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この心が、晶子のように

情熱の焔纏ひし言の葉を連ねたる歌我も詠みたし
(JOUNETSU NO HOMURA MATOISHI KOTONOHA WO TSURANETARU UTA WARE MO YOMITASHI)
 
あけすけなようでいて上品、そして彼岸花みたいに
天を向く覚悟と情熱の色。
 
燃え続ける炎の赤を集めて束ねて言葉にしたような
想いの熱量に気圧される。
 
歌にしたいと思えるほどの情熱と体験と感覚を
たくさん持っていた。
 
恋がもたらす苦しいくらいの高揚も、
とりとめのない不安も、交歓の狂おしさも。
 
それらすべてを比類なき才能と表現力で三十一文字にして
世に送り出した晶子。
 
彼女になりたいわけではない。
 
だってきっと喜びの分、苦しさも引き受けていたから。
 
けれど彼女には知り得ない苦しさを引き受けている
この心が、晶子のように歌を詠みたいとも願っている。
 
この心と感覚だけが表現できるものがあると弱々しくも
信じながら、内側から湧き上がる三十一文字を掬い上げ、
自分の言葉たちを紡ぎ始めた。

読んでくださって、どうもありがとうございます** きらめく50音の中から掬い上げた31文字が、 あなたに届くとうれしいです。 今日も明日も、あなたの毎日が素敵な日々でありますように。 あなたの人生と世界が、優しいものでありますように。 すずき春