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愛への恐怖
8
君はやっぱり、人をもう一度愛することに恐怖を感じているだろうか。それとも、もう一度誰かを愛したいと思っているだろうか。
少なくとも君は、前の恋人との破局の経験から一種のトラウマのようなものを抱え込んでいるかもしれない。または、これから愛するであろう人や君のことを一方的に愛してくれている人に対して、かなり警戒心を抱いていることだろう。
でも、そのようなつらい経験を一度すれば恋愛に関係なく、人間不信になりかねないだろうし、自然と人と距離をとろうとしてもおかしい話ではない。
そう考えると君にはとてもひどいことをしてしまったなと、今さら後悔している。本当にバカなことをしてしまった。君がそれによって傷ついていなければ、そして不快に思っていなければ(不快に思ってはいるだろう)良いなと願っているというか、こういう時に限って適切な表現が出てこない。
でも、僕のその言動によって少し迷惑をかけてしまったのは紛れもない事実だ。それに関しては、本当に申し訳なかったなと深く反省している。
好きとか、その人への猛烈な愛で目を輝かせている人はとても素敵であると同時にある種の怖さのようなものを同時に孕んでいると僕は学ぶことができた。
その人のことが大好きで、愛しているという当の本人の気持ちも大事だし、その気持ちに正直にいたいところだが、僕とその人との距離感や置かれた環境によって、その好きである気持ちは一旦というか、少しだけ抑え込まなくてはいけない時があるし、抑えた上で冷静に判断を下さないといけない時もあるということを僕は知った。
正直、僕は君への好きな気持ちで溺れていたし、君への愛に拘束されていた。前が見えなくなって、身動きが取れなくなっていた。それは、僕の性格と君へ向けた好意が一方では悪く作用してしまって、君にとても迷惑をかけた。だが、また一方では、上手く作用し、僕は君が大好きで、君への大好きな気持ちで心が満たされていて、とても幸せな気持ちに包まれている。それは、今もそうかもしれない。いや、そうなのだろう。だが、以前の僕とは違って、そこには冷静さのようなものが備わっている。
そして、、、
君にあるかもしれない、愛への恐怖のようなものは簡単に僕が取り除きたい。いや取り除く。僕の、君が好きだという気持ちだけで。
だって本当に君のことが大好きなのだから。
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