【創業note】趣味のゴールを達成した話~24年7月振り返り~
こんにちは。株式会社シンシア・ハートで代表取締役をしている堀内猛志(takenoko1220)です。
このnoteでは、起業を志してベンチャー企業に新卒入社したのに、結局17年も所属してしまった結果、38歳6か月にしてやっと起業した人間のヒューマンストーリーという名のポエムブログを書いています。
今回は昨年12月に40歳の誕生日を迎えた際に決めた自身の趣味のゴールを達成することができたのでそのことについて書きたいと思います。
バランスホイールと趣味のゴール
40歳の誕生日を迎えたときに3つのことを思いました。
この3つを踏まえ、体脂肪が26%(当時)のぶよぶよとしただらしない身体にオサラバすることを決めました。12月から子どもが産まれる7月までの8ヶ月もあれば生まれ変わることができそうです。
当時はちょうど人生のゴールをバランスホイールを使って決めているタイミングでした。
単純に体重、体脂肪を下げるだけでは面白くないので、趣味のゴールとして「ベストボディジャパンで優勝する」ということを掲げました。
バランスホイールについては以下のnoteをご確認ください。
ベストボディジャパンで優勝すると決めた瞬間から頭がトレーニング方法や食事について考え出しました。RASの発火ですね。そして次の日にはパーソナルトレーニングに申し込み、食事改善に詳しい友人に連絡しました。
また、大会のホームページや出場者のYouTube、SNSを見まくっているうちになんだか自分の筋肉が成長している気になってきました。自分の脳の臨場感が上がっている証拠です。
さらに、会う人に全員に目標を話しまくりました。後戻りができないようにするためと、人に話すことで「出場する」「優勝する」という言葉を発する回数が増え、必然的にアファメーションにするためです。
ベストボディジャパン出場と体脂肪率5%切りへの挑戦
そもそもベストボディジャパンを知らないという人も多いと思うので簡単に説明します。
まず40歳の自分でも出場できる(マスターズリーグ)とわかったことと、細マッチョというキーワードがポイントになりました。あまりにも筋肉を肥大させると健康面にも影響しそうだし、何よりも自分がそんなにでかくなるイメージは持てなかったんですよね。そして「細マッチョ」は僕にとって永遠の憧れワードです。確かにHPに掲載されている過去の優勝者の写真を見るとマッチョ過ぎずなんだか自分でもいけそうなレベルの人が並んでいます。「40歳を超えて細マッチョになるってなんか素敵やん!」そう感じてしまった自分の脳に従うことが大事です。自分がなりたい像がイメージできた方が続きますからね。
しかし、優勝レベルの細マッチョの基準がよくわかりません。そこで過去の優勝者の体脂肪率を調べたのですが見つける度に愕然としました。全員5%を切っています。つまり、少なくとも5%を切らないと優勝など夢のまた夢ということです。5%なんてまともな人間の体脂肪率じゃないでしょって何度も目を疑いました。なんなら3%台の人も多数いました。マジかよ。
僕は中高時代に陸上競技をしていて当時の身体はキレキレでした。しかし、ベストの頃でも体脂肪率は9%くらいだったと記憶しています。つまり、自分史上、最低の%を叩き出す必要があります。未知の領域への戦いです。そう思うと俄然やる気が出てくるのが僕の性格です。様々な経験から見たこともない心象風景に立ち、味わったことのない感情を手に入れるだけ手に入れるのが僕の人生のテーマに掲げています。圧倒的に無謀とも思える体脂肪率5%切りを達成したら楽しそう。そう思ってトレーニングのスタートを切りました。
12月~7月までの8か月間で実践していたこと
プロセスを決めるために数値化しました。
具体化するとなかなかハードなのが実感できました。が、数値化したことで食事量(+)と運動量(ー)も具体化できました。
実践したことは以下です。
①YAWARAへの入会
柔術・トレーニング・ヘルスケアなどあらゆる分野のプロフェッショナルが、健康に関する全てのサポートを行うウェルビーイング総合施設です。
当時通っていたコーチングスクールが運営しており、友人に勧められて体験を実施させてもらったところ、体幹トレーニングの重要性がわかりました。
僕の身体は手足に筋肉量が一定以上あるにも関わらず、体幹の脂肪量が高く、身体に対して違う人間の手足をくっつけているような状態であることがわかりました。
いくら筋力トレーニングを行っても体幹をうまく使えていないと効果が半減すると教わりました。学生時代、トレーナーに良い筋力を持っているのになぜタイムが出ないのかと不思議がられたのですが、体幹を使えていなかったのだと20年以上経って気づきました。これはやるしかない!
②パーソナルトレーニングジムへの入会
僕は大学時代にパーソナルトレーナーをしていたのでトレーニング知識はありましたが、やはり正しいフォームでトレーニングを行うにはパートナーが必要です。また、1人では最大筋力向上のためのトレーニングはできないこともあり入会しました。
③エニタイムフィットネスジムへの入会
ちょうど年末年始に差し掛かり、パーソナルジムも休みになるということもありトレーニングオフ期間ができることに不安を覚えて始めました。
結果、朝6時起床でエニタイムフィットネスジムに行き、仕事終わりにパーソナルトレーニングジムに行くという日々がルーティンになりました。
エニタイムフィットネスジムはその名の通り、いつでもどこでも気軽にトレーニングできるのが良いところです。僕は仕事柄、日々、都内の主要駅に打ち合わせに出かけるのですが、都内の主要駅には間違いなくエニタイムがあります。また、実家(奈良)の近くにも存在したので正月も欠かさずトレーニングを続けることができました。
元旦の朝に誰もいないジムでトレーニングをしている自分をかっこいいと思うくらいには脳がトレーニングにハマり、いい感じにバグり出していることを実感しました。
④日焼けサロン
肌の白さには自信があったし、若いころと違って身体を焼くことにはだいぶ抵抗はあったんですが腹を括りました。
そもそも人生でやったことのない経験だし、黒い方がカット(筋肉ひとつひとつの部位が皮膚の上から見えている状態のこと)がよくわかるのは、優勝者の写真を見れば明らかです。
僕は焼けてもすぐに白く戻るので、本番の3ヶ月くらい前から徐々に始めることにしました。
⑤ポージング練習
単に筋肉量を競うのではなく、体系のバランスの美しさや表現力を競うのがバストボディジャパンのユニークなところです。過去の参加者に聞いたところ身体を作ることよりもポージングの練習に時間を割いた方がいいという意見も多数いただきました。それはあなたたちの身体がすでにできているからだろ!と突っ込みながらも始めました。
まずは公式の練習に行き、YouTubeで規定ポーズやフリーポーズの練習動画を見漁り、あとはひたすら家の鏡に向かってポージングしました。
マッチョな人はなぜあんなにポーズをとるのかと昔は不思議でしたが、まんまとそんな一人になりました。ちなみにトレーニングからのポージングの流れを続けていると自己効力感が上がります。
⑥PFCバランスを気にした食事
トレーニングを始める前まではひたすらカロリーのみを気にしていましたが、このタイミングで栄養についても学び始めて様々なことがわかりました。まずひとつがPFCバランス。
学ぶまでは炭水化物や脂質を抜くことを考えていましたが間違えていることに気づきました。原料には相当な覚悟を持って臨もうと思っていましたが、以下のバランスに沿って食事を始めるとそれほどきつくなく、むしろ満足感を得ながら減量ができました。
あとは、酒と加工食品(お菓子、アイス、ソーセージ、フライドポテトなど)を止めることは絶対条件でしたが、これは妻が妊娠して健康的な食事に変えていたので一緒に実践することにしたのが良かったです。
ただし、プロテインの摂取が増えてから便秘には苦しみましたが。。
あとはチートデイも大事だと感じました。体重の減少が停滞してきたときにチートデイとしてがっつり食事をすると不思議なくらい次の日は体重が落ちました。人体が生きるために活性していることがよくわかりました。
出場決めてからのプロセスで様々な経験ができ、知識や感情を得ることができました。新しいことを始めることで得られる副作用ですね。これを得るために新しいことはどんどん始めるべきだと思っています。
ただ、順風満帆に進んでいったわけではありません。以前のnoteでも報告した通り、妻の病気や双子の一人が亡くなるという事象があり、トレーニングや食事が予定通りに進まなくなりました。
もともと妻の実家である西宮に里帰り出産をするつもりだったので、大会も神戸大会に出場するつもりでいましたが、それは諦めることにしました。大会の出場そのものも止めようかと思いましたが、ここまでの努力を見ていた妻から出場自体は行って欲しいと言われ、7月20日の仙台大会をターゲットにしてリスタートすることにしました。
妻の病気がわかってから身体に力が入らない日が続きましたが、それでも1日1回はエニタイムに行き、少しだけでも身体を動かすようにしていました。これも以前のnoteに書きましたが、ルーティンは自分の身体や精神をニュートラルに保つ力があるのだと感じることができました。
とはいえ、2ヶ月近くトレーニング量は落ちることになり、エンドステートのひとつである優勝は諦めました。頭の中は妻と家族のことでいっぱいになったので、優勝している心象風景は描けなくなったんですよね。ただ、自分との闘いである体脂肪率5%切りだけは絶対に達成することを決めました。
当日の様子と結果
大会の前々日にYAWARAで測定を行い、体脂肪率の目標はクリアしました。
わかりづらいですが体脂肪率は4.8%になりました。達成感がすごかったです!
そして残り2日間水を抜いて当日に挑みましたが、ぶっちゃけ水抜きが何よりもきつかったですね。最後にサウナに行きましたが、100度を超えるサウナでほぼ汗をかかない自分にさすがに引きました。フラフラって程ではありませんでしたが、サウナの中で倒れたらシャレにならないので早めに切り上げました。
そして会場入り。
思っていた以上にしょぼいですw
さすが地方大会。緊張のかけらもなく、早くステージを終わらして目いっぱい仙台名物を食べたいという欲望で脳がいっぱいになっていました。
でも、この当日の空気感を味わわないと損ですよね。って自分に言い聞かし、参加者と情報交換をしたり、持ってきた器具で最後のパンプアップをしたりしながら精神統一をしました。大会はテンポよく進み、あっという間に自分の部門の出番がやってきました。
ステージは想像以上にまぶしくて観客の顔を見ることができませんでしたが、とりあえず笑顔と姿勢を意識しました。
結果は5位でした。1位と2位の身体には到底かなわないと思いつつ、3位、4位とは僅差だと思ったので、それが余計に悔しかったですね。
とはいえ、この写真を撮ることができたので満足です!
帰りは仙台名物の牛タンと腹子めしを食べ、日本酒を飲んで爆睡しながら帰りました。感無量です!
応援してくれている家族のこと
さて、過去のnoteを見てくれた人が今も私の家族を心配して連絡をくれます。お気遣いいただき本当にありがたいです。
現状の報告をすると、妻は退院し、通院しながら抗がん剤治療を行っています。抗がん剤治療は2週間に一度のペースで行っており、投与直後から3日間くらいは副作用で少し体力や食欲が落ち、寝ることも増えますが、投与期間以外は元気にしています。
ストーマをつけてからは今まで通りの生活を続けているとは言い難いでしょうが、元気に生活できています。妻はずっと寝たきりなんじゃないかと思っている人もいましたが、投与期間以外の生活は普段通りです。
元気に過ごせている理由のひとつが息子の成長です。すくすくと大きくなっていて、我が家を笑顔にしてくれています。
ちなみに大会当日は息子からメッセージをもらいました。
大会は終わりましたがエニタイムフィットネスでのトレーニングは続けています。体重、体脂肪率の維持は難しいですが、少しでもよい状態をキープしたいこと、そして、この期間を通して得たルーティンを崩したくないので朝のトレーニングは大会終了後からもずっと続けています。
とはいえ、来年以降、大会に出ることはもうないでしょう。身体の状態や体幹が整ったことでやりたかったことが新たに見つかったので、次の挑戦を始めていきます。詳細はまた数か月後のnoteで報告できればと思います。
次はせっかくなので子どもの成長に絡めて目標を立てることにしました。次の挑戦もワクワクしています。繰り返しになりますが、様々な経験から見たこともない心象風景に立ち、味わったことのない感情を手に入れるだけ手に入れるのが僕の人生のテーマです。これからも楽しんで人生を味わい尽くします!