シェア
蛸文(たこふみ)
2022年2月27日 21:09
オススメ度(最大☆5つ)☆☆☆☆〜これぞ角川ホラー〜本作は2015年の日本ホラー小説大賞(現在は横溝正史ミステリ&ホラー大賞)を受賞した作品で、「来る」というタイトルで映画化もされている。「来る」は、エンターテイメントに特化したホラー映画、といった印象だったが小説である原作は、得体の知れない何かに襲われる恐怖が見事に表現されていて、その面白さのあまり一気に読んでしまった。「火喰鳥を、
2022年2月9日 23:23
オススメ度(最大☆5つ)☆☆☆☆〜安部公房は訳がわからない〜人に「好きな作家は?」と聞かれると、まず思い浮かべるのが安部公房である。しかし、「安部公房って面白いの?」と聞かれると言葉に詰まる。「砂の女」は比較的読みやすい小説なのだが、安部公房の作品は基本的には読みにくいと思う。一言で言うと「訳がわからない」からだ。主人公が訳の分からない状況に陥り、その周りの人物も訳のわからない事を