マガジンのカバー画像

1週間の振り返り / 今後の展望 / その他ニュースなど

80
テクニカル及びファンダメンタルの説明を週刊で行います。 Twitterよりも詳細に掘り下げていきます。(Twitterは簡潔・速報用) その他、重要なニュースはこちらに記録として…
運営しているクリエイター

#米国株

【11/13】共和党総取りで市場はユーフォリアへ

【11/13】共和党総取りで市場はユーフォリアへ

◆米国大統領選はトランプ氏が返り咲き、上院下院全て共和党の「レッドスイープ」へ

すでに皆さんもご存じの通りですが、今月5日(火)に行われた今年最大のイベントである米国大統領選挙はトランプ氏の圧勝にて終了し、元々上院が共和党有利であったのに加えて下院でも共和党となる「レッドスイープ」(大統領・上院・下院すべてが共和党色になること) が達成される見込みとなりました。
11日時点にてトランプ氏が312

もっとみる
【10/4】高まる中東不安と拮抗する米国の大統領選挙

【10/4】高まる中東不安と拮抗する米国の大統領選挙

■米副大統領候補のテレビ討論会とイランによるミサイル攻撃先日2日(水)朝方、米国で副大統領候補のテレビ討論会が開催されました。
各候補に対し司会者より質問を投げかけそれらに応じていくスタイルが採られましたが、討論会のテーマとしては概ね「中東問題」「気候変動」「移民問題」「中絶問題」など様々なテーマについて話し合いました。

お互いおおよそ冷静な対応をしたこともあり前回の大統領テレビ討論会よりもマイ

もっとみる

【10/1】FRB・ECB総裁の発言、中国の国慶節と習国家主席の発言など

■パウエル議長は「利下げ推進寄りの中立」、ラガルド総裁は「利下げ推進」の発言昨晩9月30日、FRB・パウエル議長は全米企業エコノミスト協会の年次会合にて講演しましたが、同氏は会合にて「この先の経済が概ね想定通りに進展すれば、政策は時間と共により中立のスタンスへ移行するだろう」と現在の政策金利を時間を掛けて中立的 (経済を熱しも冷やしもしない、ほど良い水準) に持っていくとの考えを発言しました。

もっとみる
9月30日(月)~10月4日(金)の見通し

9月30日(月)~10月4日(金)の見通し

■先週の振り返り◆経済の定点観測

先週の米経済指標としてまず消費者信頼感指数が発表されましたが、予想103.9に対し結果98.7とやや下落幅の大きい結果となり一部で話題となりました。

同指数は消費者の景気に対するマインドを示すものですが、その名の通り現況指数と期待指数の二つに分かれてそれぞれ数値が発表されるのが通例です。
今回の現況指数は124.3 (前回134.6)、期待指数は81.7 (前

もっとみる
9月23日(月)~9月27日(金)の見通し

9月23日(月)~9月27日(金)の見通し

■まず初めに流し読み◆先週の米国小売売上高は底堅い結果となった。
内訳をみると全13品目の内ほぼ半分が前月比プラス、残りがマイナスとなっており、前月の "13品目ほぼ前月比プラス" の状況からは軟化していた。
ただしNY連銀およびフィリー連銀の製造業指数は上向いており、ここ最近叫ばれていた不況への不安が製造業の数値に深くかかわっている (例えばISM製造業指数が45を割ると不況に突入するなど) こ

もっとみる
9月16日(月)~9月20日(金)の見通し

9月16日(月)~9月20日(金)の見通し

■まず初めに流し読み◆先週の注目指標として消費者物価指数 (CPI) が発表されたが、予想と一致する形でほとんど問題は無かった。
しいて言えば前回の数値より下落した要因として「原油価格の下落」が挙げられるが、サービス価格や家賃の伸びは小さいながらも堅調であり、市場が心配するほどのデフレ兆候は現れていない。
他、生産者物価指数 (PPI) もミシガン大学消費者信頼感指数も取り立てるほどの問題は見られ

もっとみる
9月・米大統領選テレビ討論会の簡単な備忘録

9月・米大統領選テレビ討論会の簡単な備忘録

■テレビ討論会の内容日本時間11日(水)午前、米国大統領選挙前のテレビ討論会がABCニュース主催にて行われました。

当日は90分間の討論となり会場に聴取はおらず、2回のCMを挟みながら各候補者 (ハリス氏及びトランプ氏) は限られた返答時間において発言することが認められていました。
また事前に用意したメモの持ち込みは許可されず、一方の候補者の発言中に他方の候補者のマイクが切られる措置が取られたた

もっとみる
9月9日(月)~9月13日(金)の見通し

9月9日(月)~9月13日(金)の見通し

■まず初めに流し読み◆先週の中でも重要な指標としてISM指数があったが、ISM製造業は弱さを見せる一方でISMサービス業は底堅さを見せた。
また弱いとされるISM製造業指数も景気後退の目安となる45を下回るわけではなく、あくまでも注視しながら大きな心配はいらないと思われる。

◆他方、雇用統計は強弱まちまちの結果となった。
非農業部門雇用者数は減少し先月の分も下方修正されたが、失業率は先月と同じで

もっとみる
10月後半から株式は面白くなりやすい

10月後半から株式は面白くなりやすい

■9月は最悪のパフォーマンス月だが…昨年11月から今年7月前半までナスダック100では+43%、S&P 500ではおよそ+35%ほどと驚異的な上昇を続けている米国株市場ですが、市場ではまことしやかに「9月相場は弱い、警戒すべき」という秋相場論が持ち上がっています。

この説がまず本当かどうかを確認するため株式トレーダーの間でバイブルとなっている「Stock Trader's Almanac」の中を

もっとみる
9月2日(月)~9月6日(金)の見通し

9月2日(月)~9月6日(金)の見通し

■まず初めに流し読み◆米国内の経済指標は特段問題なしと見られる。
消費者信頼感指数は改善、GDPも上方に修正されるなど米国経済は引き続き強いと見られるが、8月から市場に渦巻く「雇用市場の弱さ」が一部の指標でにじみ出ていることは頭の片隅に入れておきたい。

◆9月FOMCでは利下げが確定しているが、問題は1段階利下げか?2段階利下げか?で市場が多少揺れていることだ。
ここでジャクソンホール会議にて話

もっとみる
エヌビディアの決算前に、同社の値動き癖を読み解く

エヌビディアの決算前に、同社の値動き癖を読み解く

2022年の高インフレ時代から一変、OpenAIが開発したChatGPTが世に広く知られてから始まった生成AIブームが未だ力強く続いていますが、このAIブームと切っても切れない関係にある半導体業界において頂点に君臨する企業を聞かれればほとんどの人がエヌビディアと答えるでしょう。

同社は2023年から一貫して強さを見せていますが2022年10月の底値から8月26日現在までおよそ13倍もの成長を見せ

もっとみる
8月19日(月)~8月23日(金)の見通し

8月19日(月)~8月23日(金)の見通し

■まず初めに流し読み◆先週はそれまでの雰囲気から一変、株式が大幅に上昇した週となった。
これには米国の重要指標であるPPIやCPI、小売売上高が関わっていたが、それぞれの結果から「米国の物価は落ち着いていながら、消費は底堅い」という理想的な解釈が市場を占めたことで安心感を生み、株高につながったと考えるのが自然と思われる。
このため8月初めの急落は市場の勘違いとも言え、一旦は「根拠の薄い」景気後退や

もっとみる
8月12日(月)~8月16日(金)の見通し

8月12日(月)~8月16日(金)の見通し

■まず初めに流し読み◆先週月曜は非常に激しい下落からスタートした。米国金利はショック時のような下落を見せ明らかに不況入りを警戒するような動きであったが、実際の米国経済は未だ堅調であり、また米国の中央銀行であるFRBには利下げやQT停止といった「金融緩和の手段」が残されている。

◆一方の日本株は日銀の利上げによる日米金利差の縮小、それに伴う円高が日本株市場を大きく荒らしていった。
日本株は円安と半

もっとみる
7月29日(月)~8月2日(金)の見通し

7月29日(月)~8月2日(金)の見通し

■まず初めに流し読み◆米国民主党内ではバイデン大統領が正式に撤退、ハリス氏が過半数の代議員を獲得することでほぼ正式に出馬を決めたが、そのようなことはどこ吹く風と株式が続落した。
ただしVIXも急上昇する中で金利は冷静であり、さながら「上がりすぎた株価の利確」にとどまっており、S&P 500はてっぺんからわずか-4%以内、年初来では+14%以上と「まだ株は高い水準にある」ことは冷静に認識すべきと思わ

もっとみる