イマジナリーフレンド 自分を好きになりたい
私は恵まれた環境で育ったわけではありませんでした。けれど、幼い頃からいつも、私を俯瞰しているもう一人の私がいました。困ったときや生死に関わる時には彼女が助けてくれて彼女は私にとって何よりの親友でした。
そう、いわゆるイマジナリーフレンドです。
私は彼女と共に生きていました。自分に辟易することがあっても自分が好きでした。
簡単に言えば、私はその親友を失ってしまいました。きっかけは他の人のためにと良かれと思って私の価値観に反することをしてしまったことでした。
あんなに彼女が「そっちに行ってはダメ!」と叫んでいたのに私は彼女の叫びを無視しました。
そこから、私は自分を嫌いになってしまいました。
そしてそのもう一人の私はそれから長い間、私の頭の中で私を責め続けました。許しを得るまでに、20年以上もの歳月が必要でした。彼女はもう私を責めてきません。でも、まだ彼女から自分を好きになることは許されていません。
今、彼女はかつてのように近くからではなくもっと遠くから私を見つめています。もう助けてくれることはなく、私がまた間違いを犯さないか、冷静に見守っているのです。
けれど私は彼女と和解できるように、いや、たとえ彼女がいなくなっても大丈夫なように自分の価値観に忠実に日々を堅実に積み重ねて生きていこうと思っています。
自分を好きになりたい。