朝、活動出来たり出来なかったり
一応健常者扱いだった頃と明確に精神疾患を発症してからでは、朝の気分の落ち込み方の質が違う。
「布団から出るの憂鬱だな」とか「学校に行くの面倒くさいな」とか思うのはごく普通にある事だと思うが、精神疾患を患ってからはその「憂鬱」「面倒」加減が比較にならない。「完全なる無気力」も加わった。
(日によってもこの程度は変わってくるのだけれど)
とはいっても、私は社会人なので、何もしたくないとか言っていられない。お金と社会性の心配をしないといけないから。
朝はほぼ毎日頓服薬を飲み、そして頭の中で呪文のように繰り返しながら準備をしている。
「大丈夫大丈夫。動けている。私は動ける。出かけることができる」
それ以外のことは考えない。思考を無理やりにでもひとつのことで染め上げる。
ネガティブな方向に行きそうになったら、シャワーを浴びながら腕を噛む。鏡を見ながら顔を叩く。足をひっかく。小さな痛みで無理やり自分を騙す。
一瞬だけできた隙を見計らって、また呪文を繰り返す。
部屋を出て何も考えずに歩く。出来るだけ早足で。
電車に乗ってしまえばもう移動するしかないので、ここまでくればあとは目的地まで行ける。
……とはうまくいかないこともある。
絶不調の時は途中で体調が悪くなり遅刻の連絡をすることもあるし、そもそも自分を騙す呪文が全く効かない程の体調不良でその日一日休まなければならない時もある。
そうならないように(そんなん頻繁に繰り返していたらクビになるわ)、通院のたびに頓服薬を一日の上限数まで処方してもらっている。それでもだめなら朝から自傷行為をする。レッグカットをすると少しだけ落ち着く。包帯を巻くか絆創膏を貼ってから、朝の準備を始める。
私は薬と自傷行為に頼って生きている。
当たり前のようになってしまったこのルーティーンだけど、みっともないったらありゃしない。
こんな姿、家族や知人には見られたくない。情けないにもほどがあるから。
でも、じゃあ、どうすればいいのかって話なんだけど。
お金を稼がないといけないからどうしようもない。
お金が無ければそもそも生活できないし、息抜きとしての趣味も何もできなくなる。
勿論毎日こんな風というわけではない。
体調が良い日も普通にあるし、鬱病って何ですか? ってレベルで絶好調な日だってある。
何かしらの予定を入れている日はそれに向けてあらかじめ無理をしないようにして、多少でもその日に体調不良を起こさないように気を付けている。まあ、それでも駄目な時は駄目なんだけど。
総じて「自分で自分をコントロールする能力」が大幅に減退した。
そんな感じ。
主治医には「睡眠が出来ているか」「食事はできているか」「息抜き(趣味)はできているか」の3点を毎回尋ねられる。
たぶんその辺が改善には大切なのでしょう。
私は最近、趣味の推し活が出来ました。
だから、主治医には入院を提案はされたけど、必ずしも入院しなければならないわけじゃないって信じています。
早く回復がしたい。
たぶん、全病人が同じことを思っている。