1人目人事を入れたタイミング・事例を調べてみた
こんにちは!「すごい人事(※)」情報局のゆいです。
以前、ライターのぽぺぬさんが1人目人事の体験談を書いていました。
スタートアップ・ベンチャーであればいつかは通る1人目人事の採用ですが、他社ではどのタイミングでどういう業務を任せているのか、ぽぺぬさんの他にも事例があると参考になるのではと思いまとめてみました!私の経験談もお伝えしますので何かお役に立てたらうれしいです。
なお、人事の業務内容や人事を雇用すべき理由についての記事も書いておりますので、こちらも合わせてご覧いただけたらうれしいです。
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1人目人事を求人検索してみた
他社が1人目人事を探すタイミングを調べるために、ベンチャー企業がよく利用する求人媒体で「1人目人事」と検索してみました。
そうすると、16社が求人を出していましたので一覧にまとめました。
CHROや人事マネージャーなど責任者募集は省き、その会社で”人事”とされる方が1人目の場合に絞ってカウントしています。
1人目人事の求人分析
16社を一覧にすることで気付いたことと、求人票の中身を読む中でわかったことをまとめます。
15名強で1人目人事を探している
一人のマネージャーがマネジメントできる人数は5〜8名と言われているので、社長が一人で把握できる社員数も同じくらいだと考えられます。そうすると、10名くらいでアップアップになってきて15名あたりからいよいよ一人で抱えきれなくなって募集をかけているのかな、と想像できます。
私が見聞きしている中ですが、社員数30名で人事がいない状況だと、組織課題を何とかする人がいなかったり採用に注力できなかったりするので組織が伸び悩みます。そうなってから焦って1人目人事を採用しようと動き出している会社はそこそこあるのかもしれません。
業界で差異はない
特定の業界で1人目人事の採用の時期が変わるかというと、そうではありませんでした。オフィスワークが多い会社も、外に出て現場仕事をすることが多い会社も、先述した通り15名強で1人目人事の募集を出していました。
社員の業務内容で人事の出番が増えるのではなく、社員が増えることによって人事の出番が増えるようです。
採用担当スタートが多い、というか全て
16社全てで1人目人事の業務内容は「採用担当」でした。採用業務から組織人事の業務も担っていって欲しい旨が書いてある会社もありましたが、組織や育成スタートの求人はありませんでした。
労務スタートもなかったのですが、労務は経理・総務の人が担当している場合が多いです。勤怠管理や給与計算は必要に迫られるのが早いタイミング(恐らく経理と同じくらい)なので、あらためて1人目人事に依頼する業務ではないのかもしれません。
バックオフィス担当や業務委託(採用)がすでにいる場合がある
今回求人検索に使った媒体は、求人票に関連する社員を紐づけることができるものだったので、求人票にバックオフィス担当が紐づいている場合は備考に記載しました。また、求人票の中に業務委託の人事がいることが明記されている会社もあったので、そちらも合わせて記載しました。その他、明確ではなくてもカスタマーサクセスやマーケティングなどの他部署の人が人事を兼務している会社も見受けられました。
1人目人事の事例
業務委託で人事が入っている会社があることをご紹介しましたが、私も人事業務委託として複数社の会社に入っていて、1人目人事としてお手伝いしていることがあります。具体的なことをお伝えできるので、私や私の周りの1人目人事の事例をご紹介します。
1人目人事は何名規模組織で入れるべきか
30名前後でこれからも伸ばしていきたい組織
私の周囲では社員数10名前に人事業務委託を依頼していましたが、携わってみて思うのは、はやめに人事を入れておくことで、今後起こりうる組織課題に対して事前に対策を取ることができて良いということです。起こってから対処するよりも各段に工数をかけずに済みます。
ただ、10名程度だとフルタイム分の人事(採用・組織・育成)業務はまだないので、フルタイムの1人目人事を採用するとしたら、社員数30名が見えてくるタイミングがギリギリかと思います。組織規模をもっと大きくしていく予定があるのであれば、社員数30名頃で制度設計をしておかないと、社員が増えれば増えるほど何かを変更した際の影響が大きくなります。
事業成長率120%以上を目指している組織
爆速的に事業を伸ばしたいと考えると、その分人手も足りなくなってくると思います。事業成長率120%以上を目指している会社は採用速度もかなりはやい印象です。採用以外の業務で山積みになるので採用は後回しになりがちですが、採用しないと首が回らない…助けて…という会社を数多く見てきました(笑)。
さらに、採用は出来たものの、制度設計や組織課題を後回しにしてしまうと、あるタイミングで退職者が続出したり社員のパフォーマンスが下がったりしてしまうことがあります。(これを「100人の壁」と呼んでいます。)
こうなる前に1人目人事を入れて対策をしておくことをおすすめします。組織課題が続出しているタイミングですと、いかにプロ人事でもかなり骨が折れるので、出来る限り課題が続出する前に、お願いします(切実)。
フルタイムの工数が無いときは人事業務委託を検討してみては?
今回は1人目人事を入れるタイミングについて複数社の事例を見てきました。どのタイミングで何に強い人事を入れるかについてはこちらの記事もご覧いただけると参考になると思います。
求人を見た数社では、はやい段階で人事業務委託を入れている会社がありましたが、私もはやいタイミングでプロ人事を投入することをおすすめします。フルタイム分の工数はないですが、組織を大きくしていくための下準備をしておくことで、その後の成長率は変わってくると実感しています。
Crepeでは、成長企業向けプロ人事シェアリングサービス「すごい人事パートナー」や、人事業務の内製化を支援する「すごい人事トレーナー」があります。 とくにスタートアップ・ベンチャー企業に導入いただいているサービスが下記2点です。
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何を任せられるのか、どういう風にアサインできるのかなど、具体的にイメージを膨らませたい方もぜひお気軽にご相談ください。
ここまで読んでいただきありがとうございました!