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第二回 数馬編②               「凄まじきものは宮仕え」

           御相伴衆~Escorts 第一章より 

「おい、入るぞ」
「お休みですか?・・あああ、もう、そんなに、仲良くなられたんですね」

 強い調子で、揺り起こされる。ああ、あのまま、慈朗と眠っちまったんだ。

「ふふふ、へえ、目を開けてください。あぁ、本当だ。黒い瞳」
「はーん、属国のが、新参者で入ってきたって、第二皇妃様から伺ったんだが、お前、芸人なんだってな」
「慈朗、起きてください。この子の躾、僕たちも、仰せ使ってますからね。だらしないのはダメですよ。君は今、二の妃様の、一のお気に入りだから、僕らも甘んじて、敢えて、口出しはしませんが・・・」

 学生服の二人だ。・・・ああ、さっきのお姫様付きの奴らだ。

「慈朗、起きて。今日は、どこを咬まれたんですか?教えて。薬、持ってきましたから」
「・・・あ・・・、はい」
「おい、お前、名前は?」
「数馬だ」
「どう書く?」
「数に馬」
「じゃあ、お前は『馬』だな。おい、『馬』、慈朗を抑えろ」
「あ、・・・やめて・・・」

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