千賀

心の中のそのままを書きたいです。

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最近の記事

そして生活は続く/星野源

人に貸してもらった本。 とても面白かった。 又吉さんもそうだけど、まっすぐキラキラ!じゃない人の見ている世界がやっぱり好き。 エッセイは、自分にはないものの見方や考え方を知れるから好き。 色んな考えがあるからこそ面白くなる。 本の中で書かれていた、くだらないことでも信じちゃう子どもを本気でだまして遊んでいるお母さんがとても好きだった。 その経験を作ってくれたおかげでこんな風な気づきを得られて、やっぱり自分の親は間違ってなかったんだなって思うこと、あるよね。 毎日をお

    • 日記に救われる日々

      次の日からまた仕事だって日に特に、 寂しいような、焦るような、物足りないような、叫びたいような、泣きたいような、落ち着きたいけどザワザワする気持ちになる。 ことがよくある。 まあ今日もそうだった。 けど今はまたちょっと違う気持ちで、それは日記のおかげ。 前に日記を書くことの自分なりの良さを投稿してみたのだけれど、こういう日も日記は救ってくれるなと思ったので、おまけとして書きたいと思います。 ↓前に書いたやつ。 (きっと気になるであろう(?)ピザは、何人かにお勧めしてもら

      • 夏物語/川上未映子

        続きが気になる!ストーリー性最高!とかとはまた違って、 けれど主人公と一緒に色んな感情になって、のめり込んでいた。 身近でないようで身近なお話。 子どもを産むってどういうことなんだろう。 望んで生まれてくる子なんていない。 って言っている登場人物がいて、たしかに。 その子が 生まれてきたくなかった、 いなくなりたい、 って思った時、親はどうするんだろう。 そう思うと、子どもを育ててみたいとか、自分の子どもに会ってみたいとか、独りよがりで傲慢にも感じてしまう。 だけ

        • マチネの終わりに/平野啓一郎

          なんて言うんだろう、大人になってここまで入り込める恋愛小説に出会えると思っていなかったというか。 (恋愛小説と言っても一言で片付けられるような物語ではなく、恋愛小説という言葉で括ってしまうのも勿体無い気もするのですが。) お互いを思う気持ちだけでなくて、それ以外のキャリアとか家族のこととかも同じくらい、もしくはそれ以上に大事な段階もあるっていう部分を描かれているところに現実味を感じて好きだった。 読んでいる時だいぶしんどかったのは、もうこの状況じゃ再会は難しいだろうなっ

        そして生活は続く/星野源

          句点。に気をつけろ/尹雄大

          ①自己との対話について 「自分が自分に命令したり、指示したり、伝達することは行っても、その内側にいる命令され、指示され、伝達される自分との対話は拒んでいる。」 目の前の誰かに対しては問いかけを使って優しく対話できるのに、自分に対しては「これじゃいけない」とか「なんでできないの」とか、なんか嫌な感じで対応しちゃっていたのかもと気づけた。 とはいえ自分に甘い時も沢山あって、そういう時そこに罪悪感を持つ必要は全くないんだなと思った。 自分の本当の声を聞いて、そのままに行動で

          句点。に気をつけろ/尹雄大

          かわいい見聞録/益田ミリ

          ベストオブこういうマインド常に持ち続けたい本。 寝る直前の癒し本。 益田ミリさんが「かわいい」と感じたことが書かれていて、そのルーツとかを調べてへえ〜ってなったりさらにかわいいなって思ったりする本。 とにかく着眼点が魅力的なんです。 特に私が好きだったのは、 ・小学生のかわいい下校シルエット ・輪ゴムたちのかわいい声 ・タンポポのかわいい響き もはやタイトルだけで癒されませんか?(笑) 誰しも触れるであろう日常に転がっている物を、ちょっと感情移入してみたりルーツ

          かわいい見聞録/益田ミリ

          そして父になる/是枝裕和・佐野晶

          家にある本を読み返してみようシリーズ。 久しぶりに読んだ。 そういえばノベライズ本ってこれくらいしか読んだことないかもしれない。 俗に言うスペックが高い、勝ち組、みたいな人でも攻略できない問題が生じ、家族に歪みが出てきて、家族の一員としての自分を顧みる。 自意識とかプライドとかを表している描写が何度も出てきてそれが的確だなと思ったし、完全に主観だけどそんなの全然かっこよくないけどなと思っていた。 そんな父でも子どもは健気で、ラストシーンはやっぱりぐっとくるなあ。 映

          そして父になる/是枝裕和・佐野晶

          TUGUMI/吉本ばなな

          今まで読んだ本の中で、もう生涯1冊しか読めませんと言われたら、 吉本ばななさんのスウィート・ヒアアフターか、TUGUMIでめちゃくちゃ悩むだろうな。 という大好きな小説! やっぱり夏(初夏ではなくどちらかと言うと夏の終わり)はTUGUMIを読まなくちゃ。 毎年読む。 ----- まず、つぐみというのは主人公まりあのいとこなんだけど、この子のこと好きになる。 一生懸命まっすぐに生きていて、 性悪なことばかり言っているししているんだけど、それでも。 だって主人公が夏休み

          TUGUMI/吉本ばなな

          家族に会うこと

          家族に会うことが、私にとっては何よりの生きがい。 いつもふざけてばかりで、かと思えば口下手なのでちゃんと伝わっているか分からないけれど、私は家族のため(だけと言っても良いくらい)に生きている。 お盆休み等の長期休みは特に、長めに帰省できるから大好きだ。 家族といると基本的に爆笑してばかりで最高に面白く楽しいのだけれど、そんな中でもふいに泣きそうになることが往々にしてある。 お父さんと夕方にウッドデッキで椅子出して本を読んでいる時、夕方の空も綺麗で、静かで穏やかで幸せで

          家族に会うこと

          アボカドの種/俵万智

          ① 手間ひまをかけて生きれば甘くなることもあるよと笑う干し柿 →干し柿を見てこういう想像が膨らむ万智さんが素敵。 干し柿あんまり得意じゃないけど母が昨年から家で作り始めて、吊るし始めた時の光景は自然のオレンジ色が粒々と並んでいて可愛かった。 (上の写真!) ② ハッピーバースデーあの日あなたを生んだこと、今夜ケーキを分けあえること →しみじみぃ。万智さんにとっては息子さんのお誕生日をどれだけ尊く感じているか、静かにたっぷり伝わってくる。 ③ 書棚から取り出している第二

          アボカドの種/俵万智

          好きなことについて語る人

          人が、好きなことについて語っているのを聴くのが、とっても好き。 流行りとか効率とかそういったものが介在していなくて、好きなものについて語る時って、本当人は魅力的だと思う。 きらきらしてる。安心する。 その人にしかない目で、心で、見たもの、感じたことを教えてくれるのはとっても嬉しい。 色んな人の考え方や感じ方を知れるのは面白いし、自分の知らない世界に触れられる。 こんな話興味ないだろうななんて思わせちゃわないように、そういう話を聴かせてもらえるような人でいたいな〜。

          好きなことについて語る人

          ストーリー・セラー/有川浩

          家にある小説を読み返そうシリーズ。 ① 改まって伝えたら、伝えられなくなる日が来ることに向き合わなくてはならないから、それが恐くて目を逸らした。 →こうなった人にしか分からない感情、だけど自分の大切な人と会えなくなるなんて想像するだけで喉が詰まる。 プラスのことって伝えても何も減らないし、お互い良い思いするだけだから素直に伝えることは大切にしてる。伝えすぎて逆に嘘っぽいとか言われても良くて、いつか本当だって伝わると信じているし、この場合は嘘っぽいと曲がって捉えられたとして

          ストーリー・セラー/有川浩

          ナリワイをつくる/伊藤洋志

          ① 二次情報をいくら集めても、それの正誤を判断するための体験が自分に足りないと、集めた情報を役立てることができない。 →とりあえず何でもいいからやってみよう、ということで、本当やってみて初めて分かることって沢山あるもんね。成否はどうでも良いから体験を増やすくらいの気持ちでいなければ。私の課題の一つは行動力、、、 ② 「頑張る」というのは一つの思考停止だからである。たまにはいいが、毎日疲労困憊になるまで全力を投入していると、物事を俯瞰して考える力が残らない。 →ぎくっとし

          ナリワイをつくる/伊藤洋志

          夕陽

          夕陽が大好きなのだけれど、 私の理想、毎日夕陽が見られる生活かも。 昨日新幹線での帰り道に夕陽を眺めていて、 ふとずっと夕陽が綺麗だなと思える精神でいたいなと思った。 大袈裟だけど、これが全てみたいな。 自然のものってなんでこんなにも綺麗な色をしているんだろう〜、自然の景色ってなんで毎日見ても飽きずに綺麗だなって思えるんだろう〜。 人生のこと、どうやって生きていこうかと考える時、あれも良いしこれも好きだしってなってしまって、毎回結局何を一番大切にするかだよなあと思うのだ

          夜を乗り越える/又吉直樹

          ① 自分のことがまったくわかりませんでした。どんな人間か整理することができませんでした。明るい/暗い。強い/弱い。どちらにもふりきれない。そして、そんな話ができる相手はどこにもいませんでした。 →その悩みや迷いがあり、もしかしたら話ができなかったおかげで考え、進めてきたからこそ、今の又吉さんなんだと思います。 ② 「ガリ勉」とか「文化人」と呼ばれる人やそれに類する人を馬鹿にしていいという社会通念はなんなのでしょう。僕は創造性の高い表現にもっと触れていたいので、そういう人達

          夜を乗り越える/又吉直樹

          ミトンとふびん/吉本ばなな

          ① でもそれは思ったよりも悲しい感じではなく、自分がいい思い出を持っているという幸せを、目に涙を浮かべながら、綿菓子を食べるみたいにふわふわと確認する、少し甘い感じだった。 →思い出して寂しくなるようなことだったとしても、その涙を幸せだなあと感じるような感覚に共感した。 そういう涙ってぽろぽろ落ちるよりじわじわ流れるような感じがして、 家族との楽しい思い出や、誰かがこんな風に接してくれたなあということを思い出すとじわじわくる。 ② 幻影と幻影のあいだに、ほのかに温かい空間

          ミトンとふびん/吉本ばなな