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MBAマーケティングの50冊を1冊にまとめてみた④:流行が生まれる3つの原則とは?ティッピングポイントについて

読書ノート(99日目)
さて、本日も
こちらの本から紹介です。

本書の大きな章は以下の6つ
①戦略
②ブランドと価格
③サービス・マーケティング
④マーケティング・コミュニケーション
⑤チャネルと販売
⑥市場と顧客

今回は流行がどう生まれるのか?
そんな疑問に答えてくれる
そんな一冊です。

原題の「ティッピングポイント」
と言った方が、ご存知の方が多いかも
しれないですね。

「急に売れ始めるにはワケがある」マルコム・グラッドウェル
・流行は「人のネットワーク」が生み出す

・著者は米国のジャーナリスト
・日本では2000年に原題の「ティッピングポイント」
 タイトルで出版され、2007年に改題され文庫化

・少人数の行動が大きな影響を与える、
 その流行が一気に広がるポイントがティッピングポイント
・ティッピングポイントには、3つの原則がある
 ①少数者の法則
 ・流行は、影響力が大きなコネクター(媒介者)、
  メイヴン(物知り)、セールスマンの3タイプの人物が関わると拡がる
 ・コネクター(媒介者)
  交際範囲が広く弱いつながりを多く持つ。
  コネクターを経ると一気に広がる
  ただしコネクター自身は情報を持っておらず、
  情報を教えるメイヴンが必要
 ・メイヴン(物知り)
  メイヴンは人の問題を解決することに生きがいを感じる。
  新しいものを真っ先に試して結果を人に教える。
  専門知識があり説得力が強く口コミを始動となる
  ただし、コネクターとメイヴンだけでは人はなかなか動かない
 ・セールスマン
  セールスマンは、カリスマ性があり催眠術師のように
  強力な説得力を持ち、相手をその気にさせることに長けている
・これら3タイプの人物が関わることで流行が生まれる。
 今風にいうとインフルエンサーである

 ②粘りの法則
 ・流行ではメッセージ内容も重要な役割を果たす。
  モノが流行るにはメッセージが人の記憶に粘りつく必要がある
 ・マーケティングでは「広告を覚えてもらうには最低6回繰り返せ」と
  言われるが、それには膨大なコストが必要
 ・もっと安上りにメッセージを粘り強くする方法とは…
 ・イエール大学で学生が破傷風の予防接種を受けるよう
  説得できるか実験をおこなった
  まず「恐怖度が高い資料(写真を掲載)」と
  「恐怖度が低い資料(写真は不掲載)」を見せるグループに
  分けたところ、その後に実際に注射を受けたのは僅か3%で
  両者に違いはなく行動に繋がらなかった
 ・次に、資料に大学保健所の地図と予防接種時間を記載すると、
  28%の学生が予防接種を受けた
  そして恐怖度の異なる両資料での接種率は同じだった
 ・具体的な情報(地図と診療時間)の追加が、
  相手の記憶に粘りつき、行動を引き出した

 ③背景の力
 ・流行るかどうかは時期と場所の条件や状態で大きく変わる

流行をつくり出したいというのは
ビジネスパーソンの多くや
インフルエンサーを目指す人に
とって、関心が高いことと思います。

本書では、3つの原則が紹介されて
いましたが、最後の「背景の力」は
外部環境次第なところもありそうですが
少数者の法則と粘りの法則は
自分たちでもある程度はコントロールが
できそうな気がします。

特に、この本が出版された2000年と
今とでは、インターネットやSNSの
普及度合いが異なることから、
世の中の情報量は膨大になっており、
より一層、粘りのあるメッセージを
つくれることの価値は高まっている
のかもしれないですね。

でも、人々の記憶に焼きつくような
メッセージってどんなものだろう?
と考えていたら、まさに次の章の
本紹介でその要約がされていました。

この本の著者の永井さんが
描いたストーリー通りに
僕はしっかりハマっているようです…笑

ということで、次回は
人々の記憶に焼きつくための6原則とは?
についてを紹介しようと思います。

それではまたー!😉

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