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【数学物語】子どもから大人まで楽しめる数学の話題が豊富な一冊

オススメ度(最大☆5つ)
☆☆☆☆

〜小中学生に読ませたい数学本〜

数学って面白い!と思わせてくれる本はいくつもあるが、本書も例に漏れず数学の面白さを伝えてくれる良書である。
本書の初版が発行されたのは戦前であり、その後何度か改版され続けているロングセラーの数学書である。

エジプトやバビロニアにおける数学の誕生から、アルキメデス、パスカル、ニュートン、オイラーなど数学が発展していく様子を簡易な文章で解説してくれる。

数学を学校で習って苦手意識を持って嫌いになる前の小中学生に読んでもらえれば、数学って面白い!となってくれるに違いないと確信を持って言える内容である。


〜大人でも新たな発見が多い〜

もちろん、子供向けの本というわけではない。
大人が読んだって新たに知ることは多い。

動物は数を認識するか?という導入から、文化によって数の認識の仕方が違うという前半部ですでに興味深い。
なんとなく名前だけ知ってる「パスカルの定理」や「ピタゴラスの定理」などを丁寧に解説してくれるし、ターレス、アルキメデス、オイラーなど名高い数学者の面白エピソードも盛り込まれていて、定理そのものから数学史まで豊富な数学の話題が盛り込まれている。

薄めの本であるが満足度の高い一冊だった。

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