サラリーマン教から脱出し、人生を幸せにする方法。【超訳版:サピエンス全史】
「こんな会社、早く抜け出してやりたい!」とストレスフルな毎日を送ってはいませんか?
それは「チャンス」です。
会社に勤め続ければ一生安泰と洗脳されてしまっている『サラリーマン教』たちとは違い、自分の人生を再構築する機会になっているからです。
ただ、「会社の上司がムカつく」とか「人間関係が悪い」とか、ありきたりなことを理由にして転職すると、二の足を踏むことが多いと思います。
同じように現状から脱出するにしても、自分なりに根拠を持って行動する必要があるはずです。
私も個人的に経験があるのですが、ただ社会や常識に反抗することを目標にしてしまうと、自分にとっての最適な選択ができなくなってしまいます。。
そのため、盲目に何かを信じることではなくて、自分の頭で考えるための知恵を学ぶべきでしょう。
そこで、人類の進化と現代の姿が書かれたベストセラー著書『サピエンス全史』を題材にして、「個人が幸せになる方法論」を語りたいと思います。
今回、お話する内容は、
・人間の正しい幸福論とは?
・間違った常識から抜け出し、「個人」が幸せになるための方法とは?
以上の2つのことについての解説です。
前半の幸福論に関しては、無料でお届けしているため、興味のある方は立ち寄って下さいませ。
まずは、「人間が幸せになるためにはどうすればいいのか?」から解説していきますね。
で、人類は幸せになったの?
まず、本書を読んでいない方は、ブログやYouTubeにまとめられているものか、私の前回の要約記事を読んで、人類はどう進化してきたのか?文明はどう進歩してきたのか?を把握しておいた方が良いでしょう。
サピエンス(現代に住む人類)に生まれたからには、必須教養といえます。
(余談ですが、ホリエモンさんも『多動力』でビジネス書を読むくらいなら根幹となる教養本を読むべきだ。なんておっしゃっていましたね)
ひとことで言うと、サピエンスは他の種を圧倒的な勢力で絶滅させ、文明を操る力を身につけてきたのです。
ここまでが必須教養で、十分刺激のある情報でした。
しかし、本書で面白いのが、後半で「果たして、文明は人類を幸せにしたのか?」という著者さんの考察が入るところです。
・文明は人類を幸せにしたのか?
大昔の人と現代人で、どちらの方が幸福なのかを測ることはできないといわれている。(理由は後述)
でも、わかっていることといえば、
大昔の狩猟採集民たちは、「今日一日の狩りや採集」だけを心配して、食糧の調達が達成されれば、あとは親密な家族と団らんできていた。
その後の農業革命以降は、農作物のせいで「天候や季節という単位」の心配事に変わり、現代に至っては「10年後の将来や老後という未来」を心配するようになっている。
不便な時代を生きていた大昔の人に比べて、現代に生きる私たちは幸福になったといえるのでしょうか?
根拠を持って答えられるように、私は幸福論を学びました。
なぜ、幸福について学ぶ必要があるのかを説明しておくと、
文明が進歩したからといって、人が幸せになったとはいえないからで、
幸福論を徹底的に学び、「自分にとっての幸せは何なのか?」を把握しておく必要があると私は考えたわけです。
幸せな人生へと切り開いていくために、自分の頭で考えられる知恵をお届けいたしましょう!
(これは宗教でも自己啓発でもない、僕の独り言だ。)
幸福度を測る方法。
幸福論の解説の前に、自分の幸福度を測るための指標を持っておきましょう。
その人がどれぐらい幸せなのか?を知るためには、「あなたの人生はどれくらい幸せですか?」と質問して採点させるだけでよいといわれています。
本当にただ質問するだけでいいの?と疑問に思うかもしれませんが、人間の感情なんて抽象的なものは、完全に正確な数字に表すことは難しいのでしょう。
そして、その人が感じる幸福は2つの視点から成り立つといわれています。
幸福とは、たった今感じている快感であれ、自分の人生でのあり方に対する長期にわたる満足感であれ、私が心の中で感じるものを意味する。
(出典:サピエンス全史)
つまり、
「今どんな気分か?(短期的な快感)」
「人生全体をみてどれぐらい意義を感じているか?(長期的な満足感)」
の2つの視点を元に、「私はどれぐらい幸せか?」を判断するのです。
これは、『主観的厚生』と呼ばれる概念ですが、要するに自己満足ですよね。(笑)
この概念を元に人間の幸福度を決めるという前提に立つとしたら、大昔の人に「あなたはどれぐらい幸せですか?」と問いに行かなくてはなりません。残念ながら現実世界にはドラえもんがいないため、過去に戻ることは不可能です。
簡単におさらいして次にいきましょう。
・幸福度を測る方法。
その人が心で感じているものを質問するだけでよい。
自分の幸福度を測るには、質問表に沿って採点すればよいだけ。
そして、「自分がどれぐらい幸せか?」は、「短期的な快感」と「長期的な満足感」の2つの視点から成り立つ。
人間の幸福度を測る方法は簡単でしたね。
では次に、「そもそも人間にとっての幸せとは?」という疑問を解消させます。
あなたの幸せを決めるもの。
さて、幸福論を学んでいきましょう。そこまで難しい話はしません。
まずは、長期的にはあなたの幸福度は既に決められているかもしれないという事実から紹介します。
・あなたの幸せは、生まれた瞬間に決まっている?
化学の分野からみると、幸福度は遺伝子によって決まっているらしい。
人間の幸福度レベルが1~10あるとする。
もし、あなたの遺伝子の幸福度レベルが6であった場合、どんな嬉しいことがあって9まで上がっても、いつかは6に戻って落ち着くし、
すごく嫌なことがあって3まで下がっても、6に戻ることができる。
まるで空調システムの設定温度のように、一度決められたレベルを上下するだけで、基本は同じなのだ。
仮に、宝くじに当たった人がいて、客観的に幸福になったとしても、その分喜びの基準値まで上がってしまっているため、将来的にはその人にとって主観的な幸福度は変わらないのです。
では、「短期的な快楽」に視点を移すとどうなるでしょうか?
その人の『主観』が大事なのであれば、長期的な幸福度の上昇は諦めて、短期的な快楽を追い求めることが幸せになる方法として一番賢いのでしょうか?
幸福度が元のレベルに戻るとわかっていても、その瞬間だけでも喜びを味わえるなら、嫌なことより嬉しいことを経験していく方が幸せな人生だと、そう思いたいです。
優秀な化学者たちは、人間の快楽について説明できるようにし、意図的に作り出すことまで可能にしてくれています。
つまり端的に言うと、「麻薬中毒になって生きていくのが一番の幸福ではないか?」みたいな結論になってしまうわけです。
極端な表現ですが、短期的な快楽を追い求めるべきか?という問いはそういうことを言っているわけです。
でも、そうじゃありませんよね。麻薬中毒の方を非難するわけではありませんが、それが真の幸福だとは言い難いと思います。
人は、苦労を乗り越えたり、時には逆境に自ら立ち向かうことによって、その後に満足感を得ることを美徳とする生き物です。この苦痛を避けて快楽を求める状態から脱却することこそ、真の幸福であるという仏教の教えもありますが、マインドフルネスの話を始めると長くなるのでここでは割愛しますね。
簡単におさらいしましょう。
・あなたの幸せを決めるもの。
人間の幸福度は、生まれた瞬間から遺伝子によって決まっている。
どんな喜びや苦しみを経験していこうとも、長期的には基準値が動くことはない。
短期的な視点に立つなら、麻薬で快楽を得ることが一番幸せに近いけど、なんか違う気がする。
長期的に幸せになることは不可能だ。みたいな話をしましたが、だったら何をしても無駄なのでしょうか?
考えてみると、「俺の人生にはこんな意味があったんだ!」と、人生全体に意義を感じている人も世の中にはいますよね。
そんな、「長い人生に意味を見出す方法」を次に解説します。
意義のある人生の送り方とは?
「1から10まで独り言で、人間の幸福についてここまで語るなんて、こいつは心が病んでるのか?頭がいかれてるのか?」
とお思いかもしれませんが、大丈夫です。私の頭はちゃんといかれています。
文明の進歩が個人を幸福にしてくれているとは言い難いし、
そもそも幸福度自体、遺伝子で決まってしまっている。
ということをお話しましたね。
それでは、本題です。
「幸せになるためには、どう生きるのが最善なのか?」
結論から先に言うと、
自分で決めよう!
になります。(笑)
「なんだよ!ここまで読んで損した!」とは言わないで下さいね、ここから完璧に筋の通る話をしますから。
では最後に、「人はどのようにして人生に意義を感じるのか?」について理解しましょう。
ノーベル経済学賞を受賞していて、人間の認知についての著書『ファスト&スロー』を執筆しているダニエル・カーネマンは、ある研究で、人々が自分の人生や生活における喜びや苦痛の比率について、一見矛盾した感覚を持っていることを発見しました。
本書では、「子供の養育」を例に解説されています。
カーネマンの研究から、喜びを感じるときと単調な苦役だと感じるときを数え上げてみると、子育ては相当に不快な仕事であることが判明した。労働の大半は、おむつを替えたり、食器を洗ったり、癇癪を宥めたりすることが占めており、そのようなことを好んでやる人などいない。だが大多数の親は、子供こそ自分の幸福の一番の源泉であると断言する。これはつまり、人間には自分にとって何が良いのかがよく分かっていないことを意味するのだろうか?
(出典:サピエンス全史)
おそらく、この疑問を解消させるための多くの人の認識は、「短期的な快楽」と「長期的な満足感」は両立することのできないトレードオフな関係という結論に行き着くのではないでしょうか?
・「短期的な快楽」と「長期的な満足感」はトレードオフ?
長い人生に意義を見出したいのであれば、目の前の欲求を満たすことを犠牲にして努力する必要がある。
自制するのがどうしても嫌で衝動的に行動してしまうのは、将来を犠牲にしているに等しい。
どちらを選ぶかで、その人の人生が決まるだけだ。
という認識でいるかと思います。
ただ、どちらを美徳かと問われると、子供の養育のように、「目の前の欲求よりも将来を優先すること」と答えたいはずです。(ここまでの長い文章を読んでくれているあなたなら、そうであると信じている)
さてさて。やっと結論が出ますよ。(^^;)
・人間の間違った幸福論?
遺伝子的には、長期的に幸福度を上昇させることが難しいことがわかった。
そして、長期的な満足感を得るために、人は多くの短期的な快楽を犠牲にすることを美徳としやすい。
この2つのことから、長期的な満足感といっても、ただ振り返った時に感じる短期的な快楽に過ぎないとは言えないか?
人間って、不合理でバカな生き物ですね。。
『本書の最大のテーマ』を覚えていますか?
『認知革命(虚構)』でしたね!
そう!
「人生に意味を見出す」という工程自体、ただの妄想だった!
というのがこの話の結論です。(笑)
ということで、意義のある人生に答えなどありません。
だからこそ、「自分で決める」べきなのです。
あなたが自分の人生に意義を感じるためには、自分がどんなことに喜びを感じるのか把握しておかなくてはなりません。
世間一般的に考えて、親の期待に応えるために、ではありません。
「汝自身を知れ」です。
ただ「意義のある人生を生きよ」「自分で考えろ」というだけで終わるよりも、深い話だったかと思います。
「そもそも、人生に意義を見出すこと自体、妄想(虚構)なんだから、とことん自分の好きなように考えようぜ!」って話です。
著書『サピエンス全史』を通じて得た、私の幸福論にお付き合い頂きありがとうございました。(笑)
ここで一旦、まとめに入りますね。
・意義のある人生の送り方とは?
まず理解しなくてはならないのが、「人はどのようにして人生に意義を感じるのか?」ということ。
「子供の養育」を例に考えると、その過程の大半が過酷な労働である。そのはずが、多くの人が最後に喜びを感じることができる。
そして、一般的には「短期的な快楽」を犠牲にしてまで「長期的な満足感」を目指すことを美徳とする風習がある。
これは、壮大な妄想(虚構)である。それに騙されて後悔しないために、自分の頭で考え抜く必要がある。
【まとめ】幸せな人生のための3つのヒント。
ここまでをまとめますと、
まず、「文明は進歩したけど、人類は幸せになったの?」という著者さんの問いかけが面白いという前置きから始まり、
1人の人間として幸せになるには、人間にとっての幸福論を学んで、自分の頭で判断できる知恵が必要だと私は主張しました。
そして、その幸福論を3つに分けて解説しましたね。
①幸福度を測る方法。
その人が心で感じているものを質問するだけでよい。
そして、「自分がどれぐらい幸せか?」は、「短期的な快感」と「長期的な満足感」の2つの視点から成り立つ。
②あなたの幸せを決めるもの。
人間の幸福度は、生まれた瞬間から遺伝子によって決まっている。
どんな喜びや苦しみを経験していこうとも、長期的には基準値が動くことはない。
短期的な視点に立つなら、麻薬で快楽を得ることが一番幸せに近いけど、なんか違う気がする。
③意義のある人生の送り方とは?
「子供の養育」を例に考えると、その過程の大半が過酷な労働である。そのはずが、多くの人が最後に喜びを感じることができる。
そして、一般的には「短期的な快楽」を犠牲にしてまで「長期的な満足感」を目指すことを美徳とする風習がある。
これは、壮大な妄想(虚構)である。それに騙されて後悔しないために、自分の頭で考え抜く必要がある。
※ここまで無料※
さてさて。
ここまでで、①幸せの測定方法と、②幸せの感じ方と、③幸せな人生の定義について、を知ることができましたね。
そして、最終的な結論は、「どうせ妄想(虚構)の中にいるんだから、自分で好きに決めちゃえ!」でした。
既に濃い内容をお届けしたため、読むのも疲れたことでしょう。(間違いないのは、書く側は疲れている。笑)
それでも、「自分の頭で考え抜く方法」がまだ足りていないように思います。
ここからさらに深掘りしていき、
「サラリーマン教を抜け出し、個人が幸せになる方法とは?」
を解説しますね。
無理してまで全部を読む必要はありません。結論やまとめだけでも抽出していってくださいね。
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【人生を変える3つの知】
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