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大学山岳部/麻衣ちゃん+佳苗ちゃん_19days to 彼女たちの山

【19days to 彼女たちの山】
2023年3月14日に出版した『彼女たちの山 平成の時代、女性はどう山を登ったか』(柏澄子著、山と溪谷社刊)を紹介するシリーズです。
出版前に20日間かけてSNSなどで書籍や拙著に登場する女性たちを紹介したものを、ここに再録します。
2回目は、平成の中盤に大学山岳部で主将として活動した内野(現:𦚰坂)麻衣子さん(学習院山岳部)と、渡邉(現:柴崎)佳苗さん(早稲田大学山岳部)のおふたりをご紹介します。

テーマ別に書いた第2章には、「大学山岳部」という項があります。「わざわざ大学山岳部を取材?」って思う方もいるかもしれませんが、大学山岳部というのは色んな意味でひとつの文化だと思っています(話すと長くなるのでここでは割愛)。

今回、幾人かにインタビューしたほかに、平成期に大学山岳部で過ごした女性たちにアンケートをお願いしたところ、40人ほどの方々がご協力くださいました。ありがとうございました。

私自身、昭和の終わりに大学山岳部に入り、平成初期に卒業しました。アンケートの声は、「わかる、わかる」って首がちぎれそうなぐらいうなづいて共感するものもあれば、そんなことを考え感じていたのかと、切なくなるものもありました。

同世代の女性山岳部員3人で夏に剱岳へクライミングに
彼女たちにとって思い出深い山行のひとつ

写真は、内野(現:𦚰坂)麻衣子さん(学習院山岳部主将、左)と、渡邉(現:柴崎)佳苗さん(早稲田大学山岳部主将、右)。
同じ時期に大学山岳部で過ごしたふたりは、大親友でありソウルメイト。

富士山帰りの駐車場にて
大学こそ違えど、なんでも話して励まし合える山の仲間だった

私が、ふたりと初めて会ったのは、四半世紀ほどは前。彼女たちが学生の頃です。以来、ずっとお付き合いが続いています。

麻衣ちゃんは、山岳雑誌や書籍の編集者だった時代もあり、そんなお付き合いもありました。佳苗ちゃんとも色々あったなー。MJリンクのサポーターに誘ったら、快く引き受けてくれました。赤岳鉱泉手前の台地で佳苗ちゃんチームが休んでいるところで、田部井淳子さん(MJリンク呼びかけ人)が「いい人を紹介してくれて、ありがとう」と耳打ちしてくれました。

今回の取材は、最初は3人でzoom。まるで飲み会のように和気あいあい進みました。その後にもう一度一人ずつ取材をお願いしました。

取材初回は3人でzoom。ビール片手に楽しく盛り上がりました
子育てや家族との時間の合間をぬってやってきてくれました

あらためて二人の話を聞き、私は彼女たちと友人であることをとても誇りに思いました。

わずか20歳ほどのときに、とても聡明な判断と行動をします。部員たちを率いる中で(学習院は女性部員だけになり、早稲田は佳苗ちゃんのほかは全員男性)、強がらず、自分を大きく見せず、ありのままを受け入れ、そして立派にリーダーシップをとっていきます。
このあたりのこと、ぜひ拙著をお読みいただきたいです。

スキーを使った積雪期の合宿。主将を務めた佳苗ちゃん
大きなザックと当時のスキー板も写っています
ともかく明るい麻衣ちゃん
夏の北アルプス縦走でのひとこま

SNS投稿には、「どんな写真を載せてもいいよー」と言ってくれた太っ腹で寛容なふたり。当時も今もめんこいふたりを見てください。

『彼女たちの山 平成の時代、女性はどう山を登ったか』(柏澄子著、山と溪谷社刊)

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