TAIYO

作家兼ラッパーです。代表作は『美女と鯉』、『ココロノレスラー』、『きゃっとおんざカー』などです。熱く、自由に生きていきたいと思います。

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作家兼ラッパーです。代表作は『美女と鯉』、『ココロノレスラー』、『きゃっとおんざカー』などです。熱く、自由に生きていきたいと思います。

最近の記事

学び続けることをライフスタイルに

武蔵野美術大学大学院での社会人学生としての生活がもうすぐ修了を迎える。リカレント教育の重要性が叫ばれる昨今であっても、社会人学生はまだまだ稀有な存在だ。映画館や携帯ショップのお姉さま方のリアクションがそれを物語っている。携帯ショップにいたっては、こっちだって勇気を振り絞り学生証を差し出したのに、年齢制限だと言われ追い返される始末である。ちなみにタピオカ屋のゴンチャでは、まけてくれる。正真正銘の文句のつけようのないリアルJKに紛れて行列に並ぶ僕。レジでしれっと差し出した学生証を

    • 深いデザイン

      2020年6月8日、武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論の授業内にて、川上元美(かわかみもとみ)さんのお話を聴講した。川上さんがこれまで携われてきたプロダクトデザインの事例紹介を中心にお話いただいた。 技術でデザインを補完する中には、1970年や80年代などの昔の作品も見られたが、いずれの作品も外見の美しさに加えて、素材や造形などでユーザーの機能性を追求している点に感心した。特に、壁掛けテレビのない時代に、テ

      • 雨上がる地方

        2020年6月1日、武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論の授業内にて、雨上株式會社の平井俊旭さんのお話を聴講した。 平井俊旭。武蔵野美術大学の空間演出デザイン学科卒業後、SUPER POTATOに入社し、Smilesを経て、創業期より「Soup Stock Tokyo」のブランドづくりに携わり、現在では100億円超の収益規模までの拡大に寄与。その後、雨上株式會社を起業し、街づくりや空間のデザイン、商品・サービ

        • ニコニコからの共創型イノベーション

          2020年6月15日、武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論の授業内にて、産総研の江渡浩一郎さんのお話を聴講した。江渡さんはSensorium(センソリウム)や未来科学館の「インターネット物理モデル」などの作品で数々の受賞歴があり、近年では、共創イノベーションの実践研究を手がけられており、ニコニコ学会βなどをプロデュースして来られた日本を代表するメディアアーティストである。 先端的な技術を用いた芸術表現「メディ

          地域文化を潤すうなぎ

          2020年7月20日、武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論の授業内にて、地域文化商社である「うなぎの寝床」の白水高広(しらみずたかひろ)さんのお話を聴講した。 地域文化を紐解き循環させる白水さんは、地域文化をモノを通して伝える「うなぎの寝床」と、体験を通して地域文化を伝える「UNA Labs」、そして、最近では「サイセーズ」というモノの循環を支えるブランド立ちあげて運営されている。地域文化とは「ある一定地域に

          地域文化を潤すうなぎ

          石巻工房から世界へ

          2020年7月27日(月)に武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科クリエイティブリーダーシップコースの「クリエイティブリーダーシップ特論」という講義で、芦沢啓治設計事務所代表の芦沢啓治(あしざわけいすけ)さんにお話を伺った。 石巻工房の設立2011年東日本大震災を契機に、芹沢さんは石巻工房を設立した。復興作業の進捗が停滞する中で、「時代屋」という地元の居酒屋の店主が、自力(DIY)で店舗を再開させた様子をみて、地元の方々のDIY的な復興活動を後押しすべく、地域住民との共同の工

          石巻工房から世界へ

          美しさを営む

          2020年8月3日、武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論の授業にて、secca代表の上町達也さんのお話を伺った。 伝統工芸から最新のテクノロジーまで、 様々な技能を持つ「職人」。 考え抜かれた美しさを創り出す「アーティスト」。 過去の歴史から学び、未来へと求められるカタチに、 アップデートする「デザイナー」。 食と工芸の街、金沢を拠点に、 さまざまな視点からそれぞれの長所を活かし、 ものづくりをするクリエイタ

          美しさを営む

          防災・災害対応のデザイン

          2020年7月13日、武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論の授業にて、国士舘大学 防災・救急救助総合研究所のデイビッド・佐伯 潤さんのお話を聴講した。防災訓練はこれまでにも学校や職場などで何度か受けてきたが、正直、いまいち本気度に欠けていたように思う。佐伯さんの講義は、そんな聴講者の胸のうちを見透かすように、随所に人を引き込む仕掛けがされていた。そして、なるほど、これがデザインの力かと勝手に唸った。 具体的な

          防災・災害対応のデザイン

          人生出たトコ勝負!

          2020年7月6日(月)武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科クリエイティブリーダーシップコースの「クリエイティブリーダーシップ特論」という講義にて、アメ横にある「魚草」という呑める魚屋を経営する大橋磨州(おおはしましゅう)さんのお話を伺った。 感想としては、とにかく「楽しそう!」という一言に尽きる。アメ横で織り成す人間模様やアメ横特有の商売のやり方など、人情味溢れるお話で、すごく楽しそうでいいなと話に引きこまれた。 アメ横はステージこの言葉が印象的であった。魚の知識があろ

          人生出たトコ勝負!

          ポストインダストリアル時代のデザインとリーダーシップ

          2020年6月22日(月)武蔵野美術大学大学院 造形構想研究科の「クリエイティブリーダーシップ特論」という講義にて、九州大学大学院 芸術工学研究院教授の古賀徹さんに「ポストインダストリアル時代のデザインとリーダーシップ」というテーマで、お話を伺った。古賀さんは下記の「デザインに哲学は必要か」という著書も出版されている。 近代的なデザイン思考の行き着く先21世紀はポストインダストリアル時代と呼ばれているが、古賀さんいわく、今なお工業化時代のデザイン思考が数多く残っているという

          ポストインダストリアル時代のデザインとリーダーシップ

          中高生にイノベーションの術を

          2020年5月25日(月)武蔵野美術大学大学院 造形構想研究科の「クリエイティブリーダーシップ特論」という講義のゲストスピーカーとして、一般社団法人i.club(イノベーションクラブ)代表理事の小川悠さんがご登壇されてお話を伺った。 i.clubは東日本大震災をきっかけに2012年に説立し、東京大学でのイノベーション教育をもとに、中学生・高校生が地域を舞台に、イノベーションに挑む教育プログラムを開発・提供している イノベーションは、未来をつくるアイデア小川さんは中高生を対

          中高生にイノベーションの術を

          これからを描きつくる

          2020年5月18日(月)に武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科クリエイティブリーダーシップコースの「クリエイティブリーダーシップ特論」という講義で、株式会社グラグリッドの三澤直加さんに『「これから」を描きつくる仕事』というテーマでお話を伺った。三澤さんは、金沢美術工芸大学出身で、もともとはプロダクトデザインを担当されていたが、それでは、社会課題に効率的にアプローチできないという問題意識から、もう少し共創のモノづくりがしたいという想いでグラグリッド社を設立したという。 グラ

          これからを描きつくる

          アフターデジタルのその先へ

          2020年8月9日(月)武蔵野美術大学大学院の造形構想研究科の「クリエイティブリーダーシップ特論」という講義にてビービット社の藤井保文さんのお話を聴講した。 藤井保文。1984年生まれ。東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 修士課程修了。2011年ビービットにコンサルタントとして入社。2014年に台北支社、2017年から上海支社に勤務し、現在は現地の日系クライアントに対し、UX志向のデジタルトランスフォーメーションを支援する「エクスペリエンス・デザイン・コンサルティング」

          アフターデジタルのその先へ

          デザインの実務家であり、教育者であり、研究者でもあるという生き方

          2020年6月29日(月)武蔵野美術大学大学院 造形構想研究科の「クリエイティブリーダーシップ特論」という講義のゲストスピーカーとして、株式会社インフォバーン取締役京都支社長の井登友一さんのお話を聴講した。 株式会社インフォバーンおよびINFOBAHN DESIGN LAB.(IDL)は、デザインによって企業のイノベーションを支援する顧客企業にとってのシンク・アンド・メイクタンクであるという。 井登さんは、自身を修行途上のデザインの実務家であり、教育者であり、研究者である

          デザインの実務家であり、教育者であり、研究者でもあるという生き方

          イノベーションとデザインの関係性

          2020年8月17日(月)武蔵野美術大学大学院造形構想研究科の「クリエイティブ・リーダーシップ特論」という講義のゲストスピーカーにユニバーサルデザイン総合研究所の赤池学さんがご登壇された。「イノベーションデザインとは何か」をテーマに、イノベーションとデザインとの関係性について、パナソニックや三菱電機、フレーベル館などの複数企業における事例を用いてお話いただいた。 赤池学 1958年東京都生まれ。1981年筑波大学生物学類卒業。社会システムデザインを行うシンクタンクを経営する

          イノベーションとデザインの関係性

          つくってあそぼ-FabLifeのすすめ-

          2019年5月15日(水)田中浩也さん(慶應義塾大学環境情報学部教授・同大学SFC研究所所長)による講義を伺った。講演では、田中さんご自身がパーソナル・ファブリケーションという新しい可能性に出会ってから現在に至るまでの経験を中心にお話いただいた。パーソナル・ファブリケーションとは、作りたい人が誰でも作ることのできる社会のことであり、この文化は、「工作機械の普及」と、「つくるための知識の交換と共有」が両輪となり、プロジェクトをもった個人の自発性と創造性をエンジンとして進んでいく

          つくってあそぼ-FabLifeのすすめ-