マネジメントを考える~相手へのマネジメント編①~
こんにちは。てぃんです!
突然ですが、あなたは他人の悩みを聞いてあげたことはありますか??
もちろん誰でも、後輩、友達、彼氏、彼女…色んな相手から悩みを打ち明けられる機会があるでしょう。
でもうまく相手を解決に導いてあげられない。
どうすれは、問題解決に導くことができるでしょうか?
『エンジニアリング組織論への招待』を読んでその答えが書いてありました。
今回は、『エンジニアリング組織論への招待』の書評、第2弾 相手の悩みを解決するための【相手へのマネジメント編】です!
この本は「エンジニアリング」という単語にインパクトがありすぎて、敬遠してしまいがちですが、僕は「マネジメント」を学ぶことができる良書だと感じています。
また、この本は学びが多すぎて、以下のように数回に分けて投稿しています。
1 自分へのマネジメント編
2 相手へのマネジメント編①~③(今回です!)
3 組織へのマネジメント編
ちなみにマネジメントの定義をおさらいします。
マネジメントとは、対象となる○○を管理し、効果を最大化する手法を表しています。
それでは、以下書評です。
是非読んでください!
1 内容
1-1 メンタリングとは…?
この本では、対象となる人自身の考え方を少しずつ変えていくことによる問題解決力を育む方法として、メンタリングという技術を紹介しています。
メンタリングとは、対話を通じて、メンタリングする人の思考を一時的に貸し出し、思考の幅を広げていくことで、その人の歪んだ認知を補正し、次の行動を促し、成長させていく手法です。
要するに、メンタリングの技術を手に入れることによって、相手の悩みを引き出し、解決する方法を導き、そして解決する行動まで行わせることができるわけです。
1-2 メンタリングの目的
メンタリングの究極の目的は、「自ら考える人材を作る」ということです。
この本では、「自ら考える人材」のことを、自立型人材と呼んでいます。
それに対し、「言われないと行動を起こせない人材」を依存型人材と名付けています。
これには、以下のような違いがあります。
依存型人材 ・問題を与えられてから考える
・問題と解決策を渡されてから動ける
自立型人材 ・自ら問題を発見し解決することができる
・問題について、自分事として捉えている
依存型人材は、自分自身のコンフォートゾーンにいる人と考えられます。人間は、居心地のいい場所に居続けようとしてしまうのです。
コンフォートゾーンにいる人は「自律的に動くことは楽しい」という回路を埋め込み、「自己効力感」を上げることで、自立型人材になることができます。
メンタリングは、対話を通じて、自立的に行うことの快感が、依存的な思考を行う快感(コンフォートゾーン)を上回るように導く手段なのです。
1-3 メンタリングするときに意識すること
メンタリングするときに意識することが3つあります。
1 階段を認識させる
2 壁にはしごをかける
3 階段を上りたくさせる
メンタリングでは、見えていない課題に自分から気づかせることを重視します。なぜなら、自分で気づいたことのほうが、積極的に解決することができるからです。そのために、目の前に「階段があるよ」と教えてあげるのです。
また、成長段階では大きなジャンプをしなければならない時があります。目の前に立ちふさがるのが、階段ではなく、大きな壁がときには、はしごをかけて乗り越えられるようにするのです。
そして、褒めてあげたり、結果を評価してあげることで「階段を上りたい」という気持ちにさせることが大切なのです。
1-4 メンタリングの具体的方法
具体的な方法として、この本では、「自己説得」を挙げています。質問を通じて、自分で気づき行動を起こすことです。
それに対し、人から与えられた説得による知識を「他者説得」と言います。
この二つにはこのような違いがあります。
自己説得 ・他社が質問で促す
・体感を伴う
・行動の変化が発生しやすい
他者説得 ・他人が答えを伝える
・体感を伴わない
・理解を確認できない
自己説得は、答えを言うのではなく、適切な質問の積み重ねが重要なのです。質問によって、解決策を自ら発見できるように促すことができます。
メンタリングによって、「見えていない/見えなくなっている」次の行動がはっきりすることで、悩みが悩みでなくなるのです。
このように、質問を通じて、思考回路の盲点となっている部分を外していき、自ら解決策に導くのが自己説得です。
2 気づき
どんな人でも人から悩みを聞くという経験があるでしょう。
このメンタリングは、仕事で後輩の教育に使うときだけでなく、友達、恋人、どんな人からでも悩みを聞く際に利用できる方法だと感じました。
メンタリングは、相手の悩みを解決する具体的な方法論です。
次回の相手へのマネジメント②では、自己説得の具体的な方法について迫っていきます!
また、自立型人材になることが、誰からも求められる人材なのではないかとと感じました。
要するに自分で自立型人材になるには、『自分で階段を認識し、大きな壁に当たったらはしごをかけて、自ら階段を上りたくさせれば良い』ということです。
自分の力を知ること、そして視野を広くして、その解決策を見つけることが自分でできるようになりたいと思います。
3 読後のToDo
今回、読んで思ったことをここに記します。
・悩みを聞くときには、その解決策が分かったとしても、他者説得は行わない。適切な質問をくりかえし、他者説得を行う。
・悩むと考えるの違いを認識する。「悩む」は状態。「考える」は行動。
なるべく「悩む」ことをやめ、「考える」ようにする。
また、『エンジニアリング組織論への招待』を読んで、自分のマネジメントについて書いたのでこちらの記事も併せてどうぞ。
それでは、また!