thinking_musing_knowing

40代女性。母との葛藤と幼少期を振り返り中。子育て、趣味の話など。かつて暮らしたオーストラリアの話題も時々。

thinking_musing_knowing

40代女性。母との葛藤と幼少期を振り返り中。子育て、趣味の話など。かつて暮らしたオーストラリアの話題も時々。

マガジン

  • 母は毒親だったのか?

    母からの支配と過干渉に悩まされた子供時代をふりかえります。

最近の記事

  • 固定された記事

子供の早期英語教育について

先日、松井博さんがVoicyで子供の英語教育についてお話しされており、とても共感した。 この件については、野本響子さんとも一緒に対談されており、早期英語教育についてのご意見はもちろん、子育てについても共鳴することばかりで、多くの方に聞いていただきたい内容だと思った。 お二人の配信や対談については、ぜひ聞いていただければと思うが、私も早期英語教育については思うことがある。今まで散々、親は自分の価値観を子供に押し付けるべきではないとか書いてきたが、実は私も第一子の時に少しこれ

    • ベトナム料理への愛

      私はベトナム料理が大好きだ。初めて食べたのは高校時代、ベトナム系オーストラリア人の友人のホームパーティーにて。揚げ春巻き、下味のついた豚肉や手羽先のグリル、人参と大根のベトナムなますなどが山盛りに置かれていた。こんなに大量の料理を自宅のキッチンで作るなんて、と驚いた。友人のお母さんや親戚のおばさんたちがどんどん作って出してくれた料理の数々。「遠慮しちゃダメよ!たくさん食べなさい!」と。どれもとても美味しかったし、友人やその暖かい家族のおもてなしに感動した。 オーストラリアは

      • Karenを知っていますか?

        Karenとは、コロナ禍にアメリカをはじめ英語圏で話題になった、以下のような問題行動をとる中産階級の白人中年女性(母親であることが多い)を指す言葉だ。 •  無礼で自己中心的、他者への配慮がない。 •  特権があると思い込み、自分の主張を最優先させる。 •  人種差別やカスハラなどモラルに欠ける行動を平然と行う。 •  攻撃的で、思い通りにならないと大騒ぎする。 「Karen」という名前は、アメリカの中年女性に多い代表的な名前の一つだが、今や上記のような迷惑な女性全般を指

        • 老害・カスハラ事情 in Australia

          KASHIWA@マイノリティキャリアさんのnoteを拝読した。「海外旅行で気付く日本の常識 世界の非常識」のお話のなかで、海外にも「老害クソジジイ」みたいな概念があるのかという疑問について、私が個人的に知る範囲で書いてみたい。 結論から言うと、私は12年間のオーストラリア生活で、「年長者だから威張る老人」や「上から目線で偉そうで威圧的なおじさん」に出会ったことがほとんどない。プライベート、職場、そして公共の場でも、老人は平和的で優しかったし、おじさん達も陽気で親切な人が多か

        • 固定された記事

        子供の早期英語教育について

        マガジン

        • 母は毒親だったのか?
          13本

        記事

          ハロウィンなので👻かぼちゃ形のサワードウローフを焼きました🎃夜ごはん豚カツなのに(笑)諦めて明日の朝食に食べます😅

          ハロウィンなので👻かぼちゃ形のサワードウローフを焼きました🎃夜ごはん豚カツなのに(笑)諦めて明日の朝食に食べます😅

          高校時代

          私は17歳の時、高校留学という形でオーストラリアへ渡った。今から約30年前、90年代後半の話だ。私が通ったビクトリア州のとある公立高校は、ブルーカラーの家庭の子供たちが多い学校だった。アングロサクソン系が3割ほどだったのに対し、残り7割はアジア系、南欧系、中東系など。移民の子供が多かった。ホワイトカラーとは程遠いが、気の良い不良が多く、全体的に皆仲が良かったように思う。 いろんな子供たちがいた。私が日本でいう高校2年生に編入した当時、同学年には飛び級している15歳の子から留

          重い腰が上がらない

          私は毎年、子供たちの誕生日にその時々の子供の好きなものからテーマを決めて、飾りつけやケーキなどを作っている。暇だと思われても仕方ないほど凝る傾向がある。そんな私の姿に子供たちは割と素っ気ない。特に長女はドライで、喜怒哀楽を表に出したがらない。でも、後になって「これはママが全部作ってくれたんだ!」とか、お友達に写真を見せて話していることがあるので、それなりには喜んでくれているようだ。ただ私が勝手にやっていることを喜べ!とか、感謝しろ!というのはお門違いなので、この謎のこだわりは

          重い腰が上がらない

          趣味の話(パン作り編)

          ここ半年くらい、stand.fmなどの音声配信を聴きすぎて、本来の趣味を疎かにしていた。趣味と言うのは、自家製の天然酵母から作るパン。教室などに通っているわけではなく、完全に独学で自宅でひとり、黙々と作っている。私にとっては、緩いメディテーションのようなものでもあり、一応静かな環境で作ることを意識している。パンを捏ねながら物思いにふけったり、発酵を待つ時間に本を読んだり、キッチンを片付けたり。丁寧な暮らしが苦手な私が、丁寧になれる時間なのだ。 私は元々海外のポッドキャストを

          趣味の話(パン作り編)

          子供の習い事は慎重に

          上記は、私が強いられてきた習い事の数々だ。フルートと高校時代の英語に関しては、私が自らお願いしたものだが、残りは母が一方的に選んできて入会させられた。中には、私自身もそれなりの達成感を感じ、最終的には納得して通ったものもある。ただ、幼少期のピアノは完全に母の押し付けであり、あの時の恨みは今でも忘れていない。私は従順な子供だったが、隠れた反発心をずっと持っていた。やりたくないことはやりたくない!だから、後々塾に入れられた時も、全く勉強しなかった。結局、上記の習い事のほとんどは、

          子供の習い事は慎重に

          マザーズコンプレックス

          私の家系は代々女系で、結婚後も嫁ぎ先より実家との距離が非常に近かった。どの女性も実母に対しての深い愛情と、それに伴う支配関係のようなものがあったように思う。母と伯母は祖母を、祖母は曽祖母を誰よりも愛しているように見えた。曽祖母ですら、亡くなるまで自分の実母の話ばかりしていたくらいだ。 彼女たちはただの仲良しではなく、いつも揉めていた。それは母娘間にとどまらず、姉妹、従姉妹、伯母と姪、祖母と孫娘の間にも及んでいた。外から嫁いできた女性たちも一癖も二癖もあり、お互いを嫌っている

          マザーズコンプレックス

          禁止されなかったもの

          何度もしつこいが、母はとにかく異常なまでに、自身の趣味嗜好を押し付ける人だった。厳しめの親にゲームや漫画を禁止されている子供は私の周りにもいたし、アニメは良いけどお笑い番組は禁止なんて家庭もあった。なんせ昭和の話なので、親たちも今みたいに子供の意思を尊重していない。理不尽な大人がたくさんいたし、学校の教師だって今なら大問題な発言や行動をする嫌なやつばかりだった。 でも、うちの母はやっぱりちょっと異常だったと思う。彼女は全てにおいて、自分と私の好みが分かれると嫌がる人で、それ

          禁止されなかったもの

          自己肯定感を考える

          私が聞いている音声配信界隈で、最近自己肯定感の話をよく聴く。そこで、自己肯定感は高すぎるのも考えものでは?と言った意見があることを知った。高すぎる自己肯定感で自己中に振る舞う人がいるらしい。少し違和感を感じながらも、なぜだろうと考えた時、私の考える自己肯定感と、世間で認識されている自己肯定感の意味は違うのではないか?ということに気がついた。 なぜなら、私が考える自己肯定感の定義だと、自己肯定感がどんなに高くてもなんの問題もないはずだからだ。以下は私の解釈だ。 自己肯定感が

          自己肯定感を考える

          母の闇

          家では他人の悪口を頻繁に言うのに、一歩家の外へ出るとそのような素振りを一切見せない母だった。小柄で童顔な彼女は、周りから「可愛らしいお母さん」などと言われていた。賢い人だから、余計な発言や噂話は絶対にしない。他人を信用していないからこそ、自分の話もしない。でも聞き上手で口が堅いから、他人からは信用されていた。大人しめで一歩引きつつも、誰にでも感じよく、にこやかにできる人だった。PTA系のお手伝いなどはテキパキとこなし、学芸会の衣装や幼稚園グッズなども頼まれて作ることが多く、感

          子供の世界

          流行り物を持てなかった私だが、小学校高学年にもなると、同級生にバカにされないように強がり始めた。母からの強制ではなく、自らの意思で流行り物を「持たない」という演技をするようになっていた。子供っぽいものは嫌いなの、とか言って誤魔化したり、母に強制的に持たされているものだって、自分が選んで買ってもらったかのようなフリをした。小6にもなれば親に反抗し始めるころだと思う。親に隠れて、これ買った!とか、親のお金を盗んで、あれ買った!とか言っている子供たちもいる中で、お母さんの言うことを

          キャラクターもの・ビニール素材・プラスチック製品

          確か私が幼稚園に入る前、アニメのキャラクターが印刷されたキューキューなるサンダルのような靴をみんな履いていて、母はそれが死ぬほど嫌いだった。「何あの趣味の悪いビニールのうるさい靴?!」と怒っていた。この人は、キャラクターはもちろん、ビニールやプラスチック素材までも大嫌いだった。 なので、キャラクターが描いてあるビニール製のプールバッグなど言語道断! 幼稚園の時、一瞬だけキティちゃんのプールバッグを持っていたことがある。母の意思で買うはずはないので、貰い物か何かだったはずだ。

          キャラクターもの・ビニール素材・プラスチック製品

          記憶のはなし

          私は幼い頃の記憶が非常に鮮明だ。写真などから辿ることができる記憶もあると思うが、写真が一枚もないのに覚えている場面が多くある。それらは、私の脳内に焼きつけられている写真やビデオのようなものだ。いつも母との苦い記憶を書いているが、別に悪い記憶ばかりではない。日常の何気ない一コマ。母が作ったご飯とか、近所の風景とか、電車の中からの景色とか、お友達の家で遊んでいる姿とか、その時に着ていた服や誰かのさりげない発言などをよく覚えているのだ。 私の一番古い記憶は1歳半の時だ。母と長い坂