かけがえのない一夜を重ねる
金曜日。職場の飲み会。
いつものメンバーと、
新人さんたちと看護師さんも交えて。
我々の部署は案の定仕事が終わらず、
一時間遅れで到着。
久々のお肉が有名なお店で、
ステーキがとっても美味しかった。
この日はよく一緒に飲む先輩が企画した会で、
とにかく死ぬほど酒を飲む会ということは
最初から分かっていたのだが、
二次会に行く時も三次会に行く時も、
「次行かない人〜?」と聞くのが面白かった。笑
次も全員が行くという前提で話を進める先輩のことを
自信満々で好きだな、と思った。笑
実際にこの先輩はどの後輩にも優しくて、
必ず面白いところを見つけ出してくれる。
私が一年目でまだ馴染めなかったときも、
私のことを「この子死ぬほど酒飲めるよ」と
色んな人に吹き込んでくれて、
それからというもの色んな人から
お酒の席に誘ってもらえるようになったと思う。
私はこの人がいなかったらきっと、
職場をこんなに好きになれていなかっただろうな。
だからこの先輩主催の飲み会には
必ず行くようにしている。
後輩がついて来てくれる、というのが
一番嬉しい人だから。
(というかどんな飲み会でも
大体必ず行くんですけど)
二次会では、
どうせ誰も覚えてないから!!とか言いながら
後輩の女の子たちとその店で一番高いイクラ丼と
バカでかいお味噌汁を頼んで、
私たちのテーブルだけでそれらを
独り占めして食べたのがめちゃくちゃ楽しかった。
三次会ではいつものダーツの店へ。
この時点で10人も残っていたのだから
やっぱり先輩の人望はすごい。
結局この日は朝の四時半まで飲んでいた。
この先輩と飲む時は大体いつもこんな感じ。
でも、これが楽しいのだ、また。笑
いつまで経ってもこういう飲み会が楽しいから、
私は大前提として酒飲みであるし、
「仲間」が好きなタイプなんだな、とよく思う。
ダーツとトランプで何回か負けて
テキショを三杯くらい飲まされたけど、
二次会までにレモンサワーとビールしか
飲んでいなかったからか、
二日酔いも全くなく昼にはスッキリ起きられた。
ちゃんぽんさえしなければ
私は翌日には響かないのだなと改めて思う。
私は職場飲みが大好き。
この日のことも、いつか懐かしく思い出す日が
来るのだろうか。
土曜日。
昼過ぎに起きて、
夕方から友人と駅前へ飲みに出る。
最近駅が新しくなったのだけど、
そこにワインを立ち飲みできるお店や
角打ちのお店がたくさんできていて
友人がそういうお店を案内してくれた。
最初は友人おすすめのお寿司屋さんに入って
日本酒とお寿司を楽しむことに。
結果、一人750円。
安すぎるのにこのクオリティ、
私は日本人で、しかもこの県に生まれて
本当によかったなあ、としみじみ感じる瞬間。
酒飲みとして覚醒すると、
自分がこの県に生まれたことの意味を感じる。笑
この後、駅から出て一杯だけワインをひっかけに。
日本酒を飲んだ直後だし
ワインはちょっとにしないと死ぬよな、
ということで、ここでは一杯だけ。
美味しい白ワインだったなあ。
こういうお洒落な立ち飲みのお店が大好きです。
今日は駅前で飲む予定だったのに、
ここのお店を出てからというもの
我々の体はいつもの飲み屋街の方向に
磁石のように引き寄せられていて
二人で笑ってしまった。
どちらからともなく
いつもの飲み屋街の方に歩き出し、
気づいたらちゃっかりバスに乗って
いつもの飲み屋街に着いていた。
これだから駅前でずっと飲むということが
我々にはなかなかできない。
心はいつも、いつもの飲み屋街と共にあるのだ。
この日は
友人のお父さんがバイク仲間のお友達と
二人で飲んでいるということで、
なぜか我々もそこに合流することに。笑
友人のお宅にて花火を見るパーティーをしたときに
友人のお父さんとこのお友達のおじさまも
いらっしゃったので、
私は顔を合わせるのは二回目。
友人にとっては、
そのお友達のおじさまももう
家族みたいな存在なんだそうだ。
というわけで、お父さんズの行きつけの、
古くからの老舗へ。
お店の名前だけ聞いて、
我々が先に入っていることに。
友人が、
〇〇の娘です〜!いいですか?とお店に入ると
お店の方がお〜よく来たね!と歓迎してくれて、
こういう交流がすごく素敵だなと思った。
友人のお父さんたちと飲むという
よくわからないイベントが発生した日だったけど、
普段は一緒に飲まないような方とご一緒するのは
やっぱりすごく楽しかった。
なんでもバクバク食べて
日本酒を水のように飲みよく喋る我々を見て
お父さんズはめちゃくちゃ喜んでいた。
私と友人は小学校からの仲なので
一応お父さんにも知っていただいてはいたんだけど、
〇〇さん(私)ってこんなに面白かったんだねえ!
と言われてめちゃくちゃ嬉しかった。笑
友人が、
「この子(私)は昔、勉強も運動もできて
さらにピアノも弾けてバレエも踊れて、
なんでもできる才女だったんだよ!」
と私を紹介してくれたので、
私が「今ではこの仕上がりです❗️」
と冗談混じりに言ったら、
大盛り上がりして本当に楽しかった。笑
でもみんなに、
いやあ、いい仕上がりになったねえと
ニコニコしながら言われたのが
すごく嬉しかったし、
内心では私もそう思うなあ、と思っていた。
あの頃のように、
親の期待に応えようと頑張っていた私も
輝いていたとは思うけれど、
今、自分で仕事をしてお金を稼いで、
自分の好きなように楽しく生きている今の私は
あの頃よりも自分らしく生きることができている
という実感があるし、
そのことにふと感動して
今でもたまに泣きそうになることがある。
そして、そういうふうに生きている私を
素敵だねと言ってくれる友人や
周りの人たちのことを
ものすごく好きで大切だなと思うし、
こういう人たちに生かされているなと感じる。
勿論、ここまで育て上げてくれた両親や、
その他私の人生に関わってくれた全ての人にも
感謝してもしきれないな、と思う。
要するに、
死にもの狂いで努力してきた幼い頃の私と
その周りの人たち、その両方がいたおかげで
今の私がある、と本当に思うし、
あの頃のあなたも素敵だったけれど
自分らしく生きている今のあなたが素敵、
と言ってくれる人たちが周りにいることを、
そして自分でもそう思えることを、
本当に幸せだな、と心から思う。
というわけで、
この最高のお店でお父さんズとはお別れして
(もちろん全部奢ってもらった、
本当にご馳走さまです!)
我々は今度は気になっていた
猫ちゃんがいると噂の店へ。
猫ちゃんが可愛すぎて可愛すぎて癒された〜。
猫アレルギーで猫を飼えなくて、
でも猫に触れ合いたいからと言ってここに通う人も
めちゃくちゃ多いらしい。
こんなにしごできな猫ちゃんがいれば
そうなる気持ちもわかるな、と私は思った。
だってずっと甘えてきてくれるんだもの。笑
本当に可愛すぎた。
その後は結局、いつもの店長の店へ。
5軒目なので割とお腹いっぱいだし
さっき日本酒をしこたま飲んできた、
ということだけ伝えると、
「オッケーあとは任せて!」と
店長がいいようにお酒とお料理を出してくれた。
この日も話が盛り上がって
このあと遊びに行くか!ってことになって
ちょっとお店を早めに閉めて
店長とパートのお姉様と我々二人で
カラオケに行くことに。
最近このパターン多いなあ。
店長が一緒に遊んでくれるのが私は本当に嬉しい。
そしてここの店長は
死ぬほど歌が上手いんですが、
案の定歌が上手すぎて
カラオケでも死ぬほど酒が進んだ。
カラオケに来て、人の歌だけ聞いていたいと
思える日が来るとは思わなかったなあ。
私はカラオケが好きなので
絶対自分も歌いたいタイプなんだけど、
店長と来る時はこの人の歌をずっと聞いていたい
と思うのだからすごい。
やっぱり歌が上手い人って
パワーがあるよなあ。
なんというのかな、説得力がある。
全てを捩じ伏せる何かがあるよね。
そういう人の歌を
すぐ真横で聞いていて良いなんて、
私はなんて幸せ者なんだ!と
ここでも自分の境遇に感謝したくなった。
やっぱり歌手とかアーティストって
すごい仕事だなと思うし、
素人でもこんなに歌で感動させられる店長のことも
すごいなと思った。
二時間くらいみんなで歌いまくって、
散々楽しんでそれぞれタクシーで帰宅。
いやあ、楽しかった。
私は店長のことを
歳の離れた友達だと思っているんだけど
向こうはどうだろう。
この年になるといろんな人と交流するというのが
億劫に感じることもあるけれど、
それを乗り越えればこんなに楽しく
過ごせる夜がやってくることもあるんだから、
やっぱりそういうことを
ないがしろにしたくはないなと思う。
好きな人たちと一緒に楽しく騒いだ、
かけがえのない一夜だった。
また一緒に遊ぼうね!