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短歌連作

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鈴木えての作った短歌の連作をまとめました。
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#短歌連作

[短歌25首連作]鳥(たち)のRITUAL

そのときは空っぽみたいに懺悔して手の施しようもなく歌って

アルファケンタウリに移住したvtuberからクリスマスにもらいたてのプレゼント

人口の2割がフライング・ワームに連れ去られた経験を持ちます

黎明兆す神謡に振り向けば左耳だけパーリーナイト

楽市楽座の向かいに住んでいてときどき托卵されるのも仕方ない

ART is good. NFTの鳥が蝶が集う我がランゲルハンス島

手伝ってくれる

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[短歌50首連作]ホログラム

うつくしい神とひととの口約束として光の三原色は

祝福は触れたらわかる 黄砂舞う春陽の中に指を反らして

歩行者天国 手の触れ合ったよろこびは花火のように遅れてとどく

木漏れ日だろうあなたをなぞらえるならば 噴水が湧き上がりまひるま

理由なく好きでいいからはつなつにくまなく触れて ゆっくりでいい

恋が愛に変わるあいだに付け替えた千の電球一面に光る

わたしより先に暑がることさえも滲むいのちの

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[短歌30首連作]言葉を継ぐ

晩秋を旅するならば崇敬を冬を旅するならば誓いを

魂の水位が下がるのがわかる薄い詩集をなくしたときに

感情の比喩ばかり言う 生理的な涙ばかりを右目がこぼす

葉を落とす木立の影の深さを言うこの唇に色は乗せない

静寂よりことばが世界を創るときすれ違うために生まれてしまう

花のない水盤のように身じろぎもせず黙り込んだ記憶 なみだつ

黒真珠のピアス外せば膿汁はわたしが嵐の海であるから

精神に宿

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[短歌3首連作]ふれる

雫落つ 我を鉋と言ひしきみの我にやさしくきみに冷たく

百日紅のかげより人ら湧き出でて花、生殖のうつはたること

目の裏に雪が止まぬと泣いてゐて冷たくなつてしまつた 九月

[短歌20首連作]The Biology of Neon Babies

[短歌20首連作]The Biology of Neon Babies

夜光虫も白うさぎも売っておりまして清潔な管理区域へようこそ

うっすらと人間の冒涜 観覧車から美しい人だけ探す

石畳にバービー人形落ちていて踏まずに拾い上げずに いたみ

(I don’t know how to speak to him. I don’t know how to speak to her.) 驕って

黙殺を覚える 牛乳寒天の甘さに慣らされていくように

めいそうし/んけいはん

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