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漫画みたいな毎日。「散らかってるとか、片付けるとか。」
末娘の部屋スペースの片付けをした。
末娘は細かいものを収集し、なんでも取っておくタイプ。長男や二男とはまた違う収集のタイプ・・・。
〈なんでも〉とは何か?と思われるかと思いますが、それはもう、本当に〈なんでも〉。
道端で拾った石やネジ類から始まり、気に入った木の枝。お菓子の包み紙、買った品物に付いている商品説明のタグやシール、回転寿司に行ったとき、お子様ランチの旗のようにネタの名前が書いてお寿司に刺さっている旗も集めている。
末娘のコレクションは、実に多岐にわたっており、驚いたのは、長男が食べた後に綺麗に畳んだ個包装のお煎餅の袋まで保管していたこと。理由は、「綺麗に畳めていたから」。うん、確かに綺麗に畳めていたよね・・・。
末娘は片付けが苦手なわけではないと思う。
急にスイッチが入って、自分のスペースを片付け、「みて~!片付けたよ!」と知らせてくれることもある。基本的には「きちんとさん」だ。
靴を並べたり、何かが曲がっていると真っ直ぐ直したりする。買い物に行った先でも陳列棚で商品がちょっとでもまがっていたり、列が乱れていると、ささっと並べ直す。かといって、他の人に片付けを強要することはまったくない。とても〈おおらか〉。うん、〈おおらか〉っていい言葉だなぁ。
我が家には今までいなかったタイプかなと思ったけれど、スーパーのビニール袋をめちゃくちゃキチンと畳める夫の遺伝子をしっかり受け継いでいる。そんな夫も大体において〈おおらか〉。夫と末娘の〈おおらかさ〉に救われている我が家である。感謝。
それにしても、なぜ部屋は、散らかるのか。
まず、末娘は可愛いものが好きだ。シールや便箋、様々な形の消しゴムや缶バッチなどなどを収集している。加えて、私の姉や姪、知り合いから可愛いものが送られてくることもある。ぬいぐるみやヘアピン、キーホルダー、鍵付きの貯金箱・・・。〈多くの女の子たち〉が目をキラキラさせて、お小遣いを貯めたら、買うんだ!と眺めたりする可愛いものたち。あぁ、私も好きだったなぁと、可愛い物収集をする末娘を懐かしく眺めている。
しかし!可愛らしいものは、細かいものが多い。可愛くて細かいものたちは、形が統一されていないので、きれいに収納しにくい。
少しでも片付けやすいように、増え続けるシールはポケット式のファイルに収納している。どんなシールが入っているか、めくるようにすればわかるようにしているが、シールも規格が様々で、ひとつのファイルでは収まらないので、サイズことに二種類のファイルに収納している。
細かいカワイイものたちは、形が様々な消しゴムや、キラキラした宝石みたいな石、手作りのビーズアクセサリー、100円ショップで薄型の仕切りケースを購入して、サイズごとにひとつひとつを入れて、ひと目で何が入っているかわかるようにしている。引き出しの中も小分けケースで中で細かいものが混ざらないようにしている。
私が、片付けで気を付けていることは、
①できるだけ出し入れのアクションが少ないこと→面倒臭く思わず片付けられる。
②収納先が決まっていること→片付ける先があること
③ひと目でわかる収納→仕分けしやすいこと
④重ねて収納しない→取り出しやすく、しまいやすい
⑤床置きしない→物をよけないと掃除できない状態は、掃除する意欲が削がれる
今まで片付けの方法の本を購入したり、読んだ記憶はなく、若い頃から〈雑貨」や〈インテリア〉の本を読み漁っていた。好きな空間で暮らすには、〈片付け〉がそこに必ず付いてくるので、必然的にいかに片付けるか?を考えるようになり、片付け魔が誕生した。
片付け関連の本を時々本屋さんで立ち読みしてみるが、書いてあることは書き方こそちょっと違っているけれど、基本は同じなんだよね、うん。これは片付けに限らず、ハウツー本全てに共通しているのかも。
片付け魔の私ではあるが、子どもたちの部屋の片付けに関しては、基本的に殆ど口を出さない。私には散らかって見えても、子どもたちの遊びが連続したものであったり、理由があることがあるからだ。そして、しまっておくことよりも、見える場所にあることで安心することもあるのかもしれないなぁと思うことがある。子どもたちと私の〈片付け〉に関する感覚は違う。〈自分の片付け欲〉を押し付けないように、気を付けなくてはならないと思っている。
それでも、自分が疲れていると、散らかっていることにイライラすることもある。そんな時は、「奥義・見なかったことにする」を炸裂させて、他のことに意識を向ける。すると、段々と散らかっている事実が、どうでも良くなってくるから、あら不思議!笑
「片付け、手伝って~!」
そんな声が上がったときだけが、私の出番だとガッツポーズを心の中でする。片付けが好きだ。とにかく、いらないものを処分するとスッキリする。漫画「動物のお医者さん」の登場人物・片付け魔の小夜ちゃんの気持ちに共感する。お菓子が少しだけ残っている箱や袋はさっさと食べて捨てたい!
物が少ない景色をみると、ホッとする。冷蔵庫も冷凍庫も、物が少ない方がいい。たくさん入っていると、「何か作らなくちゃ」というプレッシャーになってしまうから。少ない中で工夫するのも達成感があって好きなのだ。
夫曰く、「溜め込み体質だから、捨てるとスッキリするのでは?」と言っている。私は若い頃から滞りがちの体質で、食べなくても太りやすかったり、循環が悪くなることがある。どちらかといえば、ストレスも溜め込みやすいタイプだったと思う。
〈え~?意外~!〉と思われた方!今はそうでもないです。ストレスになりそうなことは、極力避けるし、避けきれないことは、できる限り笑いに変え、「神様、ネタの提供ありがとうございます!」と思っています。笑
余談だけれど、夫は、片付け魔&捨て魔の私が何でも捨てることに怯えている。「いつか自分も捨てられるのでは?」と。アハハ。笑
クリスマス前、サンタさんがプレゼントを置く場所を作ろうとせっせと片付けていたが、プレゼントが届いたり、楽しく遊んでいるうちに遊びがどんどん広がっていく。それは、当然のことだと思う。それにしても、それにしても、散らかり過ぎなんじゃないの~?
さて、さて、片付けますか。
段取りとしては、
①必要そうなもの、そうでないものに分ける。(あきらかにゴミと思われるものなどを仕分け)
②使っているもの、使ってないものに分ける。
③末娘に確認しながら、処分・一時預かり(箱に分けて別の部屋にそのあとも使わないようなら徐々に処分していく)するものとを分ける
④一度、末娘の部屋の外に出す。
①~④を淡々と繰り返す。淡々と淡々と。
あまりも増えていく細かいものたちに、一瞬「引き出しを買おうか?」と思ったが、「いや、それは片付けの奥義?に反する!」と思い直し、とにかく不要な物を洗い出し処分。収納を増やすと、またそこに物をしまえるという安心感から、物が増えていくと思う。実家などでも、そのパターンを嫌と言うほど見てきた。狭いにも関わらず、実家はタンスと衣装ケースで溢れていた。それを思い出すんだ!
収納に収まるように物の量を調整すること、床に物を置かないこと、決まった場所にしまうことを末娘と共有して片付けを終える。
「違う部屋みたいに綺麗になってる~!」
末娘は、片付けの途中で退散し、台所で玉ねぎの皮を剥いてくれていた。
彼女は、片付けだけに限らず、ちょっと大変な作業をしていると、いつの間にか居なくなることがある。そして、終わった頃にやってくる。
これも処世術か?!
しかし、これも計算している様子などはなく、とてもナチュラルなので、誰からも責められることもないのは、おそらく彼女の人徳である。(多分)
こんな様子でこれからも世間の荒波を適当に乗りこなして欲しいと思う母である。
ビフォーアフターの画像を取り忘れたことが悔やまれる。
さぁ、この綺麗な状態、いつまでもつかな。笑
末娘の細かい可愛いらしいものが部屋中に溢れていたり、二男のLEGOの撒き菱トラップにかからないように忍者のように爪先立ちで散らかった部屋を歩いたことを懐かしく思う日もいつかやってくるのだろう。
片付けが好き、インテリアを考えるのが好きな私にとって、今の家は〈自分の思い描く理想の空間〉とは程遠いけれど、今は、このゴチャゴチャ感も十分に味わっておこうと思う。
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