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【記事まとめ】社会構成主義

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社会構成主義の記事のまとめ。
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社会構成主義の源流を探る旅。〜カント、ウィトゲンシュタインからバーガー+ルックマ…

今年の盆休みの後半は、立教でのグループ課題として出ていた「社会構成主義とAI」というテーマ…

【読書メモ】社会構成主義と心理的構成主義の相違点とは?:『社会構成主義の理論と実…

ガーゲンの『社会構成主義の理論と実践』はこれまで読めてなかったのですが(分厚いので。。。…

【読書メモ】ジョージ・ミードの入門書としても読める!?:『自己形成の心理学』(溝…

G・H・ミードは初期のプラグマティズムの論者でありつつ、その後のブルーマーのシンボリック相…

【読書メモ】『社会構成主義のプラグマティズム』(若島孔文編著)

本書はなかなかスラスラと読める内容ではありません。語り口は口語でわかりやすいものの、社会…

【論文レビュー】似て非なる二つの構成主義〜心理的構成主義と社会構成主義とでは何が…

本論文では、構成主義(constructivism)を「知識はいつも人が構成するものである」(p.167)…

【論文レビュー】似て非なる二つの構成主義ーー心理的構成主義と社会構成主義:深尾(…

構成主義と呼ばれる概念には、ざっくりいうと心理的構成主義と社会構成主義とがあります。本論…

【読書メモ】「批判に答える」:『あなたへの社会構成主義』(ケネス・J・ガーゲン著)[第9章]

最終章では、社会構成主義に対する批判として想定されるものに対して回答するという面白い構造を取っています。最も面白い想定問答は、事実や存在すら社会構成主義は否定しているのではないか?という問いです。ガーゲンはどのように回答しているのでしょうか。 現実主義者への回答冒頭で述べたものの端的な例はこうです。「目の前の机の上に置いてあるMacBookという存在すら社会構成主義は批判するの?」というものです。認識によって多様な捉え方がある、という社会構成主義の認識のありようを誤解すると

【読書メモ】理論と実践(3)マスメディア・権力・インターネット:『あなたへの社会…

ボードリヤールやフーコーが登場する本章もなかなかにして濃厚です。ポストモダニズムに焦点を…

【読書メモ】理論と実践(2)心理療法・組織変革・教育・研究:『あなたへの社会構成…

本章では、社会構成主義を基にした実践として、心理療法、組織変革、教育・研究が取り上げられ…

【読書メモ】理論と実践(1)対話のもつ可能性:『あなたへの社会構成主義』(ケネス…

対話という言葉は、昨今のビジネス界隈ではバズワード化しつつあるように感じます。ハウツーと…

【読書メモ】「個人主義的な自己」から「関係性の中の自己」へ:『あなたへの社会構成…

本章は、ミード、ヴィゴツキー、フッサールなどのビッグネームが出てくるなかなか濃厚な内容で…

【読書メモ】社会構成主義の地平:『あなたへの社会構成主義』(ケネス・J・ガーゲン…

社会構成主義は、実証研究を批判的には捉えていません。しかしながら、実証研究が事実を明らか…

【読書メモ】対話の力ーー明日を創る試み:『あなたへの社会構成主義』(ケネス・J・…

社会構成主義は言葉によって世界が生成されるという考え方を取ります。言葉は、他者とのコミュ…

【読書メモ】共同体による構成ーー事実と価値:『あなたへの社会構成主義』(ケネス・J・ガーゲン著)[第2章]

ヴィトゲンシュタインやフーコーを引きながら論旨を展開する濃厚で芳醇な(つまりは難解な)第2章において、著者は社会構成主義の四つのテーゼを提示しています。 ①言葉は事実によって規定されないここでのポイントは、私たちは言語によって現実をありのままに表出することはできないという前提にあります。ある現実の説明や記述の方法には無限の方法があり、言い方を換えれば、私たちによって現実を構成するという考え方を社会構成主義では取っているのです。 ②あらゆる表現は人々の関係から意味を与えられ