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身体活動と心房細動。適度な容量が重要そう
📖 文献情報 と 抄録和訳
運動と心房細動:用量が毒を作る?ナラティブ・レビュー
📕Zacher, Jonas, et al. "Exercise and Atrial Fibrillation: The Dose Makes the Poison? A Narrative Review." International journal of sports medicine (2023). https://doi.org/10.1055/a-2152-7628
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[レビュー概要] 多くのデータが、定期的な運動が心房細動の発症を予防する効果があることを強く示唆している。また、小規模ではあるが、よく実施された臨床試験のグループは、心房細動の治療における運動の有益な効果を示している。しかし、最近、大量の高強度運動が心房細動の発症確率に及ぼす有害な影響の可能性が、スポーツ心臓学的に注目されるようになった。この効果はエリートアスリートについてはよく報告されているが、一般集団に関するデータはあまり明らかではない。本総説では、心房細動に対する運動の保護効果、治療効果、リスク増強効果に関する最新のデータを紹介する。著者らは、その利点は明らかであり、潜在的な欠点を強く上回っていることを示している。
■ 身体活動と心房細動:重要なポイント
・座りがちな生活習慣は心房細動の生涯リスクを増加させる。
・運動は心房細動の予防に有益な手段である。
・男性は1.5〜4時間/週の運動で最大限の効果が得られるようであるが、潜在的なリスク上昇に関しては6時間/週までが安全であるようである。
・高強度の運動を大量に行う男性(週8時間以上)では、心房細動のリスクが高まる可能性がある。
・女性ではそのようなリスク上昇は観察されていない。
・すでに心房細動と診断されている患者には、治療的な身体活動が有効であると思われる。
・現在のデータに基づくと、2〜3時間/週の中強度の運動が賢明な推奨と思われる。
・高強度インターバルトレーニングは安全で有益な代替あるいは補助となりうる。
・ 運動は予防および治療の手段として有益である。
・レクリエーション的な運動によって心房細動のリスクが増加する可能性は極めて低いが、一般的な健康上の利点は十分に証明されている。
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🌱 So What?:何が面白いと感じたか?
この論文の抄読に引用されていて、面白い引用があった。
すべてのものは毒であり、毒のないものはない
用量を守るだけで、ものは毒ではなくなる
(パラケルスス、〜西暦1538年)
すべてのものは、その容量によって毒にも薬にもなる。
アイントシュルツの法則というものがある。
✅ アイントシュルツの法則とは?
弱い刺激をすることで神経機能を喚起し、中程度の刺激で神経機能を興奮させ、強い刺激は神経機能を抑制し、最強度の刺激で静止する方法である。
~Wiki~
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今回の考え方は、これに似ていると感じた。
身体活動と心房細動の関係性を考えた時に、身体活動の容量は適度であることが重要で、少なすぎても多すぎても毒になりうる。
過ぎたるは及ばざるが如し、な世界観。
振り返ると、僕の身体活動は、多すぎてちょっと毒かもしれない。
ちょっと考えてみようと思う。
⬇︎ 関連 note & 𝕏での投稿✨
📕身体活動と心房細動
— 理学療法士_海津陽一 Ph.D. (@copellist) February 9, 2024
・Narrative Review
・心房細動リスクに身体活動が与える影響をレビュー
🔹座位行動:心房細動リスク増加
🔹週1.5~4時間の身体活動:リスク低下に最大効果
🔹週8時間以上の高強度運動(男性):リスク増加の可能性
心房細動リスクには, 身体活動の『容量 (Does)』が重要そうです😲 pic.twitter.com/25ZJhGfOW5
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