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【本紹介】SNSで増える過度な批判『まんがでわかる正義中毒』【フワちゃん、角田大河騎手】

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私たちは、他人に強い怒りや不満を抱くことなく、穏やかに生きたいと願っています。しかし、現実にはそう簡単にはいかないものです。特に現代社会では、SNSを通じて他人を攻撃したり、許せないと感じることが増えています。この「正義中毒」という現象について、漫画でわかりやすく解説された本『正義中毒 人はなぜ他人を許せないのか』を今回は取り上げます。



正義中毒とは?

「正義中毒」という言葉は、現代のSNS時代に急増している現象を指します。簡単に言うと、人が他人の間違いや悪行を見つけ、それを罰することに快感を覚える状態です。この感情は、脳から快楽物質であるドーパミンが放出されることで強化され、次第に攻撃的な行動がエスカレートしてしまいます。

正義中毒の3つの特徴

  1. 間違ったことが許せない。

  2. 間違っている人を徹底的に罰したい。

  3. 自分が正しく、相手が間違っていると確信している。

これらの特徴は、特にSNS上で顕著に見られるものです。匿名性が高いインターネットの世界では、他人を攻撃することが容易であり、その結果、多くの人がこの正義中毒に陥りやすくなっています。

なぜ許せないのか?

人が他人を許せない理由として、脳の「内集団バイアス」と「前頭葉の衰え」が関係しています。

内集団バイアスとは、自分が所属するグループに対しては好意的であり、それ以外のグループには否定的な感情を抱きやすいという現象です。これにより、他人をバカだとか愚かだと感じてしまう傾向があります。

また、前頭葉の衰えは、特に年齢とともに進行し、共感力や自制心が低下してしまいます。これにより、他人に対して攻撃的になりやすくなります。

正義中毒からの解放

正義中毒から解放されるためには、まず自分自身を客観的に見つめ直すことが重要です。これを「メタ認知」と呼びます。メタ認知能力を高めるためには、新しい経験をすることや、安易なカテゴライズを避けることが効果的です。

また、十分な睡眠を取り、オメガ3脂肪酸を摂取することも、脳の健康を保つためには重要です。これにより、前頭葉の働きを改善し、攻撃的な感情を抑えることができます。

最後に、他人を許せるようになるためには、異なる意見や価値観を受け入れることが大切です。一旦受け止めて、そこから学びを得る姿勢を持つことで、正義中毒から解放される一歩を踏み出すことができるでしょう。


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