重い腰が上がらない
私は毎年、子供たちの誕生日にその時々の子供の好きなものからテーマを決めて、飾りつけやケーキなどを作っている。暇だと思われても仕方ないほど凝る傾向がある。そんな私の姿に子供たちは割と素っ気ない。特に長女はドライで、喜怒哀楽を表に出したがらない。でも、後になって「これはママが全部作ってくれたんだ!」とか、お友達に写真を見せて話していることがあるので、それなりには喜んでくれているようだ。ただ私が勝手にやっていることを喜べ!とか、感謝しろ!というのはお門違いなので、この謎のこだわりは私が命をかけて産んだ子供たちの誕生を祝う私への儀式として毎年やっているただの自己満足なのだ。
前置きが長くなったけど、そろそろ子供の誕生日が近づいてきた。私は、毎年誕生日の1ヶ月くらい前からどのようなテーマにするか考える。小さい頃はわりと簡単だった。ディズニーやジブリのキャラクターなどで子供たちはとても喜んでくれたものだ。ただ大きくなると好きなものも研ぎ澄まされてきて、それを飾りなどで表現するのが難しい。特に今年はとにかく忙しくて、今まったくアイディアが浮かばず、椅子に座り込んでしまったというわけだ。私は作業にハマりだすととんでもなく集中し没頭できるのだが、ピンとこないと全くダメ。重い腰が上がらない。お尻が椅子やソファに張り付いてしまいほーんとに離れないのだ!
今思えば大学時代の論文なんかも期限の前日まで本気が出ないタイプだった。私は、全てに関してこの調子で本気が降りてくるまでとにかく集中できない。そして好きじゃない事に関しては本気が降りてくる事は絶対にないし、集中できたことがないし、そもそもやりたくなくことはやらない選択をすることが多い。よって45年近く生きているのに、小学生の我が子たちより実はだらしない所も多い。ちなみに、お給料が発生する仕事や子供のための労働(PTAなど)に関しては、別人格となり一応責任を持って普通の人として対応することができる。
今こうして書いている間に時間はどんどん過ぎていく。三連休の日曜日、今この時間は私が好きなことをできる時間。あと3時間くらい経つと色々とやることが出てくるので有効に使わなきゃいけないのに、とにかく重い腰が上がらない。今年の飾りはどうしよう。ケーキは何にしようかな。材料も買いに行かないといけないし、やばい。間に合うかな。冷や汗をかいてきた。側から見たらそこまでして何で手作りにこだわるの?という感じだと思う。100均で十分可愛い飾りが買える時代なのに。私もわからない。だからやっぱりこれは、私の性格的なこだわりで、やらないといけない強迫観念でもあり、やっぱりちょっと特性があるタイプの人間なのかもしれないと子育てを通して感じることがある。
まあそんなことはいい。大丈夫。私の重いお尻に火がついてこの椅子から飛び上がるとき、私は猛烈に作業に取り掛かる。そして今回もやり遂げられるはず。このnoteを書き終えたらすごい集中力を発揮できるはず。そして今回も自己満足や達成感を私が味わえる。子供の誕生日なのに、しょーもな。。。でもね、過去10年間くらいの手作り飾りやケーキの記録を振り返った時、これに関しての自分のスキルが確実にアップしているのを感じるんです!人生折り返しのおばさんだけど少なからず日々“成長”できていると(笑)子供の誕生日に、子供の大きな成長と自分の小さな成長を感じることはまあ悪くないのでは?!
ではこの後作業に取り掛かります。