地元じゃない地域の祭りに行ってみた
小学校高学年になると、" ちゃんとする " " 真面目にする " ことに、恥ずかしさを感じていた人も多いのではないか。
国語の授業で真面目に音読をしたり、音楽の授業で声を出して歌ったり…そんなことが、なぜかすごく恥ずかしくて、" やらされてる感 " を醸し出しながら、夏休みのラジオ体操をしたり、盆踊りで踊ったりしていた記憶がある。
今日は、地元ではない、「地域のお祭り」に行った。
地域の自治会の役員たちが運営する手作り感満載の夏祭り。
浴衣を着た子どもたち、くじ引きに並ぶ家族、出店で買った食べ物を囲う大人たち。
こんな光景がまだ残ってるんだな、と、少しホッとした。
お祭りも中盤に差し掛かり、おじいさんが
「みんなで盆踊りをしましょう!」と言い、別のおじいさんが歌い始めた。
私も知り合いに手を引かれ、踊ることになった。
正直めちゃくちゃ恥ずかしかった。
12歳の夏以来の盆踊り。
あれから12年も経って、まさかまた盆踊りを踊る日が来るとは、、と、" やらされてる感 " 満載に踊った。
だけど、周りを見ると、誰も私のことなんて見ていないし、みんな真剣に踊っていて、踊らない方が恥ずかしいな、と思った。
試しにちゃんと踊ってみると意外と楽しくて、同じ踊るなら、楽しく踊った方がいいじゃん!と思い、気がついたら振りを覚えて踊っていた。
夏祭りの会場は中山間地域にあり、少子高齢化が進んでいる場所だったけど、子供や若い人も多く、みんな楽しんでいた。
きっと、地元じゃない人がわざわざ訪れて、人目気にせず夏祭りを楽しんで帰っていくんだな、と思った。
自分の住む地域じゃない地域の祭りに参加するのも悪くないな、お祭りの文化がずっと続けばな、と思った。