202X年5月5日、私の星の王子さまの世界は、コ○ナの炎に包まれた
まだ少し肌寒い春の夜、さるブログの記事を読んでいて、世界一有名な独裁者の名前が目に留まった。子どもの頃に読んだ、サン・テグジュぺリ作『星の王子さま』に出てくる、挿絵の1枚が脳内に思い浮かぶーーーお腹は出ていないものの、マトリョーシカ風で2頭身、鉄砲を担いだヒゲの猟師ーーーひと目見た瞬間、ヒ○ラーに似ていると思った。
キツネが王子さまに言う『飼い慣らす』という言葉にも、初読で何か違和感があった。飼い慣らす?あんまり良いコトバじゃないなあ…○トラー似の挿絵も相まって、子ども心にも悪い印象を覚えたのかもしれない。
大人になり、再読した時に、まえがきと献辞に出てくるレオン・ヴェルトという人物が、ユ○ヤ人だということも知った。
こどもの日の夜、独裁者の名を皮切りに、飼い慣らす・猟師の挿絵・ユ○ヤ人、という3つの欠片が、私の星の王子さまの世界の中でうごめき出す。その行間に、コ○ナ禍になって学んだ数多の情報さえも、ナノワームのように這いずり回る。たぶんこれは計画書…目にしたくない。でも自然とつながり出す思考を止められない。自分は自然の分身。私はどうしてもすぐに星の王子さまが読み返したくなって、深夜に家の中をひっくり返し始めた。
今、王子さまはどこ?
そして、私は、本当は恐ろしい星の王子さまを発見した。
↑言うほどヒト○ーに似てないですかね…でも、この挿絵、ざっくりネット画像検索した限りでは、なぜか出てこないんですよね。まるでわざと隠されているかのように。王子さまを始め、他の挿絵はたくさんヒットするのに。第2次世界大戦中に書かれたことになっていて(初出版は1943年)、しかも反戦の書とされているんだから、普通に○トラーを連想するでしょ。
だのに、この挿絵=ヒ○ラーと言っているウェブサイトも、ざっくり検索では見当たらない(日本語サイトでは)。反ファ○ズムの本とされているんだから、別に悪役としての彼を公に名乗っても、問題ないと思うんだけどな。
なんかおかしいぞ、星の王子さま。
※ 原著の日本における著作権の保護期間は満了しています。
また、岩波書店の翻訳出版権も消失しています。
(ウィキペディアより)
挿絵も原文も著作権は終了しているので、無断掲載ではありません。
次の記事からは、『まえがき→1章~27章→あとがき』の順で、星の王子さまに隠された数々のメタファー(隠喩)を暴いていきます。