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詩20230626-

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詩 20230626-
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2023年9月の記事一覧

詩:ガラスの階段

詩:ガラスの階段

君と歩くガラスの階段

登る度

ひびが入ってきて

ふたりは次第に堕ちてゆく

しかし

君は隠していた翼を拡げ

上へ空へと飛んでいく

僕はゆっくりゆっくり

ガラスの破片と共に

静かに堕ちてゆく

君は上へ空へと飛んでいく

僕はゆっくりゆっくり

ガラスの破片と共に

静かに堕ちてゆく

詩:言う・言わない

詩:言う・言わない

言いたくない

言えない

言う必要がない

言わなきゃいけない

言いたい

やっぱり言わない

言いたくないけれど言わなきゃいけない

言いたいけれど言えない

言う必要がないからやっぱり言わない

詩:休んで

詩:休んで

休んでください

君は焦りすぎている

そして

十分頑張った

休むのに躊躇うことはないよ

休みすぎはよくないかもしれないけれど

適度に休んで

元気を出して

詩:37℃

詩:37℃

僕は汗をかかない

新陳代謝が悪いから

からだに熱がこもって

体温計で計ると

いつも

37.0℃近く

病院で計った時

37.5℃が出た

冷や汗かいて

なんとか5℃減らした

詩:積読

詩:積読

読みたい本がどんどん

積まれていく

読みたいけれど

読みたくない

正確には

読める気がしない

読んでもよくわからない

だから

本をどんどん積んでいく

このままじゃいけないなあと

思いつつ

詩:退屈な休日

詩:退屈な休日

小説をちょっぴり読んでまた閉じる

何かしたいが何もしたくない

本の返却期限はもう近いというのに

映画をちょっぴり観てまた閉じる

何かしたいが何もしたくない

サブスクではいつでもどこでも沢山の映画が見放題だというのに

何かしたい

何か面白いことをしたい

だが

何もしたくない

何かすると疲れるから寝ていたい

ああ

退屈な休日

詩:悩んでいる

詩:悩んでいる

みんな悩んでいる

頭がぼやけるぐらい

みんななにかを悩んでいる

ねえと呼びかけても

それどころじゃないと

跳ね返すぐらい悩んでいる人もいる

誰かに話せば

楽になるかもしれないのにね

みんな一所懸命悩んでいる

詩:飛べ!

詩:飛べ!

元気を出せること

勇気を出せること

それは美しく羽ばたく翼のような……

唄を詠むこと

詩を詠むこと

それはすばらしく吹く風のような……

風が強く躍っている

心が強く躍っている

それは美しくすばらしく空の彼方へ飛んでいく夢……

詩:素敵な人

詩:素敵な人

自分はどうだろう

少しでも素敵な人になれているのか

……自分ではわからない

自分の中の素敵なところを探そうとしても

照れくさいし

逆に自己嫌悪にすら陥る

私は素敵な人になれているのだろうか

詩:音楽はいつまでも

詩:音楽はいつまでも

坂本龍一、高橋幸宏、忌野清志郎、デヴィッド・ボウイに敬意を込めて。

音楽はのこっていく

死んでしまった人は演奏はできないが

生きている人が演奏をつなげば

音楽はいつまでもどこでも奏でられる

音楽はいつまでも……、

死んでしまった人は歌うことはできないが

生きている人が歌い出せば

音楽はいつまでもどこでもよみがえる

音楽はいつまでものこっていく

音楽はいつまでも……、

詩:草原からの手紙

詩:草原からの手紙

君は読んでくれただろうか

僕からの手紙を

気持ちのよい草原で書いた

清清としたあの手紙を

君はどう思うのだろう

どう感じるのだろう

ああ

返事を待つのはおかしいのか

僕は草原で手紙を書き続ける

詩:煙草をやめて一週間

詩:煙草をやめて一週間

煙草をやめて

一週間が経つが

全然吸いたくなくなった

煙草を吸っているところを見ても

煙草のにおいを嗅いでも

全然吸いたくなくなった

僕は

もし煙草を吸いたくなった時は

付き合っている人の涙を思い浮かべる

そうすると

とても吸えない

詩:こっちをむいて

詩:こっちをむいて

ねえ君こっちをむいて

愛しき君よ

照れくさいかな

でも

ふりむいてくれれば

ぼくはとってもうれしいんだ

だから愛しき君よ

お願いだから

こっちをむいて

詩:約束

詩:約束

どうしようもない不安に襲われた時

私はあなたとの約束を思い出して

ゆっくり眠る

悪夢を見てつらい汗をかいてしまっても

かたく結んだ約束を抱きなおして

ふたたび眠る