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あの本買っちゃいまして

話題の『東京の生活史』買っちゃった。
かわいくない値段に震えながらも、この魅力的な厚みと『断片的な社会学』の岸政彦さん編集のインタビュー集ってそりゃ買わないわけにいかないでしょうよ…と、数日考えて、いやこれは今買う!と決意し、本屋からの帰り、重くてひぃひぃ言いながら持ち帰った。

たまたま集まった聞き手の方が、たまたまひとりの知り合いに声をかけ、その生活史を聞く。それを持ち寄って、一冊の本にする。ここに並んでいるのは、ただの偶然で集められた、それぞれに必然的な語りだ。

1216頁、150万字の生活史の海。

存在だけで、これぞ人生という重みを放っている。こういうものは分厚けりゃ、分厚いほど良いと思っているので、興奮が止まらない。
しばらく手をつけられそうにないけど、とにかく手元には置いておきたかったのでよしとする。

カラマはというと、ついに上巻を読み終え、中巻に突入した。第五編のイワンの「大審問官」語りに苦戦しつつも読み進め、今はゾシマ長老の語りを読んでいる。
進むにつれて、キリスト教の深部へ向かっていくようで、わかった気になりながら読み、漫画『チ。』の内容もちらちら思い出されたりして、複雑な気持ちになる。

宗教って絶対難しいよねと避け続けてきたけど、元を知らねば理解したとは言い難いなという読書体験もしばしば起きているので、これを機にぐっと知るべきなのかと思い、関連本を読もうか悩んでいる。

三島由紀夫などを読んでいても、宗教関連の内容になると心が折れそうになるときがあるので、仏教についても知りたい。そうは言ってもどこから手をつけていいのやら、やっぱり聖書なの?経典なの?いやそんな急にモロにいっても、理解できるのかしら。わからない。誰かアドバイスを……

ところでこの展示、めっちゃ行きたいわ…
5名の方の日記を軸に絵画、立体作品や資料も展示されるらしい。

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