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半沢直樹、中野渡頭取の魅力

 半沢直樹の最終回、やっぱり最高でした。
 熱が冷めないうちに書いています。毎度のことですが、最終回は特にスカッとしすぎじゃないかと思う程、痛快でした。
 堺雅人さん演じる半沢直樹は言うまでもなくかっこいいですが、僕は北大路欣也さん演じる中野渡頭取に惹かれてしまいます。

 物事の是非は決断したときに決まるものではない。評価が定まるのは常に後になってからだ。もしかしたら間違っているかもしれない。だからこそ今自分が正しいと信じる決断をしなければならないと私は思う。決して後悔をしないために。(中野渡頭取)

 一連の騒動が終わった後、すべての責任を取って頭取を辞し、東京中央銀行を出ていく際に半沢直樹に向けた言葉です。
 半沢直樹第9話では、頭取までもが正義の道を外れたかのように思われるシーンがありましたが、それも頭取の考えの一部であって半沢が見えていないだけでした。

 最終回のラストには、前作の半沢直樹から通して頭取の決断はあらゆる要素を考えた上でのものだったことがわかるシーンがあります。

 半沢直樹のように「間違っていることは間違っている」と、まっすぐ進むかっこよさ、大和田暁のように恨まれ役に徹しながらも頭取に尽くすかっこよさ、中野渡謙のように全てを達観した上で決断し、全ての責任を負うかっこよさ、半沢直樹というドラマの中では、あらゆるかっこよさが見て取れます。

 半沢直樹に上戸彩さん演じる妻・花が言葉をかけるシーン、江口のりこさん演じる白井大臣に真相を伝えるシーン、柄本明さん演じる美濃部幹事長に徹底的にやり返すシーン、など最終回だけでも数々の名シーンがありましたが、中でも中野渡頭取の言葉が胸に刺さったので紹介させていただきました。

 この決断が正しいかなんてわからない、できることはよく考えたうえで決断を下すことと決断したことを正解だと言えるように努めることだけです。

 読んでいただきありがとうございました。

 半沢直樹、最高!!


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