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お金の守り方。~心理学的な、資産管理の極意とは?【MIND OVER MONEY】

「貯金したい人」と「投資を始めた人」に向けて書きます。

その前にまずひとこと、

日本の金融教育レベルは低すぎる!!(どこかのCM風)

いや、それよりも、

人間の資産管理はバカすぎる!!(どこかのCM風)


人間がお金を目の前にすると、あまり賢くない心理状態に陥ることが、数々の心理学研究で明らかにされています。

今回は、”資産運用”ではなく、資産管理のための”心理学的知識”を中心にお話していきます。

この記事で学べることは、以下の3つです。

①お得だと思っていた買い物が実は無駄だったという事実。
②投資初心者が陥りがちな罠と改善案。
③お金が貯まる心理コントロール。

①と②までは無料で読めます。

「お金が好きな人」は、試しに読んでいきませんか?(つまり全員だ)


「お得」を狙って損をしている人の心理学。


まずは、お得だと思っていた買い物が実は無駄だったという事実から紹介していきますね。

私たちは、「お得」が大好きです。

「お得」なキャンペーンを狙ってサービスを始める若者、
近所のスーパーの相場を全て把握して「お得」のためにハシゴする主婦、
そもそも必要ではないサービスを利用している場合、
ハシゴする時間で副業の機会を逃している場合、

あまり利口とはいえない戦略なはずです。

こうやって、「お得」を狙って損をしている人の心理が学問的に解明されているのです。

では、もっとイメージしやすくするために、あなたの金銭感覚からテストしてみましょう。

・読者の金銭感覚を測る質問
あなたは、家でお酒が飲みたいとする。
ワインが好きだとしたら、ボトル1本にいくらまで出せるか?
たぶん、ボトル1本に5000円もしたら高い。
家飲みだったら1本2000円以下が妥当だろう。

これぐらいの金銭感覚だとしたら、私と同じですね。

でもおかしなことに、
お店で飲むワインには、グラスで800円くらい出している。
これは、ボトル6分の1が注がれるとして、ボトル1本4800円の計算になる。

あれ?って話です。(笑)


①「安いほど良い」と思っている。


なぜ、お店ではグラス800円(ボトルで4800円)のものが飲めるのに、
自宅ではグラス300円(ボトルで2000円)ほどしか出せないのでしょう?

贅沢費?お店のサービス料?気分的なもの?

何にせよ、同じ物質に対して違う金額を払っている時点で、損をしているかもしれません。

ただ、だからといって「確かに!なるほど、俺は店の連中にぼったくられていたのか!」と判断して、お店でお酒を飲まなくなるのも考えもの。というのが人間心理の複雑なポイントです。

例えば、著者さんは次のような「お金とつきあうヒント」を本に残されています。

「お金とつきあうヒント」
頭痛が本当に辛いなら、
痛み止めは割高なブランド薬を買う。
安いジェネリックと成分は同じと分かっていても、
そっちの方が実際に効き目が早いことがある。
(出典:MIND OVER MONEY)

なぜ、わざわざ同じ成分とわかっているのに割高の方を選ぶ必要があるのでしょうか?(主婦もお怒りだろう)

その根拠は、人間心理の『プラシーボ効果』にあります。

・『プラシーボ効果』とは?
例えば、医薬品やサプリメント、栄養ドリンクの場合、
その金額が高いほど、実際に身体に与える好影響が増すことがわかっている。
人間の「思い込みの力」が実現されてしまう効果のこと。

要するに、「これだけお金をかけたんだから効果あるでしょ!」と思い込むことで、実際に効果として表れてしまうということですね。


先ほどのお酒の話とまとめて、結論を出すと、

・心を豊かにするためにお店でお酒を飲むことをよしとするか、
・お酒自体が好きでお店に喜びを感じるわけでもないから宅飲みで原価にお金をかけるか、

どちらが自分にとって本当に喜びの大きいものかを自分で判断しないといけないわけで、

「安い」からといって「お得」ではないのだから、
ちゃんとお金を使うところは使っておかないと、
損をしているかもしれないよ。

というお話でした。

いくら1000円でも効果のないものを買うくらいなら、
1万円する効果のあるものを買った方がお得。

この感覚が伝わっていれば、この記事の目標は1つ達成されました。


②「食べ放題がお得」だと思っている。


「食べ放題のお店ほどお得だ」なんて思っていませんか?

特に若くて大食いの人だったりすると、他の人に比べても元はとれているから、同じ値段で多くの量を食べられる方がお得だと、本気で思ってはいませんか?

確かに、”お腹が満たされるお得な行為”かもしれませんが、それは本当に”心が満たされる行為”だったのでしょうか?

・「食べ放題」のお店で損する人。
あるレストランで、食べ放題のビュッフェを使って実験が行われた。
提供される料理は変わらないが、2つのグループで価格が違う。
4ドル(約400円)と8ドル(約800円)で分けられた。
どちらのグループの方が、食事を楽しんだのか?
だいたい同じ量を平らげたが、高い料金を払ったほうが食事の満足度が高かったと回答している。(①に関連している)
また、8ドルのグループは「ちょうどお腹一杯になった」と答えたのに対して、4ドルの方は「食べ過ぎた」と答えた。(同じ量を平らげたはずなのに)

これほどまでに、お得だと思って入った食べ放題のお店だとしても、その払った金額で満足度が変わってしまうということがわかってしまったのです。(心が痛い)

もしかしたら、食べる量は減ったとしても、食べ放題だから良いという考えは捨てて、1つ1つの料理が楽しめるお店を選んだ方が、心が満たされていたのかもしれませんね。


③「お店の戦略」にまんまと騙されている。


次は、あなたがお店側の戦略にはめられて買い物をしていないか?という話をします。(メンタルが持たない?大丈夫、スッキリ解決させるから)

・あなたが賢く妥協できている時
これは例え話だが、あなたはパソコンが欲しいとする。
あなたの予算は6万円だ。
しかし、足を運んだ家電店に、ちょうどいい値段のものがない。
8万円のものと4万円のものがある。
8万円のパソコンは、外観がスマートで機能性も高い方だ。でも、予算より少し高い。
4万円のパソコンは、少々安っぽいし機能性はまぁまぁなところ。そして、予算から2万円が残る。
この場合、あなたは賢く妥協して、4万円のパソコンを買えると思う。

しかし、実際は上記のような場合で終わることは少ないです。なぜなら、お店側の連中が巧妙な罠をしかけていることが多いからです。

・お店側の戦略に騙されて損をしている人。
今の事例のような場合だと、基本的に4万円と8万円と、10万円のものが並べられていることが多い。
10万円のパソコンは明らかに高い。(なんせ予算より4万円も高い)
でも、外観も機能性も文句の付け所がない、あなたには魅力的な選択肢として目に映ってしまう。
するとどうしたことか、今度は8万円のものがお手頃価格に見えてくる。
わざと手が出せないであろう高価なものを並べることによって、「中間価格」という選択肢が作り出されてしまったのだ。
これがお店側の戦略で、愚かにもあなたは、8万円のパソコンに手を出して「妥協してやって、妥当な買い物をした」と騙されている。(これを「妥協効果」という)

お店側の戦略によって、客の金銭感覚の基準値が上がってしまいます。その客は両極端を避けて間をとろうとする(妥協効果が働く)ことによって、「間違った妥当な買い物」をさせられるのです。

「その心理については理解できたけど、実生活で活かすのは難しいよ」

とお思いのあなたへ、本当に妥当な買い物のアドバイスお送りしましょう。

・本当に妥当な買い物のアドバイス。
お店に騙されて、中間価格に妥協してしまうのは、比較対象となる商品が並べられているのが原因。
だから、「比較」から「単独」評価に切り替える必要がある。
並べられた商品の中から妥当なものはどれか?ではなく、
その商品を家に持ち帰った時、妥当と思えるかどうか?で考えよう。


「お得」を狙って損する人の心理学は、次でラストスパートです!メンタルは持ちそうですか?(笑)

次の見出しに書いているお話は、マネーリテラシー(金融に関する知識や経験値)を鍛える上で、とても重要な概念です!


【マネーリテラシー】「お金」より「心理」を学ぶことの重要性。


最後に、もう1つだけ専門用語を紹介させてください。

「参考思考」
今度は、あなたはチョコレートを買いたいと思っている。
お店で、2000円の箱入りチョコレートが500円割引で売られている。
それをお得ととるかどうかは、そもそもあなたが、チョコレートの価値をいくらと評価しているかによるはずだ。
もし、その箱入りチョコレートに2000円の価値があると判断していたなら、500円の割引はお得だ。
でも、元々1000円の価値しかないと評価していたなら、1500円の箱入りチョコレートがお得な価格だとは思えない。

まぁ、当たり前ですよね。でもこの「参考思考」は凄く大事です。

もしこれを読んでる人が主婦の方の場合、
スーパーでもやしが100円で売られていたら高いと思うけど、
キャベツ1玉が20円で売られていたら安いと思えるはずです。

これは、スーパーで売られている商品の相場感覚がしっかりしているからで、自分の心にある期待値を元に、正しく「参考思考」が働くからです。

ただ、多くの投資初心者や金融教育を受けていない日本人は、この相場感覚でミスをして大損してしまいます。。


ここで一度、私が「お金に対する自分の心理を学ぶ方が遥かに重要」だと主張してきたことの根拠を説明します。

・「お金」より「心理」を学ぶことの重要性。
例えば、あなたが投資を始めようと思った時、年利20%が期待できる投資商品を買ってきたと言ったら、マネーリテラシーの高い人には笑われてしまうだろう。
では、平均利回りが4~7%くらいだと認識して、その辺りを目標にしてはどうか?
前者の場合は、そもそもの相場を知らないから論外だけど、
後者の場合も、「平均」というだけで、「自分にとって現実的な目標」ともいえない。
つまり、「投資に手を出せばいくら稼げるのか?」よりも遥かに重要なのは、
「自分は何を目指しているのか?」と自分の心にある期待値を把握することだ。
自分の目的地や現在のバックグラウンドによって、とるべき手段は変わってくる。
まずは、自分と向き合おう。

たいてい、「稼ぐために投資を始める人」や「誰かに言われたからやっている人」や「自分の人生設計を無視している人」は上手くいかない印象があります。

まぁとりあえずは、私が伝えたいこと、

「お金」に目がくらんで「心理(自分)」を無視しないように。

ってことが伝わっていればおっけーです。


【まとめ】「お得」を狙って損をしないための3つのヒント。


さて、ここまでのお話で、あなたが「お得」に目をくらませて人生を台無しにするのを防ぐことはできた、と思っています。

一旦、ここまでのまとめ損をしないためのヒントを書き出しますね。

①使う物によっては、その価格で使用満足度が変わる。安ければいいというものではないので、自分が本当に価値を感じれるものにはお金を使おう。
②お店側の巧妙な手口によって、あなたが妥当だと思っていた買い物は中間価格であることが多い。並べられた商品の中から買い物をする時は、比較ではなく単独で評価しよう。
③私たちは、商品に対しての相場感覚(参考思考)を必ず持っているはず。そんな自分の心にある期待値をしっかりと把握しよう。儲かるからといって、よくわからないものに手を出さないように。


※ここまで無料※


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ここからは、マガジン購読者の方に向けて、「お金が貯まる心理学」として、また3つのヒントをお届けします。

話は長いけど、エビデンス(科学的証拠)のある内容なので、損はしないと思います。

もし、読むのが面倒なら、

「ヒント」や「まとめ」にして表示を変えてる部分だけ読んじゃおう!(笑)


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