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MBA必読書50冊を1冊にまとめてみた③:"IDEO"流のブレスト成功の秘訣7つについて
読書ノート(88日目)
さて、本日からはこちらの本を
紹介していきたいと思います。
本書では、ビジネススクールでMBA修了
する際に必読と言われる50冊を1冊に
要約してまとめて紹介してくれている。
最近の言葉で表現するならば
「ファスト読書」と呼べるビジネス書
大きな章は以下の6つ
①戦略
②顧客とイノベーション
③起業と新規事業
④マーケティング
⑤リーダーシップと組織
⑥人
これらを5回に分けて
簡単ずつでも紹介できればと
思っています。
さて今日は③起業と新規事業について
こちらの本を紹介してみます。
・企業の競争力は、社員の発想力やアイデア次第
・著者のトム・ケリー(IDEOのエグゼクティブ)は
発想力は一部の天才だけのものではなく
「誰でもクリエイティブだ」という
・デザイン思考とは
①人がどんな課題で困っていて
②実際にどのように使うのかを観察し
③アイデアを重視して解決策を生み出し
④解決策が本当に役立つかを確認する
・P&Gの歯磨き粉「クレスト」の事例
・キャップのネジに練り歯磨きがついて乾き
キャップが閉まらなくなるのが悩みだった
・そこでワンタッチ開閉式で解決を図った。
しかし顧客を実際に観察すると昔通りの方法でキャップを
何回も捻って開けようとして逆に開けられない
・折衷案として、1回捻るだけで開けられるキャップにしたら
大好評となりヒット商品となった
→現場で顧客を徹底的に観察し、何が問題なのかを見極めることが大切
・ブレインストーミングでアイデアが生まれない、6つの落とし穴
①鶴の一声で始める
発想の自由が奪われ、メンバーが委縮すると最初からアイデアは
出なくなる。悪い例として「新しいアイデアが欲しい。特許を狙うぞ」
では課題が限定され過ぎている。
一方で、「AI技術で何ができるか、アイデアを出そう」では
制約はあるが、範囲が広すぎる
②全員に必ず順番が回ってくる
強制してもアイデアは出てこない。民主的な悪平等である
③専門家以外は参加禁止にする
凄いアイデアの多くは素人発想から生まれる
④社外で行う
本来その開放的な環境を自社に作るべき
⑤馬鹿げたアイデアを否定する
奇抜なアイデアこそ革新の種になりえる
⑥すべてを書き留める
書き留めている間は、アイデアは思いつかない
・ブレインストーミングを成功させる7つの秘訣
①焦点を明確にするが、限定し過ぎない
良い例として「来日する海外旅行者が、道に迷わないようにする
方法は?」など。主語を課題や顧客にして絞り込むべき。
②遊び心あるルールを明示する
IDEOの会議室には以下の言葉が大きな字で書いてある
「量を狙え」「思い切ったアイデアをどんどん出そう」
「目に見えるよう表現しよう」
③アイデアを数える
数は質を生む。1時間に100個のアイデアが出る会議は流動的で質が高い
④議論の流れの勢いを止めない
議論の流れの勢いが衰えてきたら、ファシリテーション役が
議論を別の視点に誘導し、アイデアを積み上げ続ける
⑤議論の流れを壁に書き留めて、見える化する
⑥時にウォーミングアップする
⑦モノを持ち込む:特にプロトタイプ作りの際に有効
ディエゴ・システムの電子メスのプロトタイプは
ホワイドボード用マーカーと洗濯ばさみで模型を作成
・潜在能力を開放する環境を作れば、アイデアは次々と生まれてくる
デザイン思考といえば、
デザイン・ファームであるIDEOを
ご存知の方も多いかと思います。
デザイン思考は様々な本で解説が
されていることと、
富士通では社内研修資料を一般公開
していることで話題にもなったりと
以前から関心はありました。
(68ページの大作なので、まだ全部を
ちゃんと読めていないのですが…汗)
https://www.fujitsu.com/downloads/DESIGN/document/transformationbydesign-jp.pdf
今日は「発想する会社」の要約版なので
特にアイデアを発想する上での
ブレインストーミング成功の秘訣に
フォーカスされた内容でしたが、
この本を読んだだけでもワクワクしたので
デザイン思考は改めて学びたい分野だと
感じました。
Amazonでデザイン思考に関する本を
探してみたら、「デザイン思考テスト」を
開発された松本勝さん(ベンチャー企業CEO)
の最新の著書が発刊されていたようで、
まさにドンピシャなタイトルでした
前作のこちらの本もアイデアの発想法を
分かりやすく解説されていたので
新刊も読んでみたいと思います。
「誰もがスティーブ・ジョブズ」になれる!
という帯のメッセージに惹かれました(笑)
ということで、今日はこの辺で!
それではまたー!😉