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蛸文(たこふみ)
2024年12月19日 22:42
オススメ度(最大☆5つ)☆☆☆☆〜メモ帳サイズのホラー短編〜ホラー小説が好きで、色々検索していたところ何かと目にした本作。気になって書店で見つけたところ、その見た目にまず驚いた。文庫本よりも小さい片手に収まるメモ帳ほどのサイズであり、ページ数もそんなになさそうであった。見た目の珍しさに思わず即購入してしまったのだった。〜余白部分が怖い〜さて、そんな見た目とは裏腹に結構怖くて良かった
2024年11月2日 17:34
オススメ度(最大☆5つ)☆☆〜貴志祐介最新作〜貴志祐介さんは「黒い家」「青の炎」「悪の教典」などの代表作で知られるホラー・ミステリー作家で、僕が学生時代にどハマりした作家である。当時刊行されていた作品は全て読んでおり、作品数だけで言えば1番多くの作品を読んでいる作家さんである。しばらく貴志祐介さんの作品には触れていなかったのだが、この度11年ぶりのホラー新作が刊行されたと知り、すぐに書
2022年2月27日 21:09
オススメ度(最大☆5つ)☆☆☆☆〜これぞ角川ホラー〜本作は2015年の日本ホラー小説大賞(現在は横溝正史ミステリ&ホラー大賞)を受賞した作品で、「来る」というタイトルで映画化もされている。「来る」は、エンターテイメントに特化したホラー映画、といった印象だったが小説である原作は、得体の知れない何かに襲われる恐怖が見事に表現されていて、その面白さのあまり一気に読んでしまった。「火喰鳥を、
2022年1月17日 23:22
オススメ度(最大☆5つ)☆☆☆☆〜幻想と現実が交差する奇妙な物語〜ネットで小説をいろいろと探していると頻繁に目にするこの道尾秀介さんという作家。ホラーミステリーのジャンルで人気の作家さんらしく、今回この人の出世作と言われている本作「向日葵の咲かない夏」を今さらながら手に取ってみた。道尾秀介さんの作品はまだこの一作しか読んだ事がないのだが、なるほどこの一作を読む限り一筋縄ではいかない作家
2021年10月7日 21:51
オススメ度(最大☆5つ)☆☆〜令和初のミステリ&ホラー大賞受賞作品〜僕はもともと「日本ホラー小説大賞」のファンだった。「黒い家」や「パラサイト・イヴ」など、学生の頃に大賞受賞作品はいくつか読んだことがあるが、どれも恐ろしく怖くて面白かった覚えがある。年によっては、受賞作なし、という年もあるこの賞の敷居の高さもあり、非常に信頼している賞だった。ところが、2019年から「横溝正史ミステリ大賞
2021年6月20日 17:59
オススメ度(最大☆5つ)☆☆☆〜スティーブン・キングが絶賛したホラー小説〜ホラー小説の巨匠・スティーブン・キングが絶賛した事でも有名な本作。ホラー小説界においては、非常に有名な作品である。ホラー小説としての評価は高く、傑作として今でも語り継がれている。その一方で、刊行当時はその内容から「こんなもの児童ポルノ小説だ!」という批判を受けていたり、巷の書評を見ても「胸糞悪い小説」「読んだ事を
2021年2月20日 17:15
オススメ度(最大☆5つ)☆☆☆〜人気作家・辻村深月さんのデビュー作〜10年ほど前だと思うが、辻村深月さんの「スロウハイツの神様」という作品を読んだ。申し訳ない事に、内容は一切覚えていないのだけど、上下巻という長編ながら、一気に読み進め、終わる頃にはかなり幸福な読後感を覚えた記憶があった。もう一度「スロウハイツ」を読もうかとも思ったけど、「スロウハイツ」に戻る前に一度、なんとなく辻村さんの