体だな。
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図書館で体づくりの本を借りてきた。
筋トレの基礎を、と思って検索するも、良さそうな本がすべて他地域の図書館にあったり貸出中だったりで、自分の「良さそう」に一般性があるのかもしれない。
仕方がないので検索ワードを筋トレではなく体づくりに変える。
検索パソコン待ちの気配を感じて一冊ヒットした《医学》コーナーへ発つ。
今すぐ始められる筋トレメニューを知りたいと思ったはずだったけど、気になって手にとったのは、インナーマッスルを鍛える方法や、鍛えるためにゆるめることから始めることを学ぶ本。そして、日常的にコツコツとトレーニングを続ける本。
夜、パラパラめくっていて思うのは、なんだか地味なエクササイズがたくさんだなぁということ。
私が思っていたのは、○○を一日○回やって続ければ弾力のあるつよい体! みたいなイメージ。
でも、本から感じるのはしなやかさ。
「これをやれば安心!」っていう際立つものがあるわけではなく、じっくり読んで、少しずつ生活に取り入れて、しっかりものにしていく。
その地味さに、ぞくぞくした。
私にとっての読書みたいなもので、読むのがとても遅く、だからこそ読みかかるのにもすこし抵抗があって、腹のほうから「よし」と正面を向かないことには本が読めないし読み続けられないのだけど、だからこそ、手放したくない時間だなと思う。地味なトレーニングは、読書と同じで、時間はかかるけど、しっかり体にたまっていくような気がする。
不思議と、腹が据わるような、そんな時間を、借りた本の前で過ごしている。
これを始めるのが楽しみ。