マジカル山形2泊3日の旅②Day1ラーメンと幻想の森と愉快な仲間達
な、なんなんこの木!?
さて、それは旅を翌日に控えた夜でした。
いつものように、
「出羽三山に行こう!」というざっくりしたアイデアと宿泊先以外は日程が決まっていない。。。
全てはなるようになるので大きく構えていても大丈夫だ。
絶対的な安心感に包まれている。
とはいえドライバーとして、いくつか旅のスポットをgoogle mapに保存しておき、柔軟に対応できるように準備をしておく必要がある。
食べ物含め、結構いい情報が集まってましたが、もう一声、キメの一手が欲しいところ。
この一週間猛烈な感情【嫌悪感】と向き合っていた私。
ちょうど感じ切って落ち着いたとこだったので、この魂の成長は必ずたま旅に反映されるはずと信じてました。
出てくるx2♪
こんな場所今まで検索に出てこなかったやーんという、美しいスポットがザックザック出てきました。
一際惹かれる魅惑のスポット。
その名も”幻想の森”
1.行程マップ
2.腹ごしらえ
山形空港に到着し、まずは調べていたコーヒー屋さんへ。
クセとこだわりの強いコーヒー店だったので、美味しいランチの場所を知ってそう。。。という食べ物探知の臭覚が働き、熱意を込めて聞いてみた。
「インスタ映えなんて要りません!地元の人が美味しいと思う物が食べたいんです!」
山形の人は週に2、3回ラーメンを食するらしく、その方いきつけのお店をご紹介いただきました。
たわら屋さん。
手打ち中華そばをオーダー。
大きな器に、手作り感半端ない手打ちの極太ちぢれ麺。
スープはすっきりとしていて優しい。
チャーシューは脂身なしで驚くほど肉肉しく、柔らかい。
控えめに言って、美味しすぎました。
チャーシューは苦手なのに、追加でおかわりしてしまうほど、美味しい!
今思い出しても口の中にじゅわーっと味が広がるほど、また食べたい。
週一、いや、週二でも。
わざわざ空港から幻想の森とは逆方向に1時間走った甲斐がありました。
山形にお越しの際は、是非!
腹ごしらえを済ませて店を出ると、天気予報に反して外は大雨!
雨の中、幻想の森へ向かいます。
3.幻想の森と白糸の滝
幻想の森近くには白糸の滝があり、ドライブインから最上川を挟んで対岸にある山肌から流れ落ちる美しい滝が眺められるようになっています。
雨の中、滝を見るのも美しかろうということで楽しみにしながら運転していました。
道中、最上川と山肌を右手に何キロも運転が続きます。
雨がすごかったので、山肌に無数の滝が形成され、川に流れていく様子は、脇見運転は禁物ですが、何度もチラッチラッっと振り向いてしまうほどの迫力と美しさでした。
雨が酷すぎて幻想の森に行くのもちょっと待った方がいいということで白糸の滝ドライブインに到着した私達でしたが、生憎ひどい雨で、お店の中のガラス窓越しでは見えにくく、外に出ては見たけれどロープが張ってあり、近くには行けない。
そこで思い切って雨が止むのを待たず、森へ向かいました。
google mapではここから5分ほどの距離に見えました。
がしかし!
車が一台ギリギリ通れる程度の道幅で、
舗装されていないため激しい雨でぬかるみ。
所々水流が出来てしまっている山道を、タイヤを取られないようにハンドルを握りしめ、
自分の中の不安と向き合いながら丹田に全集中して運転した30分は、1時間以上に感じられました。
山に入った途端、丹田辺りがカァーッっと熱くなったので、自然と意識できたけれど、不安な時こそ丹田x2。
景色に感動して心に余裕のあるSaoriを横目に、不安な自分の心と最悪な状態が起きた場合の対処法を考えてフル稼働する思考、ソワソワする気持ちを落ち着けようと、”丹田”と”全集中”のこの二言を呪文のように唱え続けました。
何度か同じセリフを繰り返しましたが、ちょっと落ち着いて景色を見る余裕すら出てきました。
自分のハラ、中心、軸に意識を向け呼吸を整えると、不思議とざわつきは落ち着き、着物を着た時のようにスッと背筋が伸びたような感覚を覚え、成すべきことが見えてくるといった感じです。
終わりがないかのように思えましたが、無事到着。
看板が見えて、一安心。
他に車は止まっておらず、道中すれ違う車もありませんでした。
雨は激しさを増します。
止みそうにないので、いざ、意を決して車の外へ!
ネットで見た写真は、ロードオブザリングのホビットの村みたいな可愛らしい感じだったのに、実際に来てみると少し不気味。
霧がかかっていて、雨に濡れた木は漆黒色になまめかしく光っている。
土は柔らかくて、足から入ってくるエネルギーは優しいが、どこか物々しい雰囲気もある。
ここは色んな時間が重なる不思議な空間で、もしかしたら魔のアワーに到着してしまったのかもしれない。
ここはどこ?私はだれ?右も左も上も下もわからなくなってしまう。
確実にこのまま歩みを進めたら迷子になってしまう。とSaoriが駆け足で木の向こう側に行って、木に開いた穴から顔を出した。
ハロー!(笑)
ハロー!と返す私。(笑)
子供に戻る瞬間。
迷子になることだけは避けたい。
けれど、自分たちの危険察知能力と直感を信じてもう少しだけ奥へ行ってみました。
急に霧が濃くなってくる。
風は吹いてないのに、音もなく静かに霧がこちらに向かって流れてくる。
静寂のなかで、「あっ。。。神様きてるやん」
奥には白く光りが差す木が一本立っていました。
(写真を撮りましたが、載せてはいけない気がするので控えます。)
「ここまでや。帰ろう。」
今思えば、富士の樹海ってこんなとこかもしれない。
美しいけれど、畏れるべき場所。
この世とあの世が重なり合う場所。
汝足るを知れ。(←私の今年の流行語大賞)の精神でいいとこで引き返したおかげか、車に戻りしばらくすると小雨に変わり、森の雰囲気もフラットな印象に変わっていました。
Saori「ほらな。大丈夫。神様こわくないでー。出てきてくれてありがとうや」
この旅で私は何度も自分の恐れと向き合うことになります。
普段どちらかというと、人の不安感を和らげる役割の方が多いので、こういう時の友の一言が身に沁みます。
ホッとして落ち着いたので、帰り路は余裕で何の不安もなく、無事下山。
白滝ドライブインへ戻ると、川岸に出られる脇道を見つけて真正面に白滝を拝むことができました。滝も美しいけど、最上川、なんて雄大で美しいんだ。たくさんの龍が脈打つように自由に元気に泳いでいるかのように見えました。
4.概念を塗り替えたネギトロとの出会い
夜は、唯一予約していた鶴岡にあるお寿司屋さん。
はっぽう寿司。
地元常連さんばかりのお寿司屋さんでカウンター席に座った私達は、大将含め、とてもフレンドリーで温かい地元の方と楽しくお喋りしながら、今までの人生損していたと思うほど衝撃的に美味しいネギトロをほおばりました。
贅沢にトロのお刺身になる部分を細かく叩くなんてもったいない!と思うほど。
ドラゴンボールを彷彿とさせる、大玉の美しい溢れんばかりのイクラに、スッキリ味わい深くとろけるウニ。
常連さんに、寿司に合うワインや他のネタまでごちそうになり、上機嫌でたくさん笑って愛がいっぱいの最高の夜になりました。
やっぱり美味しい物、愛情を込めて作られた物を食べると人は自然と幸せな気持ちになるんですねー
鶴岡の地酒がこれまた美味しくて飲みすぎた私達は急に限界を迎え、そそくさとお店を後にし、夜風に当たりながら小一時間かけて爆笑しながら鶴岡の夜の町を歩いて、ホテルに戻りました。
途中、コンビニでアイスを買って噛りつきながら歩いたり、温かいお茶を買ったり、久しぶりに学生時代に戻ったみたいに楽しかったです。
何もかも自由で、楽しくて仕方がなくて、何か大きなものに守られている感覚。
皆さんが心から楽しいぃー!って最後に感じたのは、いつですか?
長くなっちゃいましたが、読んでくださいました方々、ありがとうございました。
山形の魅力が伝わっていると嬉しいです。