「友人の家」

 暗闇の中、重い瞼を開けた。友人の家の床だった。部屋の電気は切れて、真っ暗になっていた。

 近くでは友人の寝息が聞こえる。床から見上げる机の上には缶ビールやおつまみの袋が散乱していた。

 ああ、また酔い潰れたんだ。自覚した途端に頭が痛くなった。一体どのタイミングで潰れただろう。考えるが分からない。

 きっと楽しかったはずだが、記憶が飛んでいるから何をしたのかよく覚えていない。
 
 とりあえずもう一眠りしよう。体を纏う眠気に身を任せて、目を閉じた。

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