統計学が最強の学問である ビジネス編①:著者が医学もビジネスも詳しい訳は?「先行研究の把握」方法について
読書ノート(146日目)
さて、本日からは
「統計学が最強~」シリーズ3冊目!!!
「ビジネス編」です。
この本は、
統計学をビジネスに活用するには?
を目的に書かれた本です。
本書の中では
・経営戦略のための統計学
・人事のための統計学
・マーケティングのための統計学
・オペレーションのための統計学
と、4つのビジネス領域に対して
統計学をどう活用できるかが
解説されています。
例えば人事領域の章では、
「優秀な人は採れていますか?」
というテーマとなる問いを立てて、
それを統計学で課題解決するには
どのような手順で分析すると良いか
が解説されています。
今日は本書の中の序章を紹介します。
この本の著者の西内啓さんは
東京大学大学院にて医学や医療系の
キャリアをお持ちなのですが、
ご専門の医学や医療分野だけではなく
ビジネスに統計学をどう活用するかなど、
幅広い知見と実績をお持ちなのは
「先行研究の把握」が鍵のようです。
その後の章で「先行研究の把握」の
具体的な方法についても解説が
されていました。
例として、
リソース・ベースド・ビューという
経営戦略と業績の関係性の
先行研究を調べる方法について
なるほど…!
今まで私が思い描いていた
データサイエンティストは
担当領域のドメイン知識を元に
分析する仮説を構築するものだと
思っていましたが、
このような「先行研究の把握」をすれば、
その範囲をもの凄く拡大できそうです。
私の場合は、人事の実務経験が6年程あり
人事領域のドメイン知識はあるだろう
ということで、人事関連のデータ分析を
担当させて頂くことが多いのですが、
「先行研究の把握」という武器によって
今後の分析をより深く、より幅広く
対応できそうです!
※Google Scholarのリンク先です
https://scholar.google.co.jp/schhp?hl=ja
ここからは余談ですが…
本書の目次を読んだ際に、
「リサーチデザイン」という言葉を見て
過去に読んだ
田村先生のこの本を思い出しました。
ここでは「先行研究の把握」は
4要素のうちには明記が
されてはいないものの、
著者の田村先生はおそらく
「②理論」のところで当たり前に
実施をされているのだろうと思います。
自分自身が持っているドメイン知識で
知っている理論だけで仮説をつくるのではなく
過去の先行研究を必ずチェックすることで
本書の著者である西内先生の言う
「巨人の肩の上に立つ」ことができる
ということなのですね。
ここからはさらに余談ですが…
田村先生の著書とは他にもご縁があり、
私がビジネススクールに通っている時に
田村先生の別の著書「先端流通産業」と出会い、
MBA修了後は小売業に就職しよう!
という、決め手の一冊となりました。
バリューチェーンの中で小売業の
パワーがいかに強まっているかを
世界と日本の小売企業のデータを元に
統計的に分析して解説するという本で、
大学院生の時は夢中になって読んでいたなぁ
と、そんな15年前ほど前の記憶を
田村先生のお名前から思い出しました。
引越しをする時などに、手元に残す
"一軍の本"は見直しているのですが、
今でも手元にある大切な本の1つです。
最後は懐かしい思い出話に
なってしまいましたが…😂
「先行研究の把握」は
非常に強力な武器ですので
今後の分析では
必ず活用していこうと思います!
ということで今日はこの辺で!
それではまたー!😉✨
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