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(1) 来たるべき、 危機への備え(2023.8改)

5月の連休を迎えると、北陸の木々の若葉も次第に色鮮やかなものへと変わった。山間部をそよぐ風も 適度に潤いを帯び、日中の強い日差しは来たる夏を思い起こさせる。

親子と思われる男達が鍬を振り下ろし、田おこしをしている。
田の端を掘り起こしていると、時として土の中で越冬していた蛙や沢蟹も土と共に掘り起こしてしまう。鍬で殺めてしまう事も有るのだが、どうした訳か、殺生から回避されるのが大半だった。
不幸な事にカエルや沢ガニは気持ちよく寝ていたところを起こされてしまう。掘り起こした側は申し訳なく思う。冬眠中なので体は痩せており、暫く白い腹を見せたまま仰向けにひっくり返った無防備な姿で未動きすらしない。
突如、陽光の下へ晒されても激変した環境に対応できないでいる。

女達は田の畦や周辺部の草刈りをしていた。昨日、父親が草刈機で刈り取った雑草と共に妻や子供達が回収し、集めた草を敷地の一角へと運んでいる。春を迎えて茫々に生えた草を刈らねば、田への出入りも覚束ない。畦に生えた様々な草を刈り取って、農作業を円滑にするための下準備を行っていた。

「圭吾、また蛙だぞ!」鍬を振り下ろしている一人が言うと、畦の岩場で草取りをしていた少年がそそくさと近寄り、ひっくり返った蛙を見て観察する。暫し眺めたあとで両手で蛙を優しく拾い上げると、田んぼの用水路脇の草陰まで抱えるようにして運んでゆく。鍬での作業の後、田んぼ全体をトラクターで耕してゆくので蛙が被害に合わない為の少年なりの救済措置だった。「トノサマの次はツチガエルだ。久しぶりだねぇ」と満面の笑みを浮かべている。
少年と岩場の草取りをしている祖母と母、そして少年の一つ上の姉が3人で顔を見合わせて、小動物に並々ならぬ関心を寄せている、あどけなさの残る末っ子の表情を見て笑っていた。

新型ウイルスが世界中で猛威を振るい、日本でも緊急事態宣言が発令されていた。
4月から始まる企業も学校も大半が休業、休校状態となり、従業員も生徒も自宅待機を強いられていた。全てはウイルス感染の抑止の為だった。
祖母が勤務する大学と、5人の子供達の父親が通う中高一貫校でも、3月下旬から休校となっていた。この家族は、政府が緊急事態宣言を行う前の4月に、富山の祖母の生家へ移動して、避難生活をしながら農作業に取り組んでいた。
山間部の田畑なので広さはそれほど無いのだが、3面ある田を掘り起こすだけでも1日がかりの作業となる。
隣の家の田とは積み上げた岩で段差となっておりいて、積み上げた岩の間から生えた雑草の駆除が、女性陣と四男の作業となっていた。

作業を始めて暫くの時間が経過し、この日初めての休憩となった。祖母と孫娘が家からお茶とおやつを持って来ると、母と父が大きなビニールシートを田の隣りに広げ始めた。計8人の家族が休憩の為に三々五々に集まって来る。

「火垂も歩も、鍬を使うのが上手くなったね。もうお父さんと変わらないじゃないの」
祖母が急須からお茶を注ぎながら、菓子を頬張りだした孫の長男と次男を褒めている。そこへ三男と父親が座った。妻が2人にお茶を渡す。
「お疲れ様。午後は冷たいものの方がいいわよね?」
「昨日買ったサイダー、冷やしてあるよね?」
末っ子の四男坊が尋ね、問われた母が笑みを浮かべながら頷いた。

父親がノートを手に取って何やら書き込み始めると、娘が父親の隣で覗き込んで、その様を見ていた。祖母が孫娘に声を掛ける。

「お父さんは、今度は何を考えているのかな?」
「うんとね、畑の計画だね。今年はカボチャと唐辛子にチャレンジするみたい」
ノートを見ながら孫娘が応える。父親は畑を図として書き込みながら、各野菜を植える配置を書き留めていた。
例年であれば夏野菜としてトマトとキュウリ、茄子の3種を栽培しているのだが今年は栽培する種類を増やすようだ。

「唐辛子よりも、ピーマンか、ししとうの方がいいなぁ」妻が夫に声をかける。
「どっちも似たような種類じゃない」娘の反応に母が合わせると、父親が微笑んでからノートに向き直った。
母親がピーマンと言い出したので、父親の耳元に口を近づけて娘が囁いた。
「お願いだから、ピーマンだけはヤメてね」と。静かな農村部では囁きもダダ漏れで、兄達の失笑を買ってしまう「ピーマンも食べなよ」次男が妹に優しく命じるも、妹は兄の意見を黙殺していた。

春の日差しが降り注ぐ中で、鳥たちの囀りが聞こえていた。
8人それぞれが思い思いに休息を取っている。息子達はシートの上で寝そべって、菓子や茶を口へ運び、よく似た母と娘が、男の左右から書き込んでいるノートを覗き込んでは議論している。
祖母は寝転んでいる4人の男子を目を細めて見ていた。本来ならば、寝っ転がっての飲食は行儀が悪いと叱責する所だが、田んぼ作業で疲れているだろうと叱らずに黙っていた。
男子4人の面影は父親によく似ている。内2人は祖母役の女性が産んだ子なのだが、子供たちの前では祖母としての役割に徹していた。
娘夫婦からは全く違和感がない、と褒められる程に場馴れている。母役の娘も、2人の異父弟に対しては「母としての立場」を演じ切る事に成功していた。そういう意味では、母娘は似た者同士の確信犯とも言える。実際は母娘で夫を共有しているのだから。

母娘は5人の子供達に囲まれた、この環境に感謝していた。家族を第一のものとして捉えて、幸せな共同体だと受け止めていた。

ーーーー

昼食を終え、息子達が敷地内の隣の平屋造りの小屋へ移動してゆく。15時位までの昼休憩で午睡を取る等、各々が自由に過ごす。
母屋は世界遺産でもある五箇山の合掌造で、現代の三階住宅程の高さがあり。土間から見える天井、屋根裏は高く見える。また、家屋自体が明治、江戸期に建てられた年代物なので部屋に隙間が多く、室内を冷房するには不向きだ。近年は富山の夏場も猛暑となり、日中は冷房が無ければ過ごせない。山間部という立地の為に熱帯夜とは無縁とは言え、子供達が日中に宿題や課題をこなすには些か向かない。今は5月なので問題は無いが、夏の日中は扇風機の複数体制で対応している。
そこで親達が考えて、上の子供達が小学生に進学した際に寝室兼勉強部屋としての平家の小屋を敷地内に建てている。

食後の片付けを娘と孫娘に託し、祖母は義理の息子でもある夫とノートPCを見ながら話し込んでいた。食卓のテーブルに並んで座り、両手で頬杖をついて男の作業を見ている。  
義母は義理の息子よりも8歳年上なのだが、2人が並んでいる姿は、同世代にしか見えなかった。 今年還暦を迎えようとしている女性とは、誰も想定できないほどの肌の艶と張りを保っているのも男の影響が左右していると娘は見ていた。事実婚の関係を世間には隠し通して、子供達の前や対外的な場では義理の親子のスタンスを保ち続けている。その為の演出・演技、小細工の数々をまるでゲームのように楽しんでいた。

PCが表示しているのは東証株価の推移だった。男は会社員時代から一定の額を株へ投じており、30年近く費やしてそれなりの資産を作り上げるまでになっている。母娘と生活を共有するようになってからは義母の資産運用のアドバイザーとなり、毎月決まった額を委ねている。今ではそれなりの事業を興せるだけの額面にまで成っている。しかし、そもそもが何の為の蓄えなのか?一体、何に使うつもりなのか?この家族に関しては、将来に関して話し合っていない。

「思ったより、下がらなかったわね・・」
新型ウィルスによる世界経済の停滞により、各国の株式市場は軒並み下がった。
ウィルス向けのワクチン・薬の開発など、抜本的な解決策は来年以降という報道が流れていた。
世界経済に視点を置くと、今は袋小路状態に突入し、先々の見通しが全く立たない状況であり株や債権に投資する時期とは言えなかった。
日本経済は最悪期を向かえていた。昨秋の消費税増税後のマイナス成長が先行していた所へ今回のウイルス問題が重なった。単に「運が悪い」と短絡的に判断する訳にはいかないものを男は感じていた。起こるべくして起こった、必然的な事象であると判断しても良いのではないかと。悪は滅びる典型的なパターンの様に思えたのだ。

現政権によって選出された日銀総裁が就任してから、日銀は中央銀行としての機能と役割から逸脱した行動を取るようになった。
中央銀行自体が株式市場に積極的に投資し、国債購入にまで大胆にも関与するようになった。国民から集めた年金もなんの躊躇いもなく市場に投入し、成長の止まった日本経済を無理矢理にでも買い捲る「禁じ手」に手を染めていった。国家が主導してカンフル剤を打ち続ける「官製相場」を強引なまでに作り上げる、由々しき事態に導いてしまった。日本のマーケットは健全な環境にあるとは到底言えず、個人が投資する対象として鑑みると、甚だ不適切な場へと成り下がった。唯一の実績は一時的に株価を押し上げただけだ。国庫を投入したのだから当然そうなるのだが、しかし同様にリスク指数も積み重なってゆく。上っ面の部分的な成果を取り上げて成功と持ち上げ、不誠実な事実は隠蔽するのが、今の政権だ。
確かに短期的に株価は高値を付けた。無難な株の売買を重ねる分には、杜も一定の成果を収め続けた。数多くの内外の投資家や機関投資家も一時的な成果は得た格好になった。ただ、俗に言う「出口プラン」を日銀も大蔵省も明確に示さないまま、ダラダラと不誠実な時間を重ね続けた事で財政破綻リスクだけが増大していた。
しかし、隠蔽した事実はいつまでも隠し通せるものでは無い。「景気は穏やかに成長している」と毎度嘘を言い続ける日銀から次第に投資家は去ってゆく。リスク管理意識が高く、分析能力のある真っ当な投資家達は日本市場を見限って撤退していった。そもそも、日本企業と日本経済の成長率がいつまで立っても上昇しない。当然に株価も殆ど横這いだ。それでは顧客を満足させる事など出来やしない。

片や世界経済に目を転じると、アメリカ経済は堅調を維持していた。業種的にはバブル並みに好景気に盛り上がっていた。巣ごもり需要のIT産業に、ワクチン開発の製薬会社等だ。 
どちらへ投資した方が好ましいか、一目瞭然とも言える。
また、海外投資家も日本市場に見向きもせず低迷に拍車を掛ける。そもそも国庫投入による一時逃れの株式操作を続ける国へ投資する輩はいない。
海外市場へ国内外の投資家が逃げ去ると、その「穴埋め」を、日銀が補填し続ける異常な構図の常態化が続いていた。
そして2020年ウィルスの変異型が日本へ上陸し、悲劇が幕を開けてゆく。
3月中旬に「リーマンショック以上の暴落となるかもしれない」と男が判断したのは、SARSや新型インフルエンザとは明らかに異なる感染力をウイルスが発揮し始めた頃だった。少しづつ海外市場へ投資先をシフトしていたが、所有する日本株を全て売却し、日本市場から撤退した。
一点見過ったのは、5月になっても日経平均が15000円を下回らなかった事だ。     
日本株式市場が大暴落しない状況に率直に驚き、同時に落胆した。国庫そのものが株式市場に無秩序に投入されている不健全な状況をあからさまに露呈した格好となった。借金でその場をしのぐ悪手が当然の様に機能してしまう。政府も日銀も財務省も世界中の投資家を愚弄しており、日本市場は投資先として相応しくないと判断せざるを得ない。
日銀総裁が世界経済を普通に分析できる人材へ交代がなされ、無能な人選を続ける現政権が倒閣でもしない限り、日本の株式市場には手を出さないと男は固く誓った。
最早、日銀は出口プランを打ち出すタイミングすら失った。長年に渡って史上最低金利を続けていた所へ、今回のウィルス騒動がトドメの一撃となり、日本経済はダッチロール状態に事実上突入した。
コロナ上陸前から経済がマイナス成長を始めていた日本は、先進国から中進国へと成り下がり、日銀は金利を上げることすら出来ず、日本だけが低金利政策を強いられる国となった。日銀は残された唯一の手段、ひたすらに日本株を買い続けることしか出来ない中央銀行に成り下がった。
赤字を垂れ流してまで市場暴落に歯止めを掛けようとする無残な姿を、世界へ晒した。財政再建策として消費税増税の一手しか打ち出せない日本経済は、コロナによる経済活動停止によって木っ端微塵に瓦解し、座礁寸前の段階に至った。もはや闇雲に国債を乱発して赤字を増やし、財政事情悪化の負のサイクルへ突入するしか道は残されていない。
財政再建策など呑気に語る機会すら、既に霧散していた。
社会科教諭のモリには仕事柄、歴史認識や史実と現代を対比させて分析する習慣がある。 今の国内状況は太平洋戦争末期に非常に似通っていると受け止めていた。ひとえに政府の危機管理能力の欠如が混乱を生み出し、先見性の無さにより、将来展望を全く打ち出せずに国民を絶望の淵に追い込もうとしていた。
市場への投資意欲どころの話ではなく、泥舟操業をし続ける祖国への帰属意識すら揺らぎ始めた今となっては、家長として、家族をどの方向に導くべきかを決断する必要に迫られていた。国家が本来の機能を失い、クソの役にも立たなくなったのだから仕方あるまい。
とは言え、具体策は未だ決めかねていた。今は疎開により家族を一時的にせよ保護し、ムラでの籠城生活は家族の結束力を高める事に成功していた。コロナウイルスの拡散力がそれほど高くなかった為に、村里離れた地域への退避が機能する「ツキ」に恵まれた状態だ。
 故に今後の方向性に決断を下すには猶予期間はまだ残されている、と見ていた。コロナウイルスが浸透してまだ時間が経過しておらず、先々を見通すだけの確固たる情報が出揃っていないという状況でも有る。

そんな夫の思考とは裏腹に、妻たちの関心は先々の将来よりも、直近の課題にあったようだ。
資産運用や活用に関して妻から意見を求められた所で、国際経済が頓挫して数ヶ月しか経過していないが為に、米国市場に変わる投資先を今後どうすべきか、判断すら出来ないのも実情だった。外貨を貯めるべきなのか?金や銅などの資源を買えばいいのか?はたまた債権購入に手を出すのか?「これからの投資先」は最優先で見極めなければならないのだが、具体的なプランに落とし込めるだけの情報が揃わないのだから仕方が無い。今は隣で鮎が呟いた現状の株価に対する質問に返答をしなければならない。

「日本は完全に官製相場ですね。日本株から撤退しといて、まずは正解でした。我が家の目下のリスクで怖いのは円を保有している点でしょう。このタイミングで、円まで暴落したら、目も当てられない事になる。そこは連休明けにでも手を打とうと思ってます。でも、日銀はこれから、どんだけ金をツッコむんでしょうねぇ・・この反動は大増税となって帰ってくるような気がします。ワクチン言い値買いの回収、バラマキ費用の回収、常軌を逸した使途不明金の回収が消費税増税となるような気がします。海外居住も考えないと行けないのかなぁ・・」

「万事が悪化の一途よね・・でも仮によ、アメリカ株を敢えて買うとしたなら、あなたはどの業種に注目するのかしら?」

「鮎さんなら、何を買います?」やる気が全く感じられないと思ったら、案の定ブーメラン返しだった。
「そうねえ・・ここは思い切って、格安となった航空かな?それと無難に運送業でも買おうかしら・・」「なるほど」
隣り合って顔を見合わせてはいるが、2人共、目が笑っていた。決して買わない銘柄であり避けるべき業種だとお互いに分かっているからだ。

「いずれにせよ、連休が始まったばっかりです、僕は様子見とします。今は欧米の株式市場とドルとユーロの動きを観察する位ですね。
幸か不幸か、コロナ騒動は世界各地の共通事象です。この状況は世界の投資家達が注目する業種が何か、分析する分には好都合な環境でもあります。これだけ世界各国の株式市場を俯瞰できるって言うのは、リーマンショック以来じゃないでしょうかね?」

「ホント悠々自適で何よりね。これだけ世界中が大騒ぎしてるって言うのに」
笑みを浮かべて絡んでくる。内心は決して穏やかでは無い。これだけ先が見通せないのは初めてだからだ。
「蚊帳の外からボーッと眺めているのが好きなんです、僕は」

仲睦まじく話している2人を見て、ちょっかいを出す者が現れる。

「ねぇ、あなた。さっきの畑の話なんだけど、どうして唐辛子を育てようにと思ったの?」
相変わらず明後日の方向から切り込んでくるなと思いながら、妻の臀部をポンポンと叩く。

「今年は漬物作りを覚えようかなって思ったんだ。長引くかもしれない冬に備えて・・」 
ボソッと呟くようにヒントを提供する。さて、妻は期待通りの反応を返して来るだろうか。
「横浜のお婆ちゃんに白菜を漬けて貰ってるんだから、それで十分なんじゃないの?」
娘が皿をフキンで拭きながら、背中を向けたまま意見を言う。

「あっ!今ので分かっちゃったかも。ね、漬物とか保存食でしょ?食品関連株っていいんじゃない?」得意げな顔をして母親の方が喜んでいる。妻は株の話に転じたので面白くなさそうな顔をしている。
この時期、欧州の主要都市は軒並みロックダウン中だった。関税の掛からないEU内であってもウイルスの影響によって交易が滞っている状況を注視していた。更に、米中露と、気候の逆転する南半球・南米とオージーで食糧の保護主義的な動きが報じられ始めていた。今後、ウィルスの変異株が猛威を奮って、一斉に物流がストップしてしまうと世界の食糧事情は暗転したものへと変貌しかねない。日本も他人事ではない。食料自給率は下から数えた方が早い。商社がどう足掻いて調達に走ったところで、国内需要分の食料の確保が出来るとは 到底思えなかった。
資産の運用以前の課題として杜が考えていたのは、今秋の我が家の収穫量と越冬の為の糧食備蓄策だ。夏の終盤から秋頃から食糧問題が顕在化する可能性を視野に入れて考えるようになっていた。
「それも一つでしょうか。とにかく今は静観するだけです。現代の人類がどんな風に難局を乗り越えるのか注目しましょう」
現時点では食糧事情なんて、気にもしていないし、積極的な投資をするつもりはないと無策の夫を演じる。慌てて「何か」に取り組んでも、勝算は見通せない。安全圏で留まりながら、策を考えるに留めていればいい。

「他人事なのね・・」祖母が呆れたような顔をして男から離れるように後退した。その間に孫娘が割り込むように座ってくる。
「でも、皆んなで一緒に居られるから、私は嬉しい!」

そう、誰も子供には敵わない。瞬時に癒やしの場に変えてしまう。祖母と父親に挟まれて笑みを浮かべる娘に、どうでも良い雰囲気になってしまう。
(つづく)


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