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雑記集

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他考 実験と学生

他考 実験と学生

職業柄、学生に接することが多い。
実験や実習と指導に立っていて思うのは、専門分野に片足を突っ込んだくらいの学生たちの中で「専門性」に関する土台というか、骨子をよくわかっていない、自分の中で明確にできていない事が多い気がする、特にここ5年くらいは増えている傾向にある気がすること。

自分は学生時代、成績はいい方ではなかったし、当時は感覚的かつ最小限に認識するだけでわかっていなかった事がかなり多かった

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己考 : じぶんの傾向

己考 : じぶんの傾向

僕は理系の道に進んでいるが、今も自分はどちらかと言うと文系の人間だと思っている。
特に高校まではそうだったし、2年生で理系の道に進んでからもギリギリまでやっぱり文系に転向したいと何度も担任に申し出たことがある。やりたいことは理系だったけど、周りの生徒に比べてあまりに理系のセンスが欠落しているとことあるごとに感じたからだ。(結果的には言いくるめられて理系の道を進んでしまった。)

結局その後も大学、

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考:笑いの評価方法と難しさについて

考:笑いの評価方法と難しさについて

お笑いは難しい、と、素人ながら使い古されたテーマについて思い返す。

何が難しいかというと、判定しなければならないのにルールや定義が曖昧すぎるうえ、一番大事な要素が一般人に馴染み深すぎるからじゃないかと思う。

例えば、スポーツはルールがある程度明確である。
サッカーでは手を使ってはいけない。オフサイドもある。
テニスは決められたエリア内の地面にボールを打ち付けないといけない。

ただ、おもしろく

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スーパーニュウニュウについて思うこと

スーパーニュウニュウについて思うこと

2024年10月10日、スーパーニュウニュウが解散した。
根強いファンもいたし、世間から完全に忘れ去られることはないだろうけど、なんとなく自分の言葉で彼らについて書き残しておきたいので、雑文を書いておく。
ちなみに私はコロナ禍前後でスーパーニュウニュウにハマり、舞台では何度か、単独の参加は3回目の「ギャー!!!!!!!!!!」のみ。活動休止前の岩手での単独ライブにも参戦した。とはいえ、ちょっとミー

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キングオブコント2024 決勝

キングオブコント2024 決勝

昨年も!
書いたので!
今年も勝手に思ったことの言語化を図ります。

1st roundロングコートダディ
花屋に来たモンスター客と店員のやり取り。
まず最初、あれ?セットが何もない?というところから始まって、小道具も全く普通のものなのに、展開が面白い。兎さんは本当にヤバいやつが似合う。堂前さんは全然正面を向かず、面と向かってブチ切れたりせず、客への応対リズムは崩さずに花言葉で怒りを返すという。最

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GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊-アイデンティティとは

GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊-アイデンティティとは

 先日"GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊"のデジタルリマスター版を映画館で観てきました。
 田中敦子さんが亡くなった追悼上映というのが悲しいですが、改めて劇場で見られる機会を頂けたことに感謝です。
 いつもは観た映画については軽いメモ程度のレビューまがいの内容を挙げてますが、今回は思い入れのある作品なので私見エフェクトを添えて思ったことを書こうと思います。

はじめにそもそも攻

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まぁまぁ、落ち着いて

といったら、
「うるせぇよ!いつもそうやって一歩引いてみてんじゃねぇよ!!」
と友人から間髪入れずに怒られて、怯んでしまったことがある。

中学の時の部活の最中で、怒ったのは仲が良く普段は優しい同級生。
何で彼がそんなに怒っていたのかは忘れてしまったが、後輩か同級生の部活中の態度だったか。
確実なのは、彼が明確に何かに怒っていてあたり構わずキレ散らかすのとは違っていたことと、間髪入れずに怒られたの

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応援できる幸せ

応援できる幸せ

千鳥の大吾がなんかの番組で「応援したい人が近くにおることが一番幸せ」と言っていたのが妙に刺さっている。
お金がない彼氏ばっかりつくる女の話だった気がするけど、明快な回答で共感を呼ぶ、あるいは全くそんな傾向にない人にも考えさせるフレーズだなと思った。

振り返れば、インディーズ時代はめっちゃ応援してたのにメジャーデビューした、ファンが増えたらなんとなく聴かなくなってしまったアーティストとか、
M-1

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人生という魚

人生という魚

KOC2023が終わった。
すごくレベルが高かった、というのは審査員が何度も繰り返していたけど、自分では珍しく本当にその通りだと思った。
個人的にサルゴリラがあまりに面白すぎたので、なんでそんなに面白かったのかを書き表せるのか、実験的に書いてみようと思う。そのためには決勝に出場した全組について言語化してみるのが一つのアプローチになりそうなので、なるべく端的に書いてみる。

カゲヤマ
今回荒れたのは

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あちらとこちら

今更ながら、”コンビニ人間”を読んだ。
 あんまり自分にハマらないだろう、と直感的に避けていたが、このコロナ禍で読書を真面目にやってみると、物によっては意外にすっと読める事実を改めて認識し、薄いからいけるんじゃない?と勧められたことも手伝って読んでみた。
 今まで見えていなかった物が少し分かった気がする。

 僕は立場柄、自分より若い人、特に学生と触れ合う機会が多い。その中で、彼ら彼女らに対し

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立派な人でないとだめなのか問題

ありがたいことに、結婚式に呼ばれることがある。

結婚式では当然、お祝いの言葉が新郎新婦を囲む。それには何のおかしさもない。

だけど、必要以上に新郎新婦の「立派感」が出過ぎている気がする。司会から挨拶から何から、主役とはいえ彼らは褒められすぎなんじゃないか、と毎度思う。

その人のことはもちろん好きだし、素晴らしいところがあるのもわかっている。だけど、人間なんだからもちろん欠点もあるわけで、それ

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二分論 楽しみ方

人間は2種類に分けられる、というなんだか名言めいた言い方にハマっていた妙な時期があります。
別に本当に2種類に分けたいわけじゃなく、極端な二つの観点からみた方が人間を考えたり理解するのにいいのかなぁ、という感覚です。思いつくたびにちょこちょこ書いていこうかなと思います。
初回はこんな感じ。

"人間は2種類に分けられる。
目の前にあることをそこそこ楽しめる人間と、本当に好きなことしか楽しめない人間

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言語化よりも。

自分のやりたいこと、やろうとしてることを他人に理解して貰いたいのと同時に、
簡単に納得してもらえるような感じになって欲しくない、説明できるような言葉に直って欲しくない、という思いもあります。
人に何かを分かって貰うのって本当は時間のかかることだと思うから、自分なりの積み重ねを繰り返した先にそういう結果が出る方がいいなぁと。
結果やら成果やらを簡単に求めてくる世界ではあるけれど、
薄い回答ばっかり重

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人を叱れるということ

自分の感じてることを一般化するのって本当に難しいなと思いながらも、
最近感じるのは、「50代、60代にちゃんと人を叱れる人が少ないな」ということです。

もちろん、怒る人、怒れる人はいます。でも、「怒る」のと「叱る」のは違うと思います。たなか的に前者は自分の感情を表現することで、後者は相手のこと、相手が今後出会うであろう多くの人々・出来事と一生懸命向き合わないと出来ないことです。

バング

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