『幸福の達人 科学的に自分を幸せにする行動リスト50』を読んで
はじめに
「科学的に」とは、科学実験・研究などで明らかになった、事実に基づいていることを表した言葉です。
本著は、「人生をより幸福なものにするためにどんな行動をとれば良いのか」を、科学実験や研究で明らかになった事実に基づいて、解説していく。といった本なんです。
本書を読むメリット
自分の行動をより幸せなものにできる
思い込みを減らし、科学という側面で正しい知識をえられる
科学に基づいた知識を楽しく学べる
ユーモアのある文章で、思わず笑ってしまうような言葉が散りばめられていますので、楽しく読めちゃいます!
本書はこちら
1.実践できることから始める
本の題名に、「行動10選」「やること9つ」のような言葉がつく本を読む上で、気を付けていただきたいことがあります。
それは『全て実践することを避けること』です。
全て実践することは避けるべし
なぜ避けた方がいいのかと言いますと、単純にハードルが高いからです。例えば、「一人暮らしで初めにやっておきたいこと20」という本を読んだとして、
実際に全部実践しようと思ったら、「あれもやらなきゃ、、これもやらなきゃ。。」と困惑したり、
「なんでこんなことしてるのだろう、、」と目的を見失う可能性があります。
もちろん、全部やった方が効果は高いでしょうが、その行動を続けられるかという【継続性】が最も重要です。
ですので、今回は、この本のなかで実践を勧めたい、続けやすい行動を紹介できればと思います。
2.オススメしたい行動5つ
こ本書のなかで、ぜひお薦めしたい行動はこちら
時間を買う(10分でも自分の時間を長くする)
1つ目は、時間を買うことです。
自分の時間を増やすことで、運動・勉強・読書・コミュニケーションをとる時間が増やせるので、幸せにつながります。
乾燥機付き洗濯機、自動掃除機、食洗機、圧力鍋などの時短アイテムが世の中に溢れている現代には、「買える時間」がたくさん転がっています。
「10分でも時間が増えるモノは何かな?」
「一番時間が増えるアイテムは何かな?」
と、考えてみてはいかがでしょうか。
感謝のことばを週末に書き出す
2つ目は、感謝したこと・感謝すべきことを週末に5つ書き出す、です。
週に1回、その週を振り返り、「これをされてうれしかったな」「こんないいことがあったな」と思ったことを、ノートやカレンダーアプリにメモをする、といった感じです。
人間は過去に起こった、良い出来事は忘れがちです。
「今の自分は不幸だ」「運のない人生だ」となげく前に、
自身の目の前に広がっている幸せについて考えることで、人生をよりポジティブな気持ちに捉えられます。この根拠として、本著ではカルフォルニア大学などでの研究が挙げられています。
また、この習慣を続けてみて、ふと過去の感謝を振り返ると、
・過去にどんな幸せを享受していたのか
・どんな感謝をしたのか
がわかります。振り返ることで、人生の細かな部分に幸せは転がっているんだなと実感できるでしょう。
週に1度はめんどくさいと思ったら、月に2回など、頻度を減らしてみたり、書き出す量を5つ→3つに制限してみたりするのもありですね。
また、感謝すべきことを忘れがちな人は、感謝すべきことが起きたその日に、カレンダーアプリにメモをしておくのも良い方法です。
大切なのは、続けることであり、その行動の目的に納得できるかどうかです。できる量から、始めてみたいですね。
悪い人間関係を断つ(1人でも多くブロックする)
3つ目は、悪い人間関係を断つことです。
月に一回、LINEや電話帳を眺めてみて、「この人といると、不快なことを言われるな…」と思う人がいたら、距離をおくのがベターです。
離れられなければ、心のなかで頑なにブロックするイメージをもつという対策を、筆者は推奨しております。
接近目標をたてる
4つ目は、回避目標ではなく、接近目標をたてる、です
回避目標とは「○○しない」という目標のことで、
接近目標とは「○○できるようにする」といった行動的な目標のことです。
みなさんは、回避目標と接近目標、どちらの目標を立てることが多いでしょうか?
もし、回避目標が多いかなと感じた方は、その目標を接近目標に変えてみましょう。接近目標に変えてみると、自分が起こすべき具体的な行動が明確になるので、目的を達成させられる確率は上がります。
回避目標を避けるべき理由の1つに、人間は、「〇〇を考えない」と意識したとしても、考えたくないことを思考してしまう性質があるからです。
例えば、
「ピンク色のシロクマを想像しないでください」
そう言われたとき、人はどうしても「ピンク色のシロクマ」が頭から離れなくなります。
回避目標をたてて、「〇〇しない」と考えても、あなたの頭の中には「しないと考えたこと」に支配されます。ですので、回避目標を立てることは避けたほうがよろしいでしょう。
運動、睡眠、歯のメンテナンスを行う
5つ目は、運動と睡をしっかりとり、歯をメンテナンスすることです。
どのくらいやった方がいいのかについて、本書で言及されています。
睡眠 → 1日7時間
運動 → 週に10分運動、毎日5000歩以上歩く(片方から始める)
歯 → 1日2回歯を磨く、定期的に歯医者に行く(回数は言及なし)
運動に関しては、「5000歩」か「週に10分」から1つ選択してやった方が継続しますね。
「毎日5000歩」は距離でいうと、約3キロ。時間でいうと、約50分ほどでだと思います。
この習慣は、難易度が高いので、通勤や買い物の片道を歩いてみたり、ただ外を歩くだけでは退屈だと思う方は、ワイヤレスイヤホンなどで、音楽、聴く読書、ラジオを聴きながら歩いてみるのも良いでしょう。
ウォーキングマシーンなどの手段もありますが、家が狭い方なら、購入は避けて、簡単なスクワットやウォーキングを実践し、部屋のスペースを確保した方がいいと思います。
「週に10分運動」に関しては、運動が苦手な方は、無理せず簡単な運動や体操から、始めてみるのがいいかもしれません。
私がよくやるのは、「椅子スクワット」や「つま先立ち」です。これなら、その場でできるので、毎日実践できるでしょう。
〇知識を実践するためのヒント
やはり、【具体的な数字をつける】と、実践したときに、
成功しているのかが、はっきりしますので、おすすめです。
おわりに
今回、オススメした行動のうち、「もうすでにやっている」という行動はどれくらいありましたか?もっと共有しておきたい行動がありましたが、まずは「小さなことから続けること」が何より大切です。
ぜひ、皆さんの人生に役立てていただければ幸いです。
それでは。
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